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第27期竜王戦挑戦者決定戦第2局(羽生善治四冠VS糸谷哲郎六段) [将棋]


初タイトル戦を目指す糸谷六段が先勝しての第2局です。

【竜王戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

神戸在住で、関西将棋の第一人者である谷川浩司会長は、著書で糸谷六段の実力を高く評価しています。
力戦調の将棋に強く、かつ研究も行き届いている。
10秒将棋では最強ではないか、まで述べています。
その一方で、落ち着きが無い性格にも触れていて、早指しならともかく、持ち時間の長い棋戦になると、じっとできなくて、対局場をうろうろするそうです。
その性格を直さないとタイトル戦は厳しいのではないか、との苦言を呈しています。
糸谷六段も期待の裏返しである谷川会長の苦言は耳に届いていると思います。
初タイトル挑戦まであと一勝です。
竜王戦挑戦者決定戦は持ち時間が5時間ですが、落ち着いて、どっしりと構えて谷川会長の期待に応えることができるでしょうか。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/27/ryuou201409020101_j.html

ということで、将棋です。
後手番の糸谷六段が得意の一手損角換わりを採用したこともあり、序盤はよどみなく進行します。
お互いに了解の上で指定局面に進むときに見られる現象ですが、今回は力戦調になり、糸谷六段の挑戦に羽生四冠が載ったというところでしょうか。
後手の右玉が、通常と玉金の配置が逆ということもあり、ただでさえ薄い玉がさらに薄いので、パっと見は先手が勝ちやすそうです。金銀もバラバラです。
しかし、それでも局面のバランスは取れていた模様です。
先手は後手と比べると玉は堅いですが、自慢できるほどではなく、しかも後手と違って狭いので、飛車に成り込まれたらあっというまに寄ってしまいそうです。
お互いに神経をすり減らす中盤戦となりました。
羽生四冠が後手の網を破るために動いたのは夕食休憩直前です。
そこからは読み比べですが、少しずつ羽生四冠が読み勝っていた印象です。
糸谷六段も差を広げられないように頑張りますが、先手が飛車を成り込み、前後からの挟撃体勢を築かれると、あれだけ広かった玉がまたたくまに狭くなります。
そのまま羽生四冠が押し切り、117手まで1勝を返しました。
これで1勝1敗のタイです。
竜王戦挑戦権をかけた第3局は、9月8日に行われます!

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