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竜王戦第3局(渡辺竜王VS丸山九段) [将棋]

【竜王戦中継サイト】
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【竜王戦第3局・棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/ryuou20111108-09.html


竜王戦第1局、第2局を含めて対渡辺竜王3連敗中だった丸山九段が一矢を報いました。
竜王戦初勝利です。
本シリーズが始まるまで渡辺竜王と丸山九段との対戦成績は5勝5敗の五分だったのですが、渡辺竜王が2戦とも圧勝したので、丸山九段の4連敗を心配したのですが、これでまた面白くなってきました。

将棋は丸山九段が得意とする一手損角換りとなりました。
細かいところですが、14手目に丸山九段が新手を出し、少し後手の選択肢が広がりました。
先手番からとがめる手が見つからない限り、定石の一手になると思います。
よく指されている戦形には珍しく、わずか14手で前例から離れます。
ただ類似形は多いので、この僅かな差が戦局にどう影響するのか、構成力が問われる将棋になりました。

渡辺竜王はいつものようにじっくり構えて、ゆっくりと戦線を開いていきます。
封じ手となった49手で1一馬と香を取り、渡辺竜王は駒得をします。この時点で、先手が指しやすくなったと思います。
丸山九段は馬を封鎖したものの、59手目の6三銀への対応が難しく、先手が優勢になったと思います。
そこから渡辺竜王は飛車を切って決めにでますが、渡した飛車を8九に打たれて、その次に4一香という攻防手を放たれて逆転されてしまいました。

渡辺竜王はじわじわと差を広げていくタイプですが、そのじわじわの一箇所に穴があると、たちまち転んでしまうことがあります。
ここが圧倒的な実力を持ちながら、生涯勝率が実力のわりに高くない原因だと思いますが、渡辺竜王の悪い部分がでてしまったように思います。
逆に、丸山九段が渡辺竜王の弱点を引き出すほど粘ったのかもしれません。

勝ちが見えてきてからの丸山九段は、泥臭く、渡辺玉を追い詰めます。
そして、112手で嬉しい初勝利を上げました。

渡辺竜王優位は揺るがないと思いますが、これで、シリーズに紛れが生まれてきました。
第4局は11/24、11/25に福島市で行われます!
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