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【映画】グラビティ/繰り返される宇宙 [映画評]

タイムループを題材にした宇宙SF映画です。


グラビティ 繰り返される宇宙 [DVD]

グラビティ 繰り返される宇宙 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
  • 発売日: 2019/04/02
  • メディア: DVD



舞台は未来の宇宙です。
宇宙船を追いかけてきた刑事が、計算より早く宇宙船に到達します。
なぜかと不思議に思っていると、後ろから全く同じ宇宙船に追突されます。
理由は不明ですが、宇宙船の周囲だけ時空が歪み、時間の進みが遅くなっていたのです。
そのため未来の宇宙船が過去に追いついて、追突してしまう。
このループを断ち切るために、主人公は愛するひとを逃がすと、宇宙船を爆破することを決意します。
脱出ポットで飛び出した主人公の妻は、追いついてきた未来の主人公と”再会”します。
という感じのストーリーですが、正直、よく分かりません。
未来が過去に追いつくというのもピンときませんし、刑事が宇宙船を追いかけるまでのサブストーリーも挿入されますが、いまいち必要性がピンときません。
惑星の輪のシーンだけは、印象的です。
なるほど、と。

宇宙を舞台にしたSF映画好きのひとのために!
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【映画】ドラキュラZERO [映画評]

ドラキュラのモデル、ドラキュラ公を主人公とした家族愛をテーマにした映画です。


ドラキュラZERO [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2015/10/21
  • メディア: Blu-ray



ドラキュラのモデルは、15世紀にルーマニア南方、ワラキア公国を収めていたヴラド・ドラキュラです。
ヴラドはオスマントルコの侵略に抵抗した君主です。
この史実に、ヴラドがドラキュラになった経緯などを創作して、ファンタジー映画に仕立てたのが本作です。
主演はルーク・エヴンス。ワイルドスピードやホビットでも、重要な役柄を演じているアクション俳優です。
さて映画ですが、オスマントルコ帝国から貢物として子供1000人と人質として息子を要求され、主人公は拒否します。
強大なオスマントルコにワラキア公国では対抗できません。
そのため主人公は魔物が住む洞窟にいき、魔物の血を飲むことで契約を交わします。
主人公はドラキュラの力を得ますが、血の渇望に3日間耐えなければ永遠に怪物のままになってしまうのです。
でまあ、主人公の超絶能力によってオスマントルコを叩き潰すのですが、ちょっと強すぎてバランスが悪いかも。
無意味に殺されるオスマントルコの兵士がかわいそうです。
血の渇望に2日間まで耐えます。その間に魔物だとバレて仲間から焼き殺されそうにもなります。
それでも耐え忍びますが、オスマントルコの計略により息子を奪われ、愛する妻は塔から転落します。
妻は主人公に言います。
「私の血を飲んで、息子を助けて」
ついに、主人公は血の渇望に負けてしまいます。
そのあとは主人公は仲間たちに自らの血を飲まし、圧倒的なパワーでオスマントルコを制圧します。
敵のボスと主人公は知り合いですが、アクション映画らしく一騎打ちになって、ボスを倒します。
そして主人公は息子を修道士に渡し、自分たちは太陽の光によって消滅させます。
という感じですが、やはりドラキュラの力が強すぎて、バランスの悪さが目立つかも。
前半は歴史風で面白いのですが、中盤からは荒唐無稽が過ぎて、ちょっと……と思ってしまいます。
オスマントルコの作戦は2段階で、それはいいのですが、作戦の1段目が「目で見えるから恐れるのだ。盲目で突進しろ」というのは、さすがに無理がありすぎ。
オスマントルコは魔物の弱点を知っていたようなので、よく晴れた昼間に攻めればよいのに。
というか3日でこんなに次々と戦力を整えて次々と攻撃できません。
息子を守るために自らが滅びるというテーマは良いと思うのですが、いろいろと無理があってどうもなあ、というのが素直な感想です。
ルーク・エヴァンスを見る映画かなと思います。衣装はとてもナイスです。
ラストは次回作を強く意識させますが、どうもなさそうです。
製作費70百万ドルで興行収入1億90百万ドルは十分成功作だと思います。

