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【書評】西村幸祐『報道しない自由/「見えない東京の壁」とマスメディアの終焉』 [書評]

「報道しない自由」の問題点に切り込みます。


報道しない自由 - 「見えない東京の壁」とマスメディアの終焉 - (ワニブックスPLUS新書)

報道しない自由 - 「見えない東京の壁」とマスメディアの終焉 - (ワニブックスPLUS新書)

  • 作者: 西村 幸祐
  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • 発売日: 2022/02/25
  • メディア: 新書



まず第1章で、報道されていな重要な事実についての指摘があります。
中には有名な話もありすが、自分がまったく知らなかったのは彭帥事件です。
中国共産党の有力者から正常ではない男女関係を強要されたことを告発したのですが、この相手の張高麗が北京オリンピックの招致責任者だったそうです。
まったく知りませんでした。
そう知っていれば、IОCバッハ会長のあのジョークとしか思えない酷い対応も、女子テニス協会が声を上げたことも、また別の視点で見られたと思います。
この「報道しない自由」を行使する理由について、著者はGHQによるWGIPにより禁止項目が、自主規制として生きているからだと指摘しています。
洗脳はいまだに解けず、という感じでしょうか。
ただ、このあたり、自分は違う意見を持っていて、単なる「前例主義」にすぎないんじゃないかなと。
過去にこんな感じで報道していたから、今回も同じフォーマットを使って報道という”作業”をしているだけではないかと。
この前例を遡るとWGIPに行きつくといえなくもないですが。
多種多様な意見があって初めて民主主義は成立するので、様々な観点から多種多様な事実を報道するようなマスコミになるよう願っています。

「報道しない自由」について考えたいひとのために!
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