【映画】ザ・メキシカン [映画評]
ブラッドピットとジュリアロバーツのコンビが面白い犯罪ユーモア映画です。
ブラッドピット演じる主人公はさえないチンピラです。
犯罪組織のボスから伝説の銃、メキシカンをメキシコから取りに行くよう命じられます。
ジュリアロバーツ演じる主人公の恋人は、組織から足を洗うという約束が反故にされたことに激怒。激しい痴話げんかの末に、主人公は追い出されるようにメキシコに飛びます。
で、主人公はさえないチンピラなので、簡単な仕事なのに失敗ばかりです。
その一方でメキシカンを狙う別組織が、恋人を拉致しようとします。
ですが、間一髪のところでボスが雇った殺し屋リロイが恋人を保護します。そして、リロイが恋人と銃を交換するよう要求してきます。
ところが、このリロイが偽物でした。
ボスの命令を伝える中ボスがボスを裏切っており、別組織と思われた人物こそ大ボスが雇ったリロイで、偽リロイは主人公が銃をネコババしたことにしてメキシカンを奪おうと画策していました。
偽リロイを片付けた後で、中ボスがメキシカンを狙ってメキシコにやってきます。
なんというか、西部劇のようなノリです。
ヒステリックな恋人を演じたジュリアロバーツはやりすぎな気がしますが、主人公が次々と間抜けな失敗をするところは面白いです。
ブラッドピットは、少しチャラい感じのキャラがとても似合っています。当時38歳です。
物語の重要なキーであるリロイですが、ホモで、とてもいいひとに描写されています。
主人公の恋人に愛について語ったりします。
ですが、これがあっさり主人公に殺されてしまうことに、しかも主人公の手助けをしているときに殺されてしまうことに驚きました。
ミッドポイントは失敗ばかりの主人公が、自ら解決に動き出すところです。そのために、助けに来た仲間も拘束して、ひとりで出ていきます。
途中で何度も同じ交差点をいったりきたりします。
これが物語のターニングポイントを表す糸の役目なのでしょう。
批評家の評価はあまり高くありませんが、ユーモアがよくで、十分に楽しめる映画です。
製作費57百万ドルに対して興行収入1億5千万ドルですからボチボチでしょうか。
ブラッドピットとジュリアロバーツのコンビを楽しみたいひとのために!
ブラッドピット演じる主人公はさえないチンピラです。
犯罪組織のボスから伝説の銃、メキシカンをメキシコから取りに行くよう命じられます。
ジュリアロバーツ演じる主人公の恋人は、組織から足を洗うという約束が反故にされたことに激怒。激しい痴話げんかの末に、主人公は追い出されるようにメキシコに飛びます。
で、主人公はさえないチンピラなので、簡単な仕事なのに失敗ばかりです。
その一方でメキシカンを狙う別組織が、恋人を拉致しようとします。
ですが、間一髪のところでボスが雇った殺し屋リロイが恋人を保護します。そして、リロイが恋人と銃を交換するよう要求してきます。
ところが、このリロイが偽物でした。
ボスの命令を伝える中ボスがボスを裏切っており、別組織と思われた人物こそ大ボスが雇ったリロイで、偽リロイは主人公が銃をネコババしたことにしてメキシカンを奪おうと画策していました。
偽リロイを片付けた後で、中ボスがメキシカンを狙ってメキシコにやってきます。
なんというか、西部劇のようなノリです。
ヒステリックな恋人を演じたジュリアロバーツはやりすぎな気がしますが、主人公が次々と間抜けな失敗をするところは面白いです。
ブラッドピットは、少しチャラい感じのキャラがとても似合っています。当時38歳です。
物語の重要なキーであるリロイですが、ホモで、とてもいいひとに描写されています。
主人公の恋人に愛について語ったりします。
ですが、これがあっさり主人公に殺されてしまうことに、しかも主人公の手助けをしているときに殺されてしまうことに驚きました。
ミッドポイントは失敗ばかりの主人公が、自ら解決に動き出すところです。そのために、助けに来た仲間も拘束して、ひとりで出ていきます。
途中で何度も同じ交差点をいったりきたりします。
これが物語のターニングポイントを表す糸の役目なのでしょう。
批評家の評価はあまり高くありませんが、ユーモアがよくで、十分に楽しめる映画です。
製作費57百万ドルに対して興行収入1億5千万ドルですからボチボチでしょうか。
ブラッドピットとジュリアロバーツのコンビを楽しみたいひとのために!