ルーク・エヴァンスのファンのために!
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【映画】アジャストメント [映画評]

純愛が運命を変えるSF映画です。


アジャストメント [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • 発売日: 2012/05/09
  • メディア: Blu-ray



主役を演じるのはマットデイモンです。
彼は下院議員ですが、映画は彼が上院議員の選挙戦を戦っているところからスタートします。
投票直前に「下半身露出」という破廉恥な醜聞が発覚し、落選します。
敗北宣言のスピーチの直前に、男子トイレで謎の女性と会います。
主人公はその女性に運命を感じます。
ところが、彼女との恋愛を”調整員”が妨害します。
彼らは”運命の書”の通りに人類を導くのが使命で、主人公と女性との恋は”運命の書”から逸脱した行為だったのです。
主人公は脅迫と説得により、彼女との恋を諦めます。
しかし、偶然に彼女と再会し、再び恋が燃えがあり、”調整員”とのバトルが再開されます。
という感じの映画です。
うーん、ミスディレクションが足りないというのが実感です。
なぜ主人公と女性との恋愛に調整員がシャカリキになるのか映画の前半は不明です。
この秘密は徐々に明かされるのですが、それまで、意味不明だなあと思いながら映画を見ざるをえませんでした。
偽の目的が欲しかったなあ、という気がします。
主人公は衝動的で、彼女のことになると見境がなくなります。
そのため、親友であり選挙対策の相棒をかなり困らせているはずですが、そこはスルーされています。
主人公の熱愛ぶりを強調するための仕掛けというところでしょうか。
最初、主人公は無限とも思える力を持つ調整員の説得を受け入れます。
2回目も「彼女の運命のため」という説得で彼女を諦めます。
しかし、3回目でついに主人公は彼女を奪い取ることを決意し、その結果、調整員の中で主人公に同情している男の助けを得て、運命の書の決定権がある議長が感動して、ついに運命を変えることに成功します。ここは3の法則ですが、ちょっと使い方が違うような。
映画全体として、人生は変えられる、というのがテーマですが、さてこの映画でそのテーマが描き切れたかというと疑問かも。
運命を変えられた理由が「議長が感動した」というのは弱いし、結局のところ他人に運命を握られている問題点は解決されていません。
また、主人公は最初から最後まで衝動的で、3回目の選択も基本的には暴走で、衝動的な行動が突き抜けただけです。
上院議員候補として醜聞に値する行為ですし、というか、何にも悪くないのに恋人を奪われた彼女の婚約者がかわいそうです。
けどまあ、結婚直前に女性を奪い取るのは、恋愛映画あるあるですからねえ。
製作費50百万ドルで、興行収入1億28百万ドルなので、収支はトントンでしょうか。

マットデイモンのファンのために!
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【映画】スクールオブロック [映画評]

2003年のミュージカルコメディ映画で、文句なしの傑作です。


スクール・オブ・ロック [Blu-ray]

