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第36期竜王戦第4局(藤井聡太竜王VS伊藤匠七段) [将棋]

藤井竜王の3連勝で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

文春オンラインに伊藤匠七段のインタビューが掲載されています。
https://bunshun.jp/articles/-/52245
内容はかなり赤裸々です。
基本的に友人関係は薄く、中学時代は一時期不登校になり、高校は入学してすぐに止めて将棋一本に絞ります。
どちらかというとマイウェイな性格なのかなと推測します。
プロ入りしてからの受け答えは落ち着いた雰囲気ですが、これは自分を強く持っている表れなのかなと思っています。
記事には藤井竜王との記念対局のことが書かれています。
実力差を感じたとありますが、竜王戦でもここまで3連敗、対藤井戦も5連敗と苦戦しています。
しかし、今期はここまで29勝8敗と好成績を上げています。いつまでも実力の差を感じているわけにはいきません。
さあ藤井竜王相手に、竜王戦という大舞台で初白星を挙げることはできたでしょうか!

〔棋譜〕
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/20231109-SYT8T4720451/

ということで、将棋です。
先手藤井竜王で角換わりへと進みます。
後手は右玉風の待機戦術ですが、駆け引きの末に、先手は2八飛車、4八金形でしかけました。
お互い持ち時間を小刻みに使っているとはいえ、仕掛け前に長考しているわけではないので、お互いに研究範囲なのでしょう。
初めての長考は先手75手目です。駒損なく端を破った先手が良さそうに見えますが、評価値は互角です。
先手は続いて77手目も137分の長考です。そして飛車切りを決断したところで1日目が終了します。
ですが、この瞬間に評価値が後手に振れます。
そして封じ手が開封され、ここは必然手なので一晩考えられる次の伊藤七段の手に注目が集まりましたが、やや意外な6七銀でした。
この瞬間に互角からやや先手寄りになります。
後手が148分の長考を入れてから一気に先手陣に攻め込みますが、103手目に藤井玉がひらりと7七玉と交わしたところで伊藤七段の手が止まります。
この柔らかい受けが、想定外だったようです。
伊藤七段の苦しい長考が続き、なんとか勝負手を捻り出しましたが、優勢から勝勢になって藤井竜王は間違えません。持ち時間も2時間近く残しています。
最後は手前の長考で読み切っていたとはいえ、1分の考慮で37手詰を一気に仕上げて、伊藤七段を投了に追い込みました。
これで貫録の4連勝で竜王防衛とともに、大山康晴十五世名人に並ぶタイトル戦19連勝を達成しました。

藤井竜王おめでとうございます!
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