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【映画】君の名は。 [映画評]

日本映画では世界歴代興行収入2位になったメガヒットSF恋愛ストーリーです。


「君の名は。」Blu-rayスタンダード・エディション

「君の名は。」Blu-rayスタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2017/07/26
  • メディア: Blu-ray



カテゴリとしては入れ替わりものです。
田舎に住む女子高生、三葉(みずは)と、東京に住む男子高生、瀧(たき)がときおり体が入れ替わります。
お互いに相手と会うことがないまま、お互いを深く知るようになり、そのうち恋をするようになります。
しかし、ある日を境に、入れ替わりがなくなります。
瀧がその原因を調べるために記憶を頼りに三葉に会いにいくと、実は三葉が住む町が3年前に隕石の衝突で全滅したことを知ります。
実は3年間の時を超えて、入れ替わっていたのです。
三葉が作った口噛み酒を通じて再び三葉と入れ替わることに成功した瀧は、三葉たちを救うために、町中に避難を呼びかけようとします。
という感じのストーリーです。
入れ替わりものは、かなりのストーリーが描かれています。その上でどう新規性を組み入れるかですが、本作では3年もの時をずらすことで、タイムスリップ的な要素を入れているのが新しいです。
三葉の故郷が伝統を守る田舎で、時代の流れから取り残されている設定が、この3年間のズレを観客に感じさせない仕組みです。
さらに「伝統を守る田舎」という設定から様々な神話や儀式が描かれ、それらが伏線の役割を果たす相乗効果を生み出しています。ひとつの設定で、様々な課題をクリアーする見事な技術だと思います。
カテゴリとしてはSF映画になるとは思いますが、メインである恋愛要素は伝統的手法で作られています。
会いたいのに会えない。近くいにいるはずなのに遠い。
こうした伝統的な恋愛映画の手法を消化しながら、SF的要素を組み入れた、巧みな作品です。
また、何もない平凡な日常を送るはずだった田舎の高校生たちが、町を救うために力を合わせるというアクション要素もあります。
とにかくいろいろな要素を詰め込みつつ、107分に抑え込んだのは奇跡的ではないかと。
素直に良い作品だと思います。
世界興行収入は3億6千万ドルにも達するのも納得です。受賞歴も日本国内を中心に多数です。

新海誠監督の代表作のひとつを視聴したいひとのために!
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