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第31期倉敷藤花戦第2局(里見香奈倉敷藤花VS西山朋佳女流四冠) [将棋]

里見倉敷藤花の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/

倉敷藤花戦は持ち時間2時間の3番勝負です。
時間も短く番数も少ないので、勢いのある女流棋士が勝ってタイトルの移動が頻繁そうに思えますが、不思議なことに当時の第一人者が圧倒的な成績を納めています。
第1回から第15回のうち10回も清水市代がタイトルを保持しています。
第16回から第30回になると、うち13回を里見香奈が制覇。この間でタイトルを失ったのはわずか2期です。
とはいえ、今期の挑戦者は最強の西山女流四冠です。直近の白玲戦では里見倉敷藤花からタイトルをもぎ取っています。
3番勝負なので、初戦の白星は大きいとはいえ、見方を変えればわずか1勝差です。
さあ、里見倉敷藤花は、今期も防衛して第14回目の戴冠を果たすことはできるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/kifu/31/kurashikitouka202311180101.html

ということで、将棋です。
先手は里見倉敷藤花。いつもの相振り飛車ですが、後手西山女流四冠が中飛車に、先手里見倉敷藤花が向い飛車といつもの逆になります。
先手里見倉敷藤花は見慣れた片美濃に組みますが、後手西山女流四冠はエルモ風の囲いに銀をくっつけたような、これまた見慣れない形です。
いつもの両者とはまるで逆の将棋です。
中盤からは里見倉敷藤花が模様良しでしたが、後手からの攻めを受けている間に、雲行きが怪しくなります。
受け切りが難しいので切りあいに行きますが、このあたりでは完全に逆転。西山女流冠の攻めを先手が受ける形になります。
しかし、持ち時間2時間のタイトル戦。お互いに1分将棋です。
里見倉敷藤花は受けながら気が付いたら玉は金銀に囲まれた要塞を再構築し、さらに駒得にも成功します。
再び優勢になった里見倉敷藤花は攻めながらも後手からの攻めを丁寧に受けて、最後は龍の王手を歩でシャットアウトして決めました。
171手の熱戦でした。
これで里見倉敷藤花は、2連勝でタイトル防衛。9連覇を達成すると当時に、倉敷藤花は通算14期目となりました。

里見倉敷藤花おめでとうございます!
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