【書評】鳴海風『和算の侍』 [書評]
和算をテーマにした時代短編連作集です。
なにより注目は、第16回歴史文学賞を受賞した『円周率を計算した男』です。
主人公は円周率の公式を欧米に先駆けて発見した建部賢弘で、算術に没頭する侍たちの苦悩を描き出しています。
和算は日本独自の数学で、関孝和にとって突如として発展し、その後流派ごとの秘密主義が横行して発展が停滞しました。
そして、明治維新とともに欧米の数学が流れ込み、急速に駆逐されてしまいます。
数学がテーマと聞くと尻込みしそうですが、人間ドラマがきっちりと書かれているので、公式が分からなくても歴史小説として楽しめます。
一風変わった世界を知りたいひとのために!
なにより注目は、第16回歴史文学賞を受賞した『円周率を計算した男』です。
主人公は円周率の公式を欧米に先駆けて発見した建部賢弘で、算術に没頭する侍たちの苦悩を描き出しています。
和算は日本独自の数学で、関孝和にとって突如として発展し、その後流派ごとの秘密主義が横行して発展が停滞しました。
そして、明治維新とともに欧米の数学が流れ込み、急速に駆逐されてしまいます。
数学がテーマと聞くと尻込みしそうですが、人間ドラマがきっちりと書かれているので、公式が分からなくても歴史小説として楽しめます。
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