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第54期新人王戦第2局(藤本渚四段VS上野裕寿四段) [将棋]

藤本四段の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/shinjin/

上野四段はデビュー戦が新人王戦の決勝戦です。
これは奨励会三段の資格で新人王戦にエントリーして、決勝まで勝ち上がった間に四段昇段を決めたために発生した珍しい記録です。
そして、デビュー2戦目が、この新人王戦第2局です。
もし第2局も連勝すると、デビュー2戦目で棋戦優勝というおそらく歴代最速の棋戦優勝記録となります。
これを破るのは、棋戦のタイミングもあり、相当に困難です。
もちろん藤井聡太八冠もデビュー2戦で棋戦優勝という記録は達成していません。
達成したら一生の残りそうな最速記録です。
さあ上野四段は記録達成はできたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/shinjin/kifu/54/shinjin202310230101.html

ということで、将棋です。
先手番は第1局で負けた藤本四段。現代将棋の王道ともいえる相掛かりとなります。
中盤でお互いに角を打ち合ってから、31分の長考を入れてから、先手藤本四段が果然と攻めかかります。
ただ一撃で決めるという攻めではなく、ここから押したり引いたりの捩じりあいが続きます。
お互いの玉頭で金銀が前に出たりひっこんだりします。
こうした戦いを続けながら、自然と金銀が中央に集まってくるところはプロの技です。
先手優勢ながらも、後手は先手に「詰ませてみろ」と開き直ります。
1分将棋の詰むや詰まざるやですが、後手玉はするすると中段に逃げ出します。
と同時に先手もするすると前進し、入玉を確定させます。
あとは後手玉が詰むか詰まないかですが、藤本四段は4七銀と唯のところに銀を放ち、決めにでます。
1分将棋の中で藤本四段は後手玉をきっちり詰上げ、181手までの熱戦を制しました。

第3局は10月31日(火)、大阪市福島区「関西将棋会館」で行われます!
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