スクール・オブ・ロック [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: Blu-ray



主演はジャックブラックです。
ロックバンドを首になったミュージシャンが、同居人の教師になりすまし、一流小学校の臨時教員としてもぐりこみます。
もちろんまともな授業はできません。
できるのはロックのみ。
ロック大会があることを知ったブラックは、生徒たちでバンドを仕立て上げ、首になったロックバンドを見返すために、その大会で優勝を狙う。
というのが大まかなストーリーです。
物語の途中で流れる音楽も良いですが、堅物だった生徒たちが、かなり強引にロックの練習に参加されれ、知らぬまにロックの魅力に取りつかれるという流れがユーモア満載でとても良いです。
ハチャメチャで自分のことしか考えない先生で、最初はオレオレでしたが、徐々に生徒たち全員に役割を与えるよう知恵を絞るようになり、生徒たちとの交流を深めていく中で生徒の意見を聞くようになり、だんだんと生徒を立てるようになります。
自分のことではなく、生徒たちのことを考えるように変化していきます。
曲も自作曲から生徒の曲に変更します。
独特の教育?方法は何度かバレる危機に陥り、最後は偽教師であることが白日の下にさらされますが、今度は生徒たちが先生を引っ張ってロック大会に向かいます。
こうした流れというか、脚本がとても良いです。ハチャメチャな設定を破綻させないように、かなり細かいことまで気を使っています。
同居人もなりすましのために必要であり、かつ最後の危機の演出にも必要です。
堅物の校長先生も、最初は悪者扱いですが、先生が校長をコーヒー(実はビール)に誘うことで、校長も堅物の保護者に睨まれて苦しんでいることを吐露させます。
このシーンが、保護者会でのつるし上げへの前振りとなり、そこから保護者たちを大挙してロック大会に流れ込ませることで、感動のラストシーンへと繋げます。いやいや、本当によく考えられています。
そしてラストシーンですが、主人公は生徒から学生服を送られます。演奏の最後に客席に飛び込み、冒頭は聴衆から避けられますが、ラストシーンではみんなに支えられます。
自分中心だった主人公が生まれ変わったこと、主人公のロックへの我武者羅な熱意と、生徒たちへの思いが、みんなに伝わったことを示す名シーンです。
とにかく見事な流れです。
ちなみにバンドメンバーの子供たちは本当のミュージシャンなので、実際に演奏しているそうです。
そのためか、演奏シーンがとても自然です。
製作費35百万ドルで興行収入1億31百万ドルの大ヒットとなりました。

至宝のミュージカルコメディ映画を楽しみたいひとのために!
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【映画】ジャーヘッド [映画評]

湾岸戦争に従軍した一兵士の視点で描く映画です。


ジャーヘッド [Blu-ray]

ジャーヘッド [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • 発売日: 2012/04/13
  • メディア: Blu-ray



ジャーヘッドとは海兵隊の俗称です。
映画は海兵隊の訓練風景から始まりますが、どことなく『フルメタルジャケット』のワンシーンにそっくりです。
訓練教官の風貌までどこか似ています。
青年はSTAの前哨狙撃兵となり、湾岸戦争のためにサウジアラビアに派遣されます。
彼らは訓練の成果を発揮すべき、すぐに前線に派遣するのかと思っていたら、延々と待機が続きます。
ひたすら訓練に、時間つぶしの下ネタ。マスコミの取材に対する悪ふざけ。
待機が長期間に及ぶにつれ、ある兵士の妻は不倫して、主人公の恋人は親しい男性の友人ができてしまいます。
そうした焦燥感が高まる描写が続きます。
ついに戦争が始まりますが、海兵隊の出番はほとんどありません。
一度、攻撃機に誤射されます。あとは空爆でやられた敵兵士を眺めるぐらい。
狙撃兵としてスコープに敵兵をとらえたのは1度だけです。
しかし空爆することが決まり、狙撃許可は取り消されます。
戦争は終わり、兵士たちは米国へと帰っていきます。
という感じで、戦争映画ですが、戦闘シーンはほどんとありません。
湾岸戦争は米軍の空軍力が圧倒的で、空からの爆撃でほとんど勝負がついています。
一兵士からの視点で眺めると、戦場の実態はこんな感じなのかもしれません。
製作費は不明ですが、世界の興行収入は96百万ドルです。
三等軍曹役でジェイミー・フォックスが出演しています。

湾岸戦争を舞台にした映画をみたいひとのために!
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【映画】スーサイド・スクワッド/”極”悪党、集結 [映画評]

マーゴットロビー主演のおバカ映画第3弾です。


ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 [Blu-ray]

