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【書評】吉野次郎『サイバーアンダーグラウンド~ネットの闇に巣食う人々~』 [書評]

日経ビジネスの記者が、取材を通じて知ったネットの裏世界を見せます。


ダークウェブの教科書 匿名化ツールの実践 (ハッカーの技術書)

ダークウェブの教科書 匿名化ツールの実践 (ハッカーの技術書)

  • 作者: Cheena
  • 出版社/メーカー: データハウス
  • 発売日: 2019/09/07
  • メディア: 単行本



前半は警察の範疇の犯罪、後半は国家規模の闇です。
第一部で取り上げられているのは「ハッカー」「やらせレビュー」「振り込め詐欺」「アダルト」です。第二部は「北朝鮮」「スパイ」「フェイクニュース」「監視社会」です。
第一部はよく知られている話ですが、「犯罪集団に生態系が完成していると、撲滅が難しい」という話は印象的です。
資金提供者がいて、ノウハウを指導するひと、人や道具を調達するひと、これらがシステム化してまうと、とかげの尻尾である詐欺集団を摘発しても、次から次へと新しい詐欺集団が現れるそうです。
犯罪撲滅の難しさを感じます。
第二部だとハッカーを爆殺した話が印象に残りました。
ゲームのアカウントを乗っ取られた恨みから、11歳の少年がハッカーとなり、刑務所でテロ集団に洗脳され仲間になってしまう。
そして国家から危険視され、トップの判断ひとつで、1万6千キロ離れた先から、無人機で爆殺される。わずか21歳の生涯。
このような世界が、身近にあることに驚きです。

ネットの闇を知りたいひとのために!
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