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【書評】宮部みゆき『ソロモンの偽証』 [書評]

宮部みゆきの代表作のひとつです。





冒頭で中学2年生の少年が自殺しますが、その後、「彼は殺害された」という告白文が3箇所に郵送されます。
少年の死の真相を知るために、同級生たちが校内裁判を立ち上げます。
宮部みゆきは、細かい動作まで拾い上げて描いていきます。そのため、他の作家と比べて、同じストーリーでも長くなります。バックストーリーもどんどん表に出していきます。
本作でも連載9年間、4700枚です。おそらく他の作家なら、半分以下で完結すると思われます。ただ、長いから描ける人物像があります。世界観があります。
本作でも若干苦しい部分もありますし、真相は早い段階で見えてきます。それでも、長いからこそ、物語に浸ることができます。
良くも悪くも、宮部みゆきという作品です。

宮部みゆきを堪能したいひとのために!

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