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2022/08/03
  • メディア: Blu-ray



冒頭からバカバカしいですが、そのバカバカしさが最高に面白いです。
秘密作戦のため、いつものように特殊技能を持つ悪党が南米の島に送り込まれます。
そのなかに、ハーレイ・クインもいるのですが、銃器のエキスパート、ブーメランの達人はいいとして、両腕をもいで遠隔操作できる達人、なんだかよく分からないアメコミヒーロー風で槍を持つ男、さらには人外のイタチ人間までいます。
で、当然ながらハーレイクインを残して全滅しますが、実はこれは陽動作戦で、本命はイドリスエルバ演じるブラッドスポート率いる、これまた変な犯罪者集団です。
こちらも人外のサメ人間までいます。
このブラッドスポートですが、銃器の達人という設定で、第1弾のウイルスミス演じるデットショットと同じ役回りです。娘がいるのも同じです。
さて映画ですが、島に潜入したおバカ軍団が暴れながら、目的である塔の爆破を目指します。
この塔ですが、実はヒトデ型の宇宙生物を、軍事目的で研究している施設でした。
施設の爆破に成功しますが、ヒトデ型宇宙人が暴れまわり、街を破壊しまくります。
動きといい、円谷プロのウルトラマンのノリです。
目的を達成したおバカ軍団ですが、街が破壊されるのを放置できず、ヒトデ型宇宙人を退治に向かいます。
という感じのストーリーです。
とにかく楽しめる映画だと思います。
残虐なシーンはありますが、ただ残虐なだけで、なんというかゲーム的な残虐性です。
基本的にはおバカなノリで進んでいき、最初から最後までバカバカしいです。
『スーサイドスクワット』はデットショットの家族愛、『ハーレイクインの華麗なる覚醒』はウーマンリブ的なノリがありましたが、そういった余分なテーマを排除して、とにかく観客を楽しませようという気持ちが伝わる快作だと思います。
映画はこれでいいんじゃないかと。
個人的には3作のうちで一番好きです。
製作費1億85百万ドルに対して興行収入1億67百万ドルと赤字となりましたが、観客の評価は良く、コロナ禍でなければと思わせる映画です。

マーゴットロビー主演のおバカ映画を楽しみたいひとのために!
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【映画】コンフィデンスマン/ある詐欺師の男 [映画評]

過去の因縁が絡み合う何重にもしかけられたコンゲームです。


コンフィデンスマン/ある詐欺師の男 [DVD]

コンフィデンスマン/ある詐欺師の男 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • 発売日: 2013/02/22
  • メディア: DVD



主演はサミュエルLジャクソン。2013年のアメリカ映画です。
主人公は殺人罪で25年の服役を経て、出所したばかりのベテラン詐欺師です。
彼にはかつて相棒がいましたが、詐欺がバレて追い詰められ、主人公はやむを得ず相棒を殺害せざるを得なくなった経緯があります。
その相棒の息子が、主人公を大掛かりな詐欺に誘います。
主人公は拒否しますが、何重にもしかけられた色仕掛けもあり、しかもその女性が実は娘だったことを知らされ、ついに拒否できなくなります。
いよいよ本番です。
詐欺の相手は、相棒の息子のボスです。娘が25万ドルの詐欺を行い、その賠償として父親がボスに口座情報を渡します。
その口座を見て、ボスは主人公に資金洗浄のため800万ドルを渡す。正確には800万ドルの口座情報を渡す代わりに、現金を受け取れと持ち掛けます。
が、ここは、こんなに上手くいくかなあというのが実感です。
初対面の相手をろくに調べもせずに、ホイホイ信じるのは、単なるカモにしか見えません。
実はこの詐欺自体がまた別の詐欺で、騙しだまされの展開となりますが、最期は銃で解決してしまうのがなんともかんとも。
最後に娘だけ助かりますが、その娘の笑み、「変わろうとしなければ変わらない」という述懐を毎日繰り返すことで、実はすべてが娘の企みであったことが示唆されて映画は終わります。
前半はとても面白いですが、肝心の終盤でパワーダウンが残念です。
構成としては、3の法則が頻繁に使われています。
相棒の息子が主人公を詐欺に誘うのですが、失敗、失敗で次にようやく一歩前進。娘が主人公に近づく作戦も、失敗、失敗で次にようやく成功。
詐欺の作戦についても、最初に大きな失敗があります。
こうした失敗を多数盛り込むのが、とてもエンタメで、これが前半の面白さ、スピード感に繋がっているのかなと思います。

