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第60期王座戦第3局(渡辺王座VS羽生王位) [将棋]

【王座戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ouza/

渡辺王座1勝、羽生二冠1勝で迎えた第3局です。
森内名人と羽生二冠で争われた名人戦では、両者とも先手番を取り合い、どちらが先にブレイクするかということで注目されました。
ところが、今回は実力伯仲の両者にもかかわらず、お互いに後手番を取り合う……つまり、両者とも先手番を落としています。
一般的に将棋は先手が有利といわれていますので、このシリーズがどちらが先に先手番をキープするか、に注目したいと思います。


【王座戦第3局棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/60/ouza201209190101.html

先手は羽生二冠です。
矢倉風の出だしから飛車先の歩の交換を容認するという、矢倉風相掛りとでも読んだらいいのか、まだ名前の決まっていない戦形になります。
これは第1局でもみれられましたが、おそらく羽生二冠は途中までいいと思っていたのでしょう。
多種多彩な戦法を使いこなす羽生二冠にしては珍しい連投です。
そして、先に第1局から手を変えたのは渡辺王座です。やはり途中まで先手良しの評価は一致しているようです。
序盤に羽生二冠が桂銀交換の駒損を許容するという驚きの構想を見せます。
さてこの桂を使えるかどうかが勝負のカギですが、その桂を55手目に1六に放ちます。
この桂はなかなか跳ねられないのですが、結果として後手の角を閉じ込めることに成功し、先手が指しやすくなったようです。
そこからは徐々に先手が優勢を広げていき、渡辺王座にしては珍しく反撃の手がかりをつかめないまま押し切られてしまいました。渡辺王座の構想にどこか誤算があったのかもしれません。
これで羽生二冠は王座奪還まであと1勝に迫りました。

勝負が決まるのか、それとも渡辺王座が土俵際で踏ん張るのか、第4局は10/3に行われます!

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