SSブログ

第13期女流王座戦第2局(里見香奈女流王座VS加藤桃子女流四段) [将棋]

里見女流王座の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/

タイトル戦の主催者を見ると、女流タイトル戦が後発組のためか、大企業の参入が目立ちます。
一般棋戦も含めるとJT杯を主催しているJTが連結売上高2兆を越える最大になりますが、タイトルトル戦になると女流王座戦のリコーかと思います。連結売上高1兆7千億です。次が清麗戦の大成建設で1兆6千億です。
ただ純利益でいえば、JTが断トツは同じですが、白玲戦のヒューリック、次が大成建設、でリコーが3番目でしょうか。
それでも様々な先端技術を有する日本を代表する大企業であることは代わりはありません。
リコーはアマチュア棋界にも貢献しており、リコー将棋部はアマチュア棋界の強豪チームとして有名ですし、リコー杯アマチュア将棋団体日本選手権の主催もしています。
さあ世界有数の大企業であるリコーの冠を背負うタイトル戦で、二人はいい将棋を見せることができたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/13/joryu_ouza202311100101.html

ということで、将棋です。
後手里見女流王座はいつものゴキゲン中飛車ですが、先手加藤女流四段は超速を採用せず、角道を閉じたまま駒組を進めます。
ゴキゲン中飛車対策として温めてきた秘策かもしれません。
先手は船囲いながら金銀が密集しています。後手のバラバラの金銀と比べると実戦的には先手が勝ちやすそうです。
その後、加藤女流四段は棋風通りに厚みを盛り上げ、形勢はやや先手良しです。
大きな分岐点は67手目だったと思います。
角切りの猛攻がありそうなところを、加藤女流四段は7七桂馬と自重します。
ここから形勢不明となりますが、徐々に形勢は里見女流王座に傾いていきます。
110手目にうっかりがあり、形勢は急接近しますが、ここで踏ん張るのが第一人者の矜持です。
142手までの熱戦を制した里見女流王座が開幕2連勝。女流王座防衛まであと1勝と迫りました。

女流王座第3局は、12月3日(火)に山形県天童市「天童ホテル」で行われます!
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。