コンゲームが好きなひとのために!
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【映画】ワイルドカード [映画評]

リメイク映画ですが、主題がいまひとつピンときません。


ワイルドカード ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2015/05/20
  • メディア: Blu-ray



映画界では過去の名作がリメイクされることは多々あります。
『カジノロワイヤル』『ジーサンズ』など、いろいろとあります。
本作の主演はジェイソンステインサム。役柄となる主人公は崩れた用心棒です。喧嘩にわざと負けるといったどうしようもない仕事にまで手をだしています。
そんななか、元恋人がマフィアにかどわかさたとの連絡が入ります。
すぐに相手を突き留め、マフィアたちをボコボコにして、ボスから受け取った?5万ドルを山分けにします。
なぜか若実業家に付き添いとして雇われ、主人公はカジノにいって大勝ちしますが、最期の勝負に負けて一文無し。
で、ボコボコにしたマフィアから仲間を殺した容疑をかけられ、さらなる大ボスから呼び出しをうけます。
釈明に成功しますが、逆恨みされたマフィアに襲われますが、反撃し、全滅させたところで映画は終わります。
うーん。
アクション映画でもなんでも、「ここを観客に見てほしい」という主張点がどこかにあるはずです。
ですが、正直、本作にはどこがメインなのかわからないまま、ハードボイルド的な香りを漂わせただけで90分が終わるといった感じです。
見せ場としてはラストのアクションだと思いますが、いかんぜん、敵は負け犬の逆恨みに過ぎないので迫力がたりません。
若手実業家との関係性も中途半端で、いちおう主人公とともに行動して「勇敢な自分に生まれ変わりたい」という目的はありますが、これじゃあなあ、という感じがします。
リメイクされるからには、原作には魅力があったのだとは思いますが。
製作費30百万ドルに対して興行収入1.6百万ドルとまさに爆死です。

ジェイソンステインサムのファンのために!
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【映画】ペーパーマン [映画評]

最後にほっこりするコメディ映画です。


ペーパーマン PaperMan [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • 発売日: 2016/11/02
  • メディア: DVD



