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第54期王位戦第4局(羽生善治王位VS行方尚史八段) [将棋]

【王位戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/oui/

羽生王位の2勝1敗で迎えた第4局です。
戦型は横歩取りとなりました。
王位戦第4局の1日目には、他にもA級順位戦(谷川九段VS三浦八段)、女流王座戦本戦トーナメント(中井女流六段VS本多女流二段)という重要な対局もあったのですが、両方とも横歩取りでした。
横歩取りは研究勝負になりやすいと一時期言われていて、多く成りすぎて避ける対局者もいたと記憶しているのですが、最近の対局を見ていると、一局毎に違いがあり、まさに力勝負といったような棋譜を見せてくれます。
横歩取りは後手番が主導権を握りやすい作戦といわれています。
さて、攻め棋風の後手番羽生王位は、どのような作戦を見せてくれるのでしょうか。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/54/oui201308080101.html

ということで将棋です。
将棋は二日制らしく、かなりゆったりとしたペースになります。
研究将棋にありがちな、指定局面と呼ばれる手順まで一直線に進むような将棋だと、1日目から激しくなることが多々あります。
今回は横歩取りですが、お互いの棋風だと思いますが、前例がある手順でも、1手ずつ確認するかのように進みます。
前例を離れたのは35手目、封じ手の1手前です。
タイトル戦という雰囲気がする封じ手の局面です。
二日目も午前中はスローペースでしたが、午後に入り飛車交換してから激しくなります。
ところが、行方八段は飛車交換後の7五香をうっかりしていたそうです。ここからプロ的には後手有利になります。
行方八段の4一角が次の一手のような華麗な手で先手相当だと思ったのですが、その次の5一玉もうっかりしていたそうです。
行方八段によると、ここからは修正が効かないとのこと。
7六桂が詰めろで、その後も4五桂から8四角が決め手で逃げ道がないようです。
最後は行方八段の美意識なのか、詰まされる順を選び、これで羽生王位が防衛に大きく近づく3勝目を上げました。
冒頭で紹介した王位戦1日目に対局があった横歩取りですが、二つとも後手番が勝ちました。
横歩取りは後手番における有力な作戦かもしれません。

羽生王位の防衛がかかる第5局は8/27,28に徳島県徳島市で開催されます!


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