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第7期叡王戦挑戦者決定戦(出口若武五段VS服部慎一郎四段) [将棋]

まさに叡王戦ドリームです。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/

タイトル戦に昇格した第3期で、実質的な初代叡王の座を争ったのは高見泰地五段(当時)と金井恒太六段(当時)でした。
だれでも想像しなかった組み合わせでまさに叡王戦ドリームでしたが、今回も出口五段と服部四段んという叡王戦ドリームと言える組み合わせとなりました。
両者とも挑戦者決定戦進出は初です。
出口五段は1995年生まれ2019年プロ入り、服部四段は1999年生まれ2020年プロ入りです。
出口五段はデビュー当時こそ目立ちませんでしたが、近年様々な棋戦で快進撃を続けています。服部四段はデビュー時からその実力を高く評価されており、abemaTVトーナメントでもドラフトで選出されています。棋界では数少ない力戦系の将棋を好みます。
どちらが挑戦しても、大きな話題になることは間違いなしです。
さあ、叡王戦ドリームの切符を掴むのは、どちらの若手になったでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/7/eiou202204020101.html

ということで、将棋です。
戦型は矢倉となりましたが、現代は金矢倉に組みません。もちろん入城もしません。
が、本局はさらに激しく、お互いに居玉のまま戦いが始まります。
将棋の純文学とまで言われたゆったりと囲い合う矢倉は、遠い昔の記憶になりつつあります。
服部四段の右銀がするすると前進するのを見て、出口五段がその裏側を突きます。
若者らしくお互いに突っ張った指し手が続きます。
評価値上は服部四段が優勢の時間が長かったですが、複雑な局面なので、1手で評価値が激しく上下します。
これぞ令和の将棋という感じがします。
終盤、服部四段が抜け出したと思われる局面がありました。
ここで服部四段は激しくいかずに2一金と桂馬を補充しますが、振り返るとこれが痛恨の悪手だったようです。
1五歩と4五飛の交換を入れると、評価値は急降下して勝勢から敗勢へと急転直下です。
とはいえ、1分将棋なのでまだまだ分かりません。
出口五段はようやく掴んだ勝機を、1分将棋のプレッシャーをはねのけ見事に勝ち切り、これで出口汚五段がタイトル挑戦と六段昇段を決めました。

藤井叡王との五番勝負第1局は、4月28日(木)に東京都千代田区「江戸総鎮守 神田明神」で行われます
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