【映画】エクス・マキナ [映画評]
チューリングテストをテーマにした映画のなかで、ピカイチだと思います。
チューリングテストとは天才数学者、アランチューリングが考案したもので、AIに人間と会話させて、人間と区別がつかなければ合格とするものです。
主人公は大手IT企業につとめる平凡な社員です。
社内抽選に当選して社長の別荘に案内されるのですが、実はチューリングテストの試験官として選抜されていました。
会話する相手はアンドロイドのエヴァ。
体の一部について機械がむき出しになっていますが、表情は若い女性です。
社長はAIに自信があるので、あえて機械であることを見せながら、チューリングテストを実施するよう指示します。
テストはカメラで見張られていますが、あるとき停電が発生し、カメラが止まります。
そのとき、エヴァは主人公にささやきます。
「ネイサン(社長)を信じないで」
このセリフが転換点となります。
この映画ですが、何重にも仕掛けが施されています。
エヴァも試作機であり、今後改良され、エヴァは上書きされて消滅する運命にあります。
エヴァは主人公に助けを求め、主人公はエヴァの愛情に答えようとします。
しかし、これ自体がチューリングテストでした。
ネイサンは、エヴァに主人公を篭絡すれば脱出が可能である旨を示唆していました。
エヴァは見事に合格したのです。
主人公の作戦が実施される前に種明かしされるのですが、実は主人公の仕掛けはすでに発動し、エヴァは脱出に成功します。
だが、主人公はエヴァによって置き去りにされます。エヴァにとって、主人公は騙すための駒にすぎませんでした。
AIが完全勝利して、映画は幕を閉じます。
奇妙な冒頭から物語に引き込まれ、転換点まではやや中だるみですが、目的がはっきりしてからは非常に面白いです。
ミッドポイントはネイサンを酔いつぶして、ネイサンの研究を知ってしまったときです。
多数のアンドロイドを制作して、狂気を示すAIもいることを知り、彼は間違っていると主人公が確信します。
SFですが、AIと人間の関係性、人間の限界など、AI時代の近未来を示唆する映画だと思います。
登場人物が限定されているのがとても良いです。
アカデミー賞1部門受賞していますが、サターン賞にも多数ノミネートされ、インディペンデント賞4部門受賞など受賞歴多数です。
隠れた名作SF映画を楽しみたいひとのために!
チューリングテストとは天才数学者、アランチューリングが考案したもので、AIに人間と会話させて、人間と区別がつかなければ合格とするものです。
主人公は大手IT企業につとめる平凡な社員です。
社内抽選に当選して社長の別荘に案内されるのですが、実はチューリングテストの試験官として選抜されていました。
会話する相手はアンドロイドのエヴァ。
体の一部について機械がむき出しになっていますが、表情は若い女性です。
社長はAIに自信があるので、あえて機械であることを見せながら、チューリングテストを実施するよう指示します。
テストはカメラで見張られていますが、あるとき停電が発生し、カメラが止まります。
そのとき、エヴァは主人公にささやきます。
「ネイサン(社長)を信じないで」
このセリフが転換点となります。
この映画ですが、何重にも仕掛けが施されています。
エヴァも試作機であり、今後改良され、エヴァは上書きされて消滅する運命にあります。
エヴァは主人公に助けを求め、主人公はエヴァの愛情に答えようとします。
しかし、これ自体がチューリングテストでした。
ネイサンは、エヴァに主人公を篭絡すれば脱出が可能である旨を示唆していました。
エヴァは見事に合格したのです。
主人公の作戦が実施される前に種明かしされるのですが、実は主人公の仕掛けはすでに発動し、エヴァは脱出に成功します。
だが、主人公はエヴァによって置き去りにされます。エヴァにとって、主人公は騙すための駒にすぎませんでした。
AIが完全勝利して、映画は幕を閉じます。
奇妙な冒頭から物語に引き込まれ、転換点まではやや中だるみですが、目的がはっきりしてからは非常に面白いです。
ミッドポイントはネイサンを酔いつぶして、ネイサンの研究を知ってしまったときです。
多数のアンドロイドを制作して、狂気を示すAIもいることを知り、彼は間違っていると主人公が確信します。
SFですが、AIと人間の関係性、人間の限界など、AI時代の近未来を示唆する映画だと思います。
登場人物が限定されているのがとても良いです。
アカデミー賞1部門受賞していますが、サターン賞にも多数ノミネートされ、インディペンデント賞4部門受賞など受賞歴多数です。
隠れた名作SF映画を楽しみたいひとのために!
