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第64期伊藤園おーいお茶王位戦第1局(藤井聡太王位VS佐々木大地七段) [将棋]

Wタイトル戦の第2幕が開けます。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/oui/

佐々木大七段のタイトル初挑戦は棋聖戦ですが、そこから連続してタイトル挑戦者となるのは、おそらく初めてではないかと思います。さらに両タイトルとも同じ棋士が保持し、Wタイトル戦になるのは、空前絶後となるかもしれません。
過去にWタイトル戦は多数行われて来ましたが、それは実力が飛びぬけた両者だから起こるべきして起こったものです。
佐々木大七段は実力者とはいえ、飛びぬけた存在ではありません。だからこそ、勢いのある棋士と言えると思います。
相手はタイトル戦無敗の藤井王位ですが、勢いのある佐々木大七段が風穴を開けることはできたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/64/oui202307070101.html

ということで、将棋です。
後手番の佐々木大七段は横歩取りに誘導しますが、そこから飛車先の歩を交換しないという奇策に出ます。
類型のない序盤なので、藤井王位も慎重に時間を使います。誘導した佐々木大七段も時間を使っているので、早々に研究から外れたのだと思います。
横歩取りは先手有利で固まりつつありますが、まだまだ、鉱脈は残されていました。評価値も互角です。
二日目に入り、盤面左側での局地戦となります。
しかし藤井王位に誤算があったのか、評価値は佐々木大七段側に振れていきます。
ただ藤井王位はじっくりと金銀を盛り上げて厚く指し、自らは崩れません。
佐々木大七段は5四歩と突きあげて駒をほぐしますが、藤井王位は後手の手に乗って銀を前進させます。
ここからの藤井王位の攻めは流れるようでした。3五歩と金を釣り上げてから銀を刷り込みます。
長考もなくスラスラと進むので、お互いに想定していた局面ではないかと思ったのですが、気が付いたら藤井王位が必勝形になっていました。
佐々木大七段は最後に19分の考慮をしますが、手がないとみて投了しました。
佐々木大七段は敗れたとはいえ、先手藤井王位をここまで苦しめたのは見事だと思います。後手横歩取りに新しい鉱脈がでてきたかもしれません。

七番勝負第2局は13、14日の両日に兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で行われる。

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