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第63期王将戦第1局(渡辺明王将VS羽生善治三冠) [将棋]

名人戦の森内名人VS羽生三冠、棋聖戦の羽生棋聖VS渡辺竜王、竜王戦の渡辺竜王VS森内名人と続いてきた3強激突の第4弾です。

【王将戦中継サイト】
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/

将棋界には指定局面と呼ばれる局面が存在します。
その局面における可否が作戦の成否を決めるという場面で、有名なところでは矢倉91手組定跡があります。その指定局面は、昨年の順位戦で屋敷九段がすばらしい手筋を見せて、先手勝ちというのがプロ間での共通認識になったと思います。
今後、91手組定跡が指されることはほぼないと思います。
指定局面は研究勝負になりやすいので、相手に誘われたときに踏み込むのは怖い面もあるのですが、渡辺王将も羽生三冠もそこに突っ込んでいき、なおかつ勝っていく印象があります。
今回のタイトル戦でも、トッププロの矜持を見せてくれるでしょうか。


【棋譜】
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/etc/63/140112.html

ということで将棋です。
第1局は現在プロ間でホットな話題となっている局面まで突き進みます。
矢倉4六銀3七桂戦法ですが、以前は宮田新手が主流でしたが、最近は名人戦にも登場したponanza新手の影響で減少し、過去には後手有利と思われた局面に先手が誘導することが多くなりました。
指定局面はそこから進む一手順のひとつで、大駒全部を後手が取るけど、陣形はバラバラ。さて、どちらが有利? というのが現在の状況です。
さて、問題の局面は87手目に6六桂と打った局面。ここまでは後手側に選択権のある定跡となりそうです。
ここで後手有利なら後手がここまで誘導する。
そこから羽生三冠は、永瀬戦で検討された検討手順を採用します。対する渡辺王将も同じく検討手順を採用。
この辺りはプロ間の共通認識なのかもしれません。
そして、検討手順から外れたのは渡辺王将の97手目。ここからが本当の勝負です。
後手の主張は駒得だったのですが、その後数手で先手に飛車を取られる展開となり駒損を回復されると、後手側がつらいような気がします。
最後は詰むや詰まざるやの局面で渡辺王将が逃げ切って勝利ですが、後手番からするとやや不完全燃焼かもしれません。
感想戦では羽生三冠が詰ましにいかずに、5五角と自重すれば難しいとの結論ですが、駒をポロポロ取られるので、実戦的には選びにくい順かもしれません。
後手側に工夫の余地がありそうなので、王将戦でまた同じ局面が現れそうな気がします。

第2局は1/23,24に栃木県大田原市で開催されます!
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JeaNaLp

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