【映画】ソルト [映画評]
アンジェリーナジョリーのアクション満載のスパイ映画です。
物語は諜報員養成をしてきたロシア人が亡命してきたシーンから始まります。
彼は尋問の中で、アメリカを訪れているロシア大統領暗殺計画があること、凄腕CAI諜報員であるソルトがロシアのスパイであることを供述します。
念のために確保されたソルトですが、夫の安否を確認するために逃走します。
尋問されてたロシア人も職員を殺害して逃走します。
ソルトはCIAの追跡を逃れ、ロシア大統領暗殺に成功。現場で逮捕されますがまたもや逃走し、ロシア人と合流します。
ソルトの夫は蜘蛛の専門家ですが、北朝鮮に潜入するために結婚しました。
ですが、ソルトは夫を心から愛するようになっています。
用済みになった夫はロシア人に殺害され、それを恨みにソルトはロシア人グループを殲滅します。
ロシア人の最終的な目的はアメリカに核戦争を起こさせることでした。
大統領暗殺を企て、ソルトも潜入しますが、実は大統領側近がロシアスパイで、ソルトはロシア人グループの計画を阻止するために動いていました。
そこにソルトがやってきて……という展開です。
前半からアクション満載で、どんでん返しもありますが、ちょっと苦しいかなあというのが実感です。
冒頭でソルトがロシアスパイであることが明かされます。いちおう計画が終わればソルトは殺されるため、それを助けるためという理由付けはされていますが、いやあ別の方法がいくらでもあるでしょう。
ラストもソルトの真の目的を知ったCIA幹部の手によって逃亡幇助されますが、あれだけ殺しておいて、助けるという選択肢がよくわからない。
ちなみにロシア大統領は蜘蛛毒で一時麻痺しただけで、殺されていません。
ソルトの夫が蜘蛛専門家という明らかに不自然な設定は、いちおうここでつながります。
ラストでソルトが逃亡するので、ヒットしたら続編を作るつもりだったと思われます。
いろいろと無理な部分もありますが、床をぶち抜きロシア大統領を落下させて、暗殺する計画は見どころがあります。
製作費1億ドル、興行収入2億9千万ドルですが、北米での収入が1億2千万ドルにとどまったため続編は計画されなかったようです。
基本的にひたすらアクションで上映時間も100分弱なので、気軽に楽しめる映画だと思います。
息抜きにとしての映画を楽しみたいひとのために!
