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【書評】緑川聖司『とりこまれる怪談 あなたの本』 [書評]

自分の人生がかかれている本があったら、どうしますか?


とりこまれる怪談 あなたの本 (ポプラポケット文庫)

とりこまれる怪談 あなたの本 (ポプラポケット文庫)

  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2018/12/11
  • メディア: 単行本



第1部と第2部に分かれており、第1部の主人公は高校生です。
なにかが足りないものが売っている「ひとかけ屋」で主人公は「あなたの本」を購入します。
この本が足りないものは主人公。つまり、購入者が主人公なることで、この本が完成します。
「あたの本」を開いていくと、次々と、過去の奇妙な話がでてきます。
第2部は主人公が代わり、その本の秘密を探っていきます。

本書は長編ですが、内容は短編連作に近いです。
ホラー作品ですが、「あなたの本」から出てくる話は怪物・幽霊系が多いです。
その中でも『どちらにしますか』は独特です。
ゲームブックを題材にした話ですが、本人のささやかな欲が最後に悲惨な話は結末を導くという話で、とても印象に残りました
最後はきっりちまとめているのが、プロだなと思いました。

児童文学のホラーを楽しみたいひとのために!
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