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第54期将棋新人王戦第1局(藤本渚四段VS上野裕寿四段) [将棋]

上野新四段が棋戦初優勝を目指します。

〔中継サイト〕
https://www.jcp.or.jp/akahata/web_daily/cat11/

上野裕寿四段は第73回奨励会リーグで2位になり、10/1付けでプロ入りを果たしました。
19歳でのプロ入りですから、将来有望かと思います。
奨励会三段で参加して途中で四段になった場合、棋戦優勝の扱いになるのかよくわかりませんが、新人王戦優勝者はかなりの活躍で活躍しているので、若手の登竜門であることは間違いないです。
相手は実力を高く評価され、abemaTVトーナメントでもドラフトで選ばれた藤本四段です。
さあ十代同士の戦いの結果は、どうなったでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/shinjin/kifu/54/shinjin202310020101.html

ということで、将棋です。
先手は上野四段で、矢倉に進みます。とはいっても現代はお互いに組み合うがっぷり四つの矢倉には進みません。
後手の藤本四段は飛車側の桂馬をポンポン跳ねて、桂金交換に成功しますが、しかしこれで評価値互角なのが不思議です。
上野四段の事前研究だったようです。
そこからさらに金角交換となり、トータルで桂馬と金の交換です。大きな駒損ですが、それでも評価値はむしろ先手有利です。
そこから先手は銀を取り返し、たまった歩の手筋で後手陣をとんどん乱していきます。
このまま先手が押しきりそうかと思ったところで、高勝率をたたき出している後手藤本四段が本領発揮です。
ここで上野四段は27分を費やして、勝ち筋を見つけます。
一手間違えれば後手勝勢になるとことをギリギリで交わし、後手も最後まで先手が一手間違えたら逆転する筋を離しません。
最後までギリギリの勝負になった一戦は、115手まで先手上野四段が嬉しいプロ入り初勝利をこの新人王戦決勝という大舞台で上げることができました。
上野四段は今後に期待が持てると思います。

新人王戦第2局は、10月23日(月)に行われます!
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