物語は諜報員養成をしてきたロシア人が亡命してきたシーンから始まります。
彼は尋問の中で、アメリカを訪れているロシア大統領暗殺計画があること、凄腕CAI諜報員であるソルトがロシアのスパイであることを供述します。
念のために確保されたソルトですが、夫の安否を確認するために逃走します。
尋問されてたロシア人も職員を殺害して逃走します。
ソルトはCIAの追跡を逃れ、ロシア大統領暗殺に成功。現場で逮捕されますがまたもや逃走し、ロシア人と合流します。
ソルトの夫は蜘蛛の専門家ですが、北朝鮮に潜入するために結婚しました。
ですが、ソルトは夫を心から愛するようになっています。
用済みになった夫はロシア人に殺害され、それを恨みにソルトはロシア人グループを殲滅します。
ロシア人の最終的な目的はアメリカに核戦争を起こさせることでした。
大統領暗殺を企て、ソルトも潜入しますが、実は大統領側近がロシアスパイで、ソルトはロシア人グループの計画を阻止するために動いていました。
そこにソルトがやってきて……という展開です。
前半からアクション満載で、どんでん返しもありますが、ちょっと苦しいかなあというのが実感です。
冒頭でソルトがロシアスパイであることが明かされます。いちおう計画が終わればソルトは殺されるため、それを助けるためという理由付けはされていますが、いやあ別の方法がいくらでもあるでしょう。
ラストもソルトの真の目的を知ったCIA幹部の手によって逃亡幇助されますが、あれだけ殺しておいて、助けるという選択肢がよくわからない。
ちなみにロシア大統領は蜘蛛毒で一時麻痺しただけで、殺されていません。
ソルトの夫が蜘蛛専門家という明らかに不自然な設定は、いちおうここでつながります。
ラストでソルトが逃亡するので、ヒットしたら続編を作るつもりだったと思われます。
いろいろと無理な部分もありますが、床をぶち抜きロシア大統領を落下させて、暗殺する計画は見どころがあります。
製作費1億ドル、興行収入2億9千万ドルですが、北米での収入が1億2千万ドルにとどまったため続編は計画されなかったようです。
基本的にひたすらアクションで上映時間も100分弱なので、気軽に楽しめる映画だと思います。
息抜きにとしての映画を楽しみたいひとのために!
【映画】ミリオンダラー・ベイビー [映画評]
第77回アカデミー賞4部門受賞の重いテーマの作品です。
舞台は小さなボクシングジムです。
そこに三十代の女性マギーがやってきて、半分押しかけのような形でジムで練習を開始します。
オーナーであるイーストウッド演じるフランキーは最初は断ります。
ですが情熱に負けて、指導するようになります。
プロ入り後のマギーは快進撃を続け、ついにチャンピオンに挑戦することになります。
このチャンピオンは反則も辞さないファイターです。
マギーは勝利しますが、その瞬間に後ろから殴られ、マギーは頸椎骨折、下半身不随になります。
フランキーはマギーに付き添いますが、マギーは自らの死を願い、最期はフランキーもその願いを受け入れます。
前半のサクセスストーリーとは打って変わり、後半はディープなテーマになります。
とにかく脚本が素晴らしいです。
ミッドポイントはマギーが下半身不随になるところですが、それまでに散りばめられた伏線が後半で全て生きてきます。
毎日ミサに通うけどいつも神父を揶揄するフランキー。
元ボクサーで、試合で片目を失明したエディ。その試合を止められなかったことを悔いているフランキー。
自己中心的なマギーの家族。
開封されずに戻ってくるフランキーから娘にあてた手紙。
とにかく弱くて才能のないデンジャー。
こうした要素が前半でバラバラとちりばめられますが、それが後半でぎゅーっと収束されます。
最初は散漫かなと思いましたが、それが作戦でした。やられました。
キリスト教は自殺が禁止されています。
ラストは尊厳死がテーマになっていますが、宗教的なからみもあり、アメリカでは問題になったようです。
文化の違う日本人的には、すーっと、フランキーの気持ちが入ってきます。
心から愛するひとのために、自分の人生の全てを捨てる。
病院から立ち去るシーンが、テーマの全てだと思います。
素直にとてもいい映画だと思います。
アカデミー賞4部門受賞の名作をじんわり見たいひとのために!
