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第3期ヒューリック杯白玲戦第6局(里見香奈白玲VS西山朋佳女流三冠) [将棋]

里見白玲の2勝3敗で迎えた第6局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/hakurei/

女流棋界の序列1位は白玲戦ですが、棋界と違って同列1位という存在がありません。
賞金でも序列2位の2倍以上と抜けていますし、それに順位戦という重み、さらには女流棋界唯一の七番勝負とあっては、ある意味では白玲戦が至高の存在となっています。
第1期白玲戦こそ4-0のストレート勝負でしたが、第2期は西山=里見戦となり期待通りのフルセットとなりました。
第3期は途中まで3-1と西山女流三冠がそのまま寄り切りそうな勢いでしたが、全局で里見白玲が快勝して、3-2とスコアをひとつもどして第6局にたどり着きました。
女流棋戦だとタイトル戦終盤になると将棋連盟で対局することが多いですが、白玲戦は第7局まで対局場が用意されています。
さあ里見白玲は、フルセットに持ち込んで、第7局の会場である「浅草ビューホテル」までたどり着くことができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/hakurei/kifu/3/hakurei202310210101.html

ということで、将棋です。
本局の先手は里見白玲ですが、5六歩から左銀を繰り出し、嬉野流のような速攻を見せます。
対する西山女流三冠は三間飛車です。
里見白玲の研究だとは思うのですが、時間の使い方を見ると早々に想定を外れて、手将棋になっているように見えます。
評価値としては先手やや有利ですが、玉の堅さは後手が上回っているので、実戦的には互角かなと思います。
西山女流三冠は端を絡めて先手陣の攻略を目指しますが、馬を引き付けた形が堅く、後手の攻めが細くなります。
しかし、剛腕西山は簡単には諦めません。なんだかんだ嫌味をつけつつ、龍を引き付けての徹底抗戦です。なにしろ109手目から里見白玲は1分将棋です。
評価値はずっと先手勝勢でも、こうなると勝負の行方は分かりません。
本局の里見白玲は一貫して手堅かったと思います。
そこから延々193手までかかりましたが、逆転は赦さず、激闘の末に勝ち切りました。
これで3勝3敗のフルセットです。

運命の第7局は、10月28日(土)に東京都台東区「浅草ビューホテル」で行われます!
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