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第38期ユニバーサル杯女流名人位戦(里見三冠VS清水女流六段) [将棋]

名人戦よりひとあし早く、女流名人戦の季節がやってきました。


【第38期 ユニバーサル杯女流名人位戦】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/index.html

【第1局・棋譜】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/38/joryumeijin201201150101.html


女流将棋界のTOPに君臨する里見三冠に挑戦するのは、三期連続で清水六段となりました。
清水六段は現在こそ無冠ですが、長らく女流将棋界をひっぱってきた功労者であり、タイトル通算43期はダントツの1位です。
タイトル戦こと里見三冠や加藤王座など十代の若手に苦杯を舐め続けていますが、未だに女流棋界での実力は抜きん出ていて、今期成績も32勝9敗と脅威の7割8分で、女流名人位挑戦を決めるA級リーグも全勝で突破しました。
そろそろ奪ったタイトルを失ったことのない里見三冠の牙城を崩して、ベテランが元気なところを見せて欲しいことろです。

さて将棋ですが、先手の里見三冠は角道を止めるオールドタイプの四間飛車を選択しました。
昔は振り飛車は角交換を避けるべしが定石でしたが、現代では消極的とみなされます。
将棋は日々進歩しています。
暫くは無難な駒組みが続くかと思われましたが、37手目の6五歩が早々の疑問手。
清水六段が駒組みで優位に立ちました。
その後、優勢を意識したのか清水六段は慎重な差し回しが続きます。
堅くなりすぎたのか疑問手もありましたが、86手目に金桂交換に踏み切ってからは、一気の寄せに入ります。
里見三冠の粘りに手数はかかりましたが、134手までなんとかリードを守りきって勝利しました。

清水六段は最後まで逆転を許さず、復位に向けて好スタートを切ったと思います。
里見三冠にとっては残念な結果になりましたが、この将棋を糧にして、一歩も二歩も強く成ってくれると思います。

女流名人位戦第1局は里見三冠の出身地である出雲市で行われました。
振り駒は出雲市長です。
このように、地元で応援してくれる姿勢が嬉しいですね。

第2局は1月22日(日)に千葉県野田市で開催されます!
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