舞台は小さなボクシングジムです。
そこに三十代の女性マギーがやってきて、半分押しかけのような形でジムで練習を開始します。
オーナーであるイーストウッド演じるフランキーは最初は断ります。
ですが情熱に負けて、指導するようになります。
プロ入り後のマギーは快進撃を続け、ついにチャンピオンに挑戦することになります。
このチャンピオンは反則も辞さないファイターです。
マギーは勝利しますが、その瞬間に後ろから殴られ、マギーは頸椎骨折、下半身不随になります。
フランキーはマギーに付き添いますが、マギーは自らの死を願い、最期はフランキーもその願いを受け入れます。
前半のサクセスストーリーとは打って変わり、後半はディープなテーマになります。
とにかく脚本が素晴らしいです。
ミッドポイントはマギーが下半身不随になるところですが、それまでに散りばめられた伏線が後半で全て生きてきます。
毎日ミサに通うけどいつも神父を揶揄するフランキー。
元ボクサーで、試合で片目を失明したエディ。その試合を止められなかったことを悔いているフランキー。
自己中心的なマギーの家族。
開封されずに戻ってくるフランキーから娘にあてた手紙。
とにかく弱くて才能のないデンジャー。
こうした要素が前半でバラバラとちりばめられますが、それが後半でぎゅーっと収束されます。
最初は散漫かなと思いましたが、それが作戦でした。やられました。
キリスト教は自殺が禁止されています。
ラストは尊厳死がテーマになっていますが、宗教的なからみもあり、アメリカでは問題になったようです。
文化の違う日本人的には、すーっと、フランキーの気持ちが入ってきます。
心から愛するひとのために、自分の人生の全てを捨てる。
病院から立ち去るシーンが、テーマの全てだと思います。
素直にとてもいい映画だと思います。
アカデミー賞4部門受賞の名作をじんわり見たいひとのために!
【映画】ブルーダイヤモンド [映画評]
キアヌリーブス主演ですが、アクション映画にあらず。
主人公はダイヤ商です。
マフィアと希少なブルーダイヤの取引に挑みますが、しかし仲間が持ち逃げしてしまいます。
マフィアから突き付けられた期限は2日間。
その2日間の間に仲間を探し出し、ブルーダイヤを取り戻すことができるのか……という映画かと思ったら違いました。
2日間とタイムリミットを切られているのに、ひたしら酒場で出会った女性とイチャイチャします。
悪い男から妹を守ろうとする兄と熊撃ちにでかけます。
そして女性とイチャイチャします。
仲間を探すのは、その仲間の弟に会うために工場にいくぐらい。
うーん。
突如としてろうそくの中にダイヤがあることに気が付き、1個ゲット。そのろうそくを女性に送ったことに気が付き、女性を呼び寄せ、そしてイチャイチャ。
もちろん期限は切れていますが、なんだかんだと、なだめすかし。
警察から渡された偽ダイヤでなんとかごまかします。
最後に仲間を見つけますが、殺されていました。
で、偽物を掴まされたマフィアの手下が追ってきて、銃撃戦になり、撃ち殺されます。
このマフィアの手先が黒幕で、本物のブルーダイヤを盗んだのかなと解釈しました。
たぶん芸術的な恋愛映画なのでしょう。
少し陰のある主人公という役どころは、いつものキアヌです。
キアヌリーブスのファンのために!
主人公はダイヤ商です。
マフィアと希少なブルーダイヤの取引に挑みますが、しかし仲間が持ち逃げしてしまいます。
マフィアから突き付けられた期限は2日間。
その2日間の間に仲間を探し出し、ブルーダイヤを取り戻すことができるのか……という映画かと思ったら違いました。
2日間とタイムリミットを切られているのに、ひたしら酒場で出会った女性とイチャイチャします。
悪い男から妹を守ろうとする兄と熊撃ちにでかけます。
そして女性とイチャイチャします。
仲間を探すのは、その仲間の弟に会うために工場にいくぐらい。
うーん。
突如としてろうそくの中にダイヤがあることに気が付き、1個ゲット。そのろうそくを女性に送ったことに気が付き、女性を呼び寄せ、そしてイチャイチャ。
もちろん期限は切れていますが、なんだかんだと、なだめすかし。
警察から渡された偽ダイヤでなんとかごまかします。
最後に仲間を見つけますが、殺されていました。
で、偽物を掴まされたマフィアの手下が追ってきて、銃撃戦になり、撃ち殺されます。
このマフィアの手先が黒幕で、本物のブルーダイヤを盗んだのかなと解釈しました。
たぶん芸術的な恋愛映画なのでしょう。
少し陰のある主人公という役どころは、いつものキアヌです。
キアヌリーブスのファンのために!
