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【映画】トランスポーター [映画評]

ジェイソン・ステイサム主演の足技主体のアクションが魅力です。


トランスポーター1 スペシャル・プライス [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2020/06/26
  • メディア: Blu-ray



ジェイソン・ステイサムは元高飛び込み選手で、俳優デビューは1998年です。
アクションに進出したのが2001年で、本作はアクション2年目と、まだまだ慣れない感が強いです。
動きが、どこかしら歌舞伎みたいで。
さてストーリーですが、主人公のフランクは凄腕の運び屋で、主に犯罪関係の積み荷を依頼通りに運びます。
ルールは3つ。「契約厳守」、「積み荷は開かない」、「名前を聞かない」。
そのため、彼は名前のないトランスポーター(運び屋)と呼ばれています。
映画は、銀行強盗の逃走を、主人公が運び屋として手助けするシーンから始まります。ここで主人公のキャラと能力を観客に印象付けます。
次の運びからがメインストーリーが始まります。積み荷は50㎏のバックです。しかし途中でバックがモゴモゴと動いていることに気が付き、飲料を与えるためにバックを開けてしまいます。
中身は若い女性です。
実はこの女性の父親は人身売買のボスで、父娘が対立しています。
荷物(娘)を運び届けたあとで再び荷物の依頼があり、運ぶ途中で車が爆発します。
主人公は復讐のために犯罪組織を痛めつけて車を奪い、帰りますが、その車に娘が乗っていました。
主人公は犯罪組織に狙われることになりますが、娘から彼らは人身売買を行っているから、奴隷たちを助けて欲しいと訴えます。
娘はチョコチョコ嘘を交えて、この時点では父親が犯罪組織のボスであることは伏せられていました。
主人公は情にほだされて、娘の言葉を信じて犯罪組織に乗り込ますが、ここで娘の話では監禁されていたはずの父が登場します。
ここがミッドポイントでしょうか。
何が正しいのか混乱する主人公。さらに暴行・恐喝容疑で警察に拘束されます。
しかし、拘束した刑事はフランクの昔からの友人で、フランクの話を聞き、人身売買の阻止に協力することになります。
という感じのストーリーです。
アクション映画の鉄則を守った映画だと思います。
まず冒頭のエピソードで、主人公の能力・性格を表現します。
次の依頼から、主人公は次々とトラブルに巻き込まれます。敵から何度も襲われ、そのたびに偶然と機智と能力で突破します。
ミッドポイントを超えてからは、逆に主人公が敵組織を追い詰め、何度もトラブルや格闘になりながらも、能力と機智を発揮して、最後は目的を達します。
強烈などんでん返しはありませんが、人を撃つことのできなかった娘が、最後は実の父親を撃つのがちょっとしたサプライズです。
主人公は孤独を愛し、自分が決めたルールを守ることで、自分だけの世界を守り続けてきました。
ところがマイ・ルールを破ったことでヒロインとの愛情が生まれ、さらに親身にしてくれる刑事に対しても自らの正体を明かすというマイ・ルール違反をおかすことで拘置所から奪取するための協力を得ることができます。
テーマとしては「信じること」なのかもしれません。
全体的に手堅い作りですが、ステインサムのアクションがやっぱり堅いかも。
製作費2000万ドルに対して興行収入4400万ドルといまいちですが、シリーズ化されました。

新人のようなステインサムを見たいひとのために!
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