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第64期伊藤園おーいお茶王位戦第3局(藤井聡太王位VS佐々木大地七段) [将棋]

藤井王位の2勝で迎えた第3局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/oui/

王位戦の主催者は新聞三社連合ですが、その中に北海道新聞も入っています。
そのためかシリーズのうち1局は北海道で開催されるのが通例ですが、定宿は決まっていません。
今期は北海道小樽市にある「料亭湯宿 銀鱗荘」で開催されます。
最寄り駅は小樽駅ではなく、その隣の小樽築港駅です。
1900年(明治33年)、余市の大網元、猪俣安之丞氏が築造した個人邸宅が銀鱗荘のはじまりとのことで、小樽市指定歴史的建造物にも選ばれているそうです。
こうした歴史ある宿が対局場に選べれるのは、見る将としても楽しいところです。
この歴史ある宿で、二人はどのような将棋を見せてくれるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/64/oui202307250101.html

ということで、将棋です。
先手藤井王位で、藤井王位のエースとも言える先手角換わりへと進みます。
AI将棋では角換わりは先手必勝とも言われていますが、人間同士ではまだまだ鉱脈は残されています。
相手の得意戦法に飛び込むからには、対策がなければなりません。
戦形は7月に行われた千田翔太七段VS木村一基九段戦がベースとなりました。後手の構えは玉の頭に金がぽつんといるだけで、金銀3枚は玉を放り出して反対側に銀矢倉を構えています。
かなり異形に見えますが、これが現代将棋なのでしょう。
そして、戦いは玉のいない銀矢倉の頭から始まります。
二日制らしくお互いに長考する濃密な時間が過ぎてきます。
最初に馬を作ったのは佐々木大七段ですが、藤井王位は慌てずに馬を押し返してから反撃します。
気が付いたら玉が固く、攻めて、切れないという理想的な展開に持ち込んでいます。
そうした中でも佐々木大七段は先手玉に嫌味を付けてから玉を固めるべく4三馬と引き寄せます。
しかし、ここがチャンスだったようです。攻めあえば互角の展開が望めた可能性があったようです。
すかさず藤井王位が香車の犠打で強引に馬を元の位置に戻すと、1一角打ちが佐々木陣の急所に突き刺さりました。
佐々木大七段もなんとか粘ろうとしますが、藤井王位は許しません。
最後は後手玉を即詰に討ち取り、131手まで藤井王位が見事な勝利をあげました。

これで藤井王位の3連勝です。
第4局は8月15・16日に佐賀県嬉野市「和多屋別荘」で行われます!
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