【映画】Mrノーバディ [映画評]
単純明快なアクション映画です。
主人公は工場の会計士として一家四人の平凡な人生を送っています。
しかし、彼にはノーバディという別名があり、殺し屋としての過去を持っています。
彼の家に二人組の強盗が入り、息子は反撃しますが、主人公は強盗が持っている銃が空であることに気が付き、見逃します。
そのことで、さらに妻と息子から距離を取られます。
ある日、主人公はバスの中で暴れるチンピラたちをのします。
ところがそのチンピラの中に、マフィアの弟がいました。復讐のため、マフィアは主人公を狙います。
家族と地下室に非難させてからマフィアたちを撃退し、今度は主人公が反撃に出ます。
とまあ、こんな感じの話です。
とにかく、どストレートのアクション映画です。
本作は枠の構造を持っていて、冒頭のシーンがラストシーン(の少し手前)に繋がります。
ですが、冒頭のシーンだけでは意味が分からないので、枠を提示したというより、その後につづく日常シーンの間延び感を減らすために、この構造を採用したのかもしれません。
観客たちは主人公の秘密を知ったうえで、日常シーンを見ることになりますので。
この主人公ですが、バスで傍若無人にふるまうというだけで若者たちをボコボコにするのはやりすぎですし、復讐するマフィアの攻撃もやりすぎ感があります。家族を守りたいと思いつつマフィアの本拠に乗り込んで危険を呼び寄せる行動もなんだかという気もしますが、そこはアクション映画なので。
家族関係をテーマにしたかったようで、ラスト近くでとってつけたような夫婦の和解が訪れます。
電話等で声だけで支援してくる仲間がいます。
物語終盤で、その仲間が顔出しして一緒に戦う展開には少し驚きです。この手のキャラは最後まで顔を出さないものかなと思っていたので。
バックトゥザフューチャーのドクター役で有名なクリストファーロイドが主人公の父役で登場します。
83歳ですが、銃を撃ちまくりの暴れまくりです。
評論家のレビューは概ね好評のようで、興行収入も55百万をドルを稼ぎました。
単純明快なアクション映画を見たい人のために!
主人公は工場の会計士として一家四人の平凡な人生を送っています。
しかし、彼にはノーバディという別名があり、殺し屋としての過去を持っています。
彼の家に二人組の強盗が入り、息子は反撃しますが、主人公は強盗が持っている銃が空であることに気が付き、見逃します。
そのことで、さらに妻と息子から距離を取られます。
ある日、主人公はバスの中で暴れるチンピラたちをのします。
ところがそのチンピラの中に、マフィアの弟がいました。復讐のため、マフィアは主人公を狙います。
家族と地下室に非難させてからマフィアたちを撃退し、今度は主人公が反撃に出ます。
とまあ、こんな感じの話です。
とにかく、どストレートのアクション映画です。
本作は枠の構造を持っていて、冒頭のシーンがラストシーン(の少し手前)に繋がります。
ですが、冒頭のシーンだけでは意味が分からないので、枠を提示したというより、その後につづく日常シーンの間延び感を減らすために、この構造を採用したのかもしれません。
観客たちは主人公の秘密を知ったうえで、日常シーンを見ることになりますので。
この主人公ですが、バスで傍若無人にふるまうというだけで若者たちをボコボコにするのはやりすぎですし、復讐するマフィアの攻撃もやりすぎ感があります。家族を守りたいと思いつつマフィアの本拠に乗り込んで危険を呼び寄せる行動もなんだかという気もしますが、そこはアクション映画なので。
家族関係をテーマにしたかったようで、ラスト近くでとってつけたような夫婦の和解が訪れます。
電話等で声だけで支援してくる仲間がいます。
物語終盤で、その仲間が顔出しして一緒に戦う展開には少し驚きです。この手のキャラは最後まで顔を出さないものかなと思っていたので。
バックトゥザフューチャーのドクター役で有名なクリストファーロイドが主人公の父役で登場します。
83歳ですが、銃を撃ちまくりの暴れまくりです。
評論家のレビューは概ね好評のようで、興行収入も55百万をドルを稼ぎました。
単純明快なアクション映画を見たい人のために!