主人公は中年の小説家。
とはいえデビュー作は興行的に失敗し、次作のためにコテージに泊まり込むことになりますが、まったく書けません。
実質的には外科医をしている妻の紐です。
彼は絶えず孤独を感じており、そのため想像上の友達「キャプテン・エクセレント」の助けを借りています。
そんな彼が、街中で同じ匂いのする少女と出会います。
彼女にも想像上の友達がいます。
彼は彼女に「ベビーシッター」という名目で家に呼び、次第に仲が良くなっていきます。
妻は週1回戻ってくるのですが、少女の存在がバレそうになり……という感じの映画です。
あまり期待せずに観たのですが、思ったより面白かったです。
とにかく主人公がダメダメです。
生活能力ゼロで、嫌なことは後回し。自分自身に向き合えない子供です。思春期の手前で止まった存在です。そのため、完璧なふるまいをする妻の存在に、圧迫感を覚えています。何かあるとキャプテンエクセレントのアドバイスで切り抜けます。
少女は少女で、孤独を埋め合わせるために、どうしようもない男と付き合っています。
ミッドポイントは主人公が少女の助けを借りて料理をするところです。
妻は冷蔵庫にあるヒラメ(少女が持ってきたもの)を見ていぶかしくなり、主人公がごまかすために料理を始めますが、あまりのひどさに途中で止めさせます。
その後、主人公に少女に魚(コノシロ?)のさばき方を教わり、一緒に料理をして、食事を楽しみます。
このシーンで、主人公と少女の関係性が一気に深まります。
主人公は大人の女性には自分をさらけ出せませんが、少女には自分をさらけ出せることに気が付きます。
後半でコテージでパーティーが開催されます。そのパーティで主人公は少女の彼氏と喧嘩して、少女が主人公をかばったことで、二人は孤独ではないことを知ります。
自分たちにも友達を作れることを知ります。
主人公は40年以上も付き合ってきたキャプテンエクセレントと別れる日が来たことを知ります。
少女は彼氏と別れ、想像上の友達は自殺することで少女の前から永久に去ります。
妻も、夫が自分自信をさらけ出し、変わろうと努力していることを知り、すべてを受け入れます。
映画のファーストシーンはコテージに向かうところで、終わりはコテージを去るところです。
典型的な行って帰る話ですが、途中のユーモアといい、予想以上の佳作だと思います。
キャプテンエクセレントを演じたライアン・レイノルズがなんともいい味を出しています。

意外な名作を楽しみたいひとのために!
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【映画】我が闘争/若き日のアドルフヒトラー [映画評]

若き日のヒトラーを描いていますが、かなり史実と異なります。


我が闘争 若き日のアドルフ・ヒトラー [DVD]

我が闘争 若き日のアドルフ・ヒトラー [DVD]

  • 出版社/メーカー: トランスフォーマー
  • 発売日: 2016/12/22
  • メディア: DVD



若き日のヒトラーが画家を目指していたことは有名です。
ウィーン時代に2回受験し、2回とも失敗しています。
映画はこの2回目の受験前からウィーンを去るまでを描いています。
さて映画ですが、ヒトラーがウィーンに舞い戻るところからスタートです。
貧乏なのでユダヤ人が多く住む貧民街で下宿します。もちろんたこ部屋です。
そこで敬虔なユダヤ教徒である老人が、汝の敵を愛せよの気持ちで、ヒトラーに接します。
ですが、自意識の高いヒトラーは、感謝することもありません。
老人には若い恋人がいます。それに生活能力もありました。ヒトラーは劣等感の裏返してとして、彼に激しく嫉妬心を持つようになります。
そうした中で、ヒトラーはユダヤ人を嫌悪するグループと出会います。
画家の道を閉ざされたヒトラーは、老人から政治家を勧められ、急速にのめり込みます。演説の練習も始めます。
ヒトラーはついに恋人を老人から奪うと、老人を告発して刑務所に送り込みます。
その間に、老人が書いていた本「我が闘争」を探しますが見つけられません。
ヒトラーは刑務所から出てきた老人を攫うと、仲間たちを引き連れてミュンヘンへと進撃を始めます。
という感じです。
ヒトラーは画家を目指していたのは事実ですが、ミュンヘンへの移住は兵役拒否が目的とみられており、勇ましい進撃ではありません。
それに当時はまだ政治家を志していなかったはずです。
またヒトラーには父の遺産があったため無一文ではなく、クビツェクと共同生活を送っています。
2回目の受験失敗後には兵役拒否のため扶養者収容所に逃げ込みますが、このあたりの時系列とというか、かなりゴチャゴチャになっています。
あと映画ではヒトラーがユダヤ系であることが示唆されていますが、この説は近年になり否定されているようです。もっとも先祖が不明なので、断定されたかどうかは分かりませんが。
映画としては、史実に沿って描くより、若き日のヒトラーの人間形成に重点を置きたかったのかもしれませんが、それにしても歴史的事実を改変しすぎのような気がします。
個人的には大きな疑問符です。

若き日のヒトラーの映画を見たい人のために!
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