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第3期女流王座戦第1局(加藤桃子女流王座VS里見香奈女流三冠) [将棋]

加藤桃子王座に里見女流三冠が挑みます。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/

里見女流三冠ですが、奨励会では好調を維持し、二段昇段後の成績は7勝2敗です。女性初の三段リーグ入りも夢ではないところまで来ています。あと5勝2敗で三段リーグ入りです。
その一方で、女流棋戦では苦戦しており、女流王位、女流王将を相次いで失陥し、五冠から三冠に後退しました。
加藤桃子王座も奨励会員で、関東と関西で地区は違いますが、加藤王座は関東奨励会1級ですので、奨励会では香落ちの手合いです。
里見女流三冠からすれば平手では負け越したくないところだと思いますが、さて、女流最高峰の戦いはどうなるでしょうか?

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/3/joryu_ouza201310260101.html

将棋は先手の里見女流三冠が得意の石田流三間飛車を採用します。
最近の里見女流三冠は居飛車を採用することが多いですが、ここ一番では振り飛車を採用する確率が高いように思います。
女流王座戦第1局を、それだけ重視しているということでしょう。
途中の局面は久保棋王VS渡辺竜王戦と同一です。そこから手を変えたのは、先手の里見女流三冠です。角の働きを重視した手です。
ここから捌きあいになりますが、後手が角を切り飛ばして手にした金を中央にどーんと据えたのが好手でした。上部が厚くなり、先手からみて後手玉が遠くなりました。
しかし、実際に勝負を分けたのは67手目です。
加藤女流王座が飛車取りに桂馬を打ったのですが、先手はここで飛車を見捨てて踏み込んで勝負すべきだったようです。
里見女流三冠は飛車を逃がしましたが、攻めの主役である飛車を責められる展開になり、ここから先は一気に勝ちが遠くなりました。
手の流れからして、加藤女流王座は里見女流三冠が踏み込んでこないと見切ったのかもしれません。
その後、一度だけ里見女流三冠にチャンスが訪れますが、失った流れは取り戻せません。
加藤王座は何事もなかったかのように最速の寄せを見せて、見事に難敵相手に先勝することに成功しました。

将棋の流れを感じさせる一局だったと思います。
里見女流三冠は奨励会では好調を維持していますが、女流棋戦では一時期の絶好調時と比べると成績が伸びてこないのが心配です。
奨励会の成績をみると、以前より強くなっているはずなのにです。

里見女流三冠の巻き返しはあるでしょうか。
第2局は11/3に東京都明治神宮で開催されます!
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