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第58期王位戦第2局(羽生善治王位VS菅井竜也七段) [将棋]

菅井七段の先勝で迎えた第2局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/oui/

棋聖戦は羽生棋聖の10連覇で幕を閉じました。
王位戦は6連覇中であり、タイトル戦での成績だけみればまだまだ強いと言えますが、レーティング的には若手にもまれて、ただいま混戦の第3位です。
少なくとも数年前のように、羽生渡辺のツートップが抜けていた状況からは一変しています。
その証拠に、ここ最近の羽生三冠はなかなかタイトルの挑戦者になれません。
中原十六世名人が最後のタイトルを失ったのは46歳でした。
羽生三冠はその年齢を超えているわけですからいつ無冠になってもおかしくありませんが、棋聖戦では3年連続して若手挑戦者を退けています。
王位戦は比較的ベテラン勢が健闘していましたが、ここにきて若手挑戦者の登場です。
森内九段がフリークラスに転出し、郷田真隆九段もB級1組に落ち、佐藤康光九段もA級で苦戦するように、同世代のライバルが後退を続けています。
孤塁を守り続ける羽生王位の心中はいかがでしょうか。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/58/oui201707250101.html

ということで、将棋です。
先手の菅井七段ですが、5六歩を突いて中飛車と思わせてから三間に振りました。
ほぼ見ない形で、深い研究をうかがわせます。
そこから角交換振り飛車になりますが、菅井七段は初手5六歩を活かして早めに中央を制圧し、後手の動きを抑えてから金をゆっくりと玉に寄せて1日目にて作戦勝ちになります。
羽生王位は打開しようと動きますが、菅井七段は自然な指し手を続けながら優位を拡大します。
羽生王位の勝負手は90手目の6五香です。
角が逃げて長期戦になれば、将来的にこの香車が先手玉の挟撃に働いてきそうです。
しかし、菅井七段は迷うことなく角を切り飛ばし、一気に羽生玉を寄せました。
優勢になってもひるむことなく、小気味良く指していく様子は、まさに充実を感じさせます。

これで菅井七段の二連勝です。
第3局は8月8・9日に札幌市「京王プラザホテル札幌」で行われます!

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