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久保王将が4勝2敗で防衛 [将棋]

王将戦第6局は103手まで先手久保王将が勝利を収め、見事に初防衛を達成した。

【王将戦・サイト】
http://mainichi.jp/enta/shougi/ohsho/

【王将戦・第6局】
http://mainichi.jp/enta/shougi/ohsho/etc/60/110314.html

第6局の観戦記を少しばかり。

いつものように先手の久保王将は石田流に組み上げる。居飛車党の豊島六段は素直に居飛車で対抗する。
この構図は第4局と同じで似たような局面が続くが、駒の位置がひとつ違うだけで、筋が全く異なるのが将棋の面白いとことろです。
先に新手を出したのは豊島六段で、32手目8四飛車がその1手。
基本的に今回の王将戦は若い豊島六段が新手を出して、中堅の久保王将が応えるという構図になっています。
豊島六段のチャレンジ精神あふれる将棋が光ります。
この新手の効果ですが、その後は久保王将が自然な応手をしているのにもかかわらず、45手目に9八銀と粘りの手を指さざるを得なくなります。
たぶん、かなり有力な新手だと思われますが、粘りの手も適切なようで、現時点では可否不明というところでしょうか。
その後、優勢を意識する豊島六段は66手目の6七銀成りから決めにかかりますが、途中の久保王将の7七角が気づきにくい好手(普通は終盤で自ら質駒になるようなところに駒を引かない)で、決めにかかるだけの差はなく、一気に敗勢に追い込まれます。
最後は1手差どころか2手差にもならず、大差の局面で豊島六段は駒を置きました。

終局後のインタビューで久保王将の印象を聞かれた挑戦者の豊島六段は「すごい強かったです」、とさわやかな笑顔を作りながら答えたという。
まだまだ20歳。
今回は気負いすぎて久保王将の粘りに屈した印象があるので、次回はさらにいい将棋を見せてくれると思う。
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