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【書評】ジャンナ・レヴィン『重力波は歌う~アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち~』 [書評]

2016年、LIGOが重力波を検出するまでの科学者たちの人間模様です。


重力波は歌う――アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち (ハヤカワ文庫 NF)

重力波は歌う――アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち (ハヤカワ文庫 NF)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/09/21
  • メディア: 文庫



いかにもアメリカ的な本です。
著者は科学者であり、かつ作家でもあるのですが、重力波より、LIGOをめぐる科学者たちの人間模様が中心となっています。
当初は3人の協力体制から始まり、いろいろな軋轢が生じ、ついにドレーバーが追い出されます。
重力波検出の歴史を見ると、やはりウェーバーの影響は大きいと思います。
彼の作成した検出器は失敗で、データの恣意的解釈によって非難を浴びました。
ですが、不可能と思われていた重力波を検出しようと思い立ち、しかも実際に実験器具を作成して、困難に立ち向かった勇気は称賛されるべきだと思ます。
ウェーバーの挑戦が、LIGOに繋がったのかなと思います。

重力波検出をめぐる科学者たちの人間模様を知りたいひとのために!
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