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【書評】ジェフリーアーチャー『ロシア皇帝の密約』 [書評]

痛快アクションスパイ大作です。


ロシア皇帝の密約 (新潮文庫)

ロシア皇帝の密約 (新潮文庫)

  • 作者: ジェフリー アーチャー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1986/10
  • メディア: 文庫



主人公のアダムは父の死で遺産を受け取るが、その中に、ナチスの戦犯ゲーリングから遺贈されたロシア皇帝のイコンが含まれていた。そのイコンの中は、ロシア皇帝とアメリカが締結したアラスカ売却について、期限付きの買い戻し条項が附帯されていた契約書の原本が隠されていた。
期限切れが目前に迫る中、イコンの存在を知ったロシアのスパイがアダムに襲いかかる。
というストーリーです。

全編に渡り、アダムとロシアスパイ、ロマノフとの双方の知力体力を尽くしての戦いが繰り広げられます。
アダムはイギリス情報局に助けを求めますが、そこにロシアのスパイが居て、次々と先回りされ窮地に追い込まれます。
この戦いを面白くしているのは、ロマノフの優秀さです。
終盤で捕まえた主人公に脱走されるというとんでもないヘマをやらかしますが、それまでの戦いは本当に面白かったです。
ラストのアダムからの反撃は強引な感じもありますが、エンターテイメントとしてハラハラドキドキがとても続く面白い小説でした。快作です!

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コメント 3

自称隊長

サイトー先生はジェフリー・アーチャーお好きなんですね。最近は小説読んでいる余裕がなく、仕事に関わる専門書オンリーで、たまに先生のお薦め本を読んでみようかと思いつつ、手が出ない日々を送っています。書評から読んだ気になって満足してちゃいけないんですけれどね。まぁ仕事に携わる勉強をしなきゃいけないし、いいか。
by 自称隊長 (2014-02-05 21:50) 

関口元

「ロシア皇帝の密約」、夢中になって読みました!

そろそろ「ケインとアベル」が来るかな、と予想していたのですが外れました(笑)
by 関口元 (2014-02-05 22:21) 

サイトー

>自称隊長さん
ジェフリーアーチャーは当りはずれがあるにしても、なかなかいいですね。
ぼくも読書をするのは通勤時間だけなので、非常に限られているのがつらいところ。とはいえ、遠距離通勤は嫌だし(笑)

>関口元さん
「ケインとアベル」は有名ですよね。
ただ、ちょっと後回しになる予定。読み出すと長くなるので(汗)
by サイトー (2014-02-06 05:54) 

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