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第25期竜王戦第1局(渡辺竜王VS丸山九段) [将棋]

【竜王戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

第25期竜王戦は、前期と同じ顔合わせになりました。
タイトル戦で前期と同じ相手と戦うというのは珍しいことではなく、今期の王座戦でも実現しましたし、竜王戦には過去に3年連続羽生対佐藤康だったこともあります。
普通の棋士であれば、タイトル戦に登場するだけでも大変なことです。
同じタイトルに2年連続挑戦できるのは、それこそ一流の証だと思います。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/25/ryuou201210150101_j.html

さて将棋です。
お互いの呼吸が合っているのが、腰掛銀に進みます。
そこから名人戦第6局でも現れた後手が飛車を切る定石に進みます。
渡辺竜王は飛車を押さえ込むために62手目に金をベタリと貼り付けます。
以前はこの形は先手有利とみなされて指されなかったそうですが、森内名人、渡辺竜王とも採用です。素人目からすると飛車角を苛められて上部が手厚いので、後手が指しやすいように見えますが、プロの目は違うのですね。
71手目が大きな分岐点。
先手から角金交換して銀を抜き、駒損を回復する手順。または玉頭に歩を叩いて形を崩してから攻める手順。
丸山九段は後者を選びますが、ただ、そこから数手進んだときにはすでに後手優勢になっています。
75手目の丸山新手の同銀が問題だった可能性もありますが、その前の歩で叩いての攻めは素直に同金と取られると決め手がないように見えます。
優勢になった渡辺竜王は確実にパンチを当て続けます。自玉は安全です。午前中には優勢というより勝勢といっても過言ではない状況になりました。
そして、午後開始してまもなく、渡辺竜王の106手目を見て、13時58分に丸山九段は駒を投じました。
竜王戦史上、最も早い終局です。
王座戦では羽生三冠に屈した渡辺竜王ですが、ホームグラウンドといえる竜王戦での強さは半端ではないです。まさに王者の貫禄です。
丸山九段も何らかの対策が必要ですが、作戦の幅が広い棋士ではないので、得意戦法かつ先手で負けていきなり苦しい立場になりました。
丸山九段に打開策はあるのでしょうか。

第2局は10/31、11/1に金沢市で行われます!


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