SSブログ

第50期岡田美術館杯女流名人戦第1局(西山朋佳女流名人VS福間香奈女流四冠) [将棋]

今期4度目の西山・福間(旧姓里見)対決のタイトル戦です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/

女流タイトルを持ち合っている両者だけに、対局はタイトル戦に限られます。
今期は清麗戦:福間勝ち、白玲戦:西山勝ち、倉敷藤花戦:福間勝ちと西山女流名人から見て1勝2敗です。
対戦成績だけみると福間女流四冠の勝ち越しですが、いずれも防衛側が福間女流四冠、挑戦者が西山女流名人だったので、結果として西山女流名人がタイトルを1つ奪ったので、西山女流名人の勝利とも言えます。
女流名人戦では、今期のタイトル戦4つ目にして、始めて西山女流名人が防衛側に回ります。失陥したらタイトル戦の対戦成績が1-3と差を付けられてしまうのともに、タイトル数も戻ってしまいます。
さあ西山女流名人は、名人防衛に向けての1勝を上げることができたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/50/joryumeijin202401140101.html

ということで、将棋です。
先手は西山女流名人。この両者だと相振り飛車になる確率が高いですが、後手福間女流四冠は腹の探り合いから居飛車を選択して、対抗形となりました。
振り直しての居飛車はときおりありますが、福間女流四冠がタイトル戦で純粋な居飛車を指すのは珍しいと思います。
先手の升田式石田流+片美濃に対して、後手はポナンザ囲いです。
36手目に福間女流四冠は敵陣深く角を打ち込みましたが、この時点で評価値は後手やや良しになっています。
かといって、実戦的にはいい勝負に見えます。
受けに金を使った西山女流名人はと金で攻めますが、福間女流四冠は龍を8筋から動かさないことで先手の攻めを遅らせます。
お互いにと金を8筋から寄せる遠い攻めですが、大駒の力が強い後手からの攻めが一歩早かったです。
最後は竜を見捨てて金を貼りつけて先手は受けなし。後手の福間女流四冠が女流名人復位に向けた大きな1勝をあげました。

女流名人戦第2局は、1月21日(日)に島根県出雲市「出雲文化伝承館 松籟亭」で行われます!
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。