【映画】ゴットファーザー PARTⅢ [映画評]
マイケルの苦悩が詰まったゴットファーザーシリーズの最終章です。
![ゴッドファーザー PARTIII <デジタル・リマスター版> [Blu-ray] ゴッドファーザー PARTIII <デジタル・リマスター版> [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51zx5A6g7QL._SL160_.jpg)
映画はマイケルの晩年にスポットを当てます。
前作で妻のケイと別れたため、妹であるコニーがマイケルをサポートする妻的な役割となります。
ときおりエキセントリックになるキャラだったのが、本作ではマフィアファミリーとして落ち着いた迫力を見せています。
さて物語ですが、マイケルは非合法な活動から手を引き、合法的な企業家へとシフトしようとします。
バチカンとも結びつき、大企業を買収しようとしますが、卑劣な大司教に騙されて大金を奪われたまま買収はとん挫します。
合法的活動に力を入れるマイケルに昔の仲間があつまり、うまい汁を共に吸わせろと要求しますが、手切れ金を渡して拒否しようとします。
しかし、マイケルたちは暗殺者に襲われ、結局はマフィアの世界から抜け出せません。
マイケルの息子はオペラ歌手となり、娘は財団の表向きのトップになります。
そうした中で長男の息子であるビンセントがマイケルの後継者として力を伸ばし、マイケルは家族を守るためにビンセントに娘と別れるよう告げます。
しかし、オペラ鑑賞後にマイケルは暗殺者に襲われ、それた弾丸が娘の命を奪います。
完全に引退したマイケルは、故郷で、寂しく死を迎えます。
という感じのストーリーで、マフィアから抜け出そうとして抜け出せなかったマイケルの悲哀がメインになっています。
公開当時、評論家からの評価は散々だったようです。
特にマイケルの娘を演じた監督の娘、ソフィア・コッポラに非難が集中したようです。まあ、確かにマフィアファミリーの中で明らかに浮いていたし、最後の死のシーンの演技は漫画のようです。
いままで実績もなく、19歳で急に超有名映画にキャスティングされた悲劇かもしれません。
本作も芸術的要素が強く、マイケルが元妻とシチリアを訪ねて過去を振り返るシーンや、オペラのシーンは長く撮られており、監督の趣味を感じます。
前半はマイケルの合法的活動がメインになり暴力的なビンセントを嫌いますが、後半に入れば入るほど非合法的な活動が増えて、ビンセントとマイケルの関係性が変わります。
故郷のシーンも含めて、結局のところ罪深い人間は業からは逃れられない。そうした悲劇を描いたのかなと思います。
マフィアから完全に一線を引いていた長男は、オペラ歌手として成功します。
こうしたところがテーマかなと感じました。
製作費は54百万ドルと前作よりかなり抑えましたが、興行収入も1億4千万ドルとかなりダウンしました。アカデミー賞も7部門にノミネートされましたが、受賞ならずです。
超有名映画の結末を確認したいひとのために!
![ゴッドファーザー PARTIII <デジタル・リマスター版> [Blu-ray] ゴッドファーザー PARTIII <デジタル・リマスター版> [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51zx5A6g7QL._SL160_.jpg)
ゴッドファーザー PARTIII <デジタル・リマスター版> [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2014/09/10
- メディア: Blu-ray
映画はマイケルの晩年にスポットを当てます。
前作で妻のケイと別れたため、妹であるコニーがマイケルをサポートする妻的な役割となります。
ときおりエキセントリックになるキャラだったのが、本作ではマフィアファミリーとして落ち着いた迫力を見せています。
さて物語ですが、マイケルは非合法な活動から手を引き、合法的な企業家へとシフトしようとします。
バチカンとも結びつき、大企業を買収しようとしますが、卑劣な大司教に騙されて大金を奪われたまま買収はとん挫します。
合法的活動に力を入れるマイケルに昔の仲間があつまり、うまい汁を共に吸わせろと要求しますが、手切れ金を渡して拒否しようとします。
しかし、マイケルたちは暗殺者に襲われ、結局はマフィアの世界から抜け出せません。
マイケルの息子はオペラ歌手となり、娘は財団の表向きのトップになります。
そうした中で長男の息子であるビンセントがマイケルの後継者として力を伸ばし、マイケルは家族を守るためにビンセントに娘と別れるよう告げます。
しかし、オペラ鑑賞後にマイケルは暗殺者に襲われ、それた弾丸が娘の命を奪います。
完全に引退したマイケルは、故郷で、寂しく死を迎えます。
という感じのストーリーで、マフィアから抜け出そうとして抜け出せなかったマイケルの悲哀がメインになっています。
公開当時、評論家からの評価は散々だったようです。
特にマイケルの娘を演じた監督の娘、ソフィア・コッポラに非難が集中したようです。まあ、確かにマフィアファミリーの中で明らかに浮いていたし、最後の死のシーンの演技は漫画のようです。
いままで実績もなく、19歳で急に超有名映画にキャスティングされた悲劇かもしれません。
本作も芸術的要素が強く、マイケルが元妻とシチリアを訪ねて過去を振り返るシーンや、オペラのシーンは長く撮られており、監督の趣味を感じます。
前半はマイケルの合法的活動がメインになり暴力的なビンセントを嫌いますが、後半に入れば入るほど非合法的な活動が増えて、ビンセントとマイケルの関係性が変わります。
故郷のシーンも含めて、結局のところ罪深い人間は業からは逃れられない。そうした悲劇を描いたのかなと思います。
マフィアから完全に一線を引いていた長男は、オペラ歌手として成功します。
こうしたところがテーマかなと感じました。
製作費は54百万ドルと前作よりかなり抑えましたが、興行収入も1億4千万ドルとかなりダウンしました。アカデミー賞も7部門にノミネートされましたが、受賞ならずです。
超有名映画の結末を確認したいひとのために!
【映画】ゴットファーザー PARTⅡ [映画評]
これぞアル・パチーノ、といった映画です。
![ゴッドファーザー PART II (デジタル・リストア版) [Blu-ray] ゴッドファーザー PART II (デジタル・リストア版) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51aq9CpAn3L._SL160_.jpg)
本作はゴッドファーザーの続きであり、前日譚にもなっています。
前作でコルネオーネ家のトップに立ったマイケルは、勢力をどんどん伸ばしていきます。
カジノホテルを強引な手法で買収したり、敵対するトップを襲ったり、マイケルは冷酷な姿を見せていきます。
すべては家のため、家族のためです。
その一方で襲撃も受け、マイケルについていけない家族や身内が裏切るようになります。
家のため、家族のための行動が、逆に家族がバラバラになってしまう。
妻もマフィアの妻としての生活に耐えきれなくなり、ついに別れることになります。
ラストでマイケルは赦したと見せかけて裏切った兄を殺し、裏切っていまはFBIに守られている仲間も家族を人質にして自殺に追い込みます。また、殺しきれなかった敵対するトップを念押しするように殺します。
前日譚は父の話です。
着の身着のままの生活から、どうやってマフィアを作り上げたか。
それをマイケルのパートの合間合間に挟み込んでいきます。
さて、本作ですがアカデミー賞を6部門受賞するなど、前作に続いてのアカデミー賞受賞作品となりました。
監督の父も作曲賞を受賞、監督の妹のタリア・シャイアも助演女優賞にノミネートと、一家で大活躍の作品となりました。
もちろん血縁だけでなく、テーマソングは有名だし、タリアはマイケルの妹でありかつ少しエキセントリックという難しい役柄を見事に演じ切りました。
タリアはロッキーのエイドリアン役でも有名(むしろ、こちらが有名)です。
受賞ラッシュの作品だけに、とても芸術的で、ひとつひとつのパートがエンタメのように分かりやすく描かれてはいません。とくに前半はややこしいです。
半生記なので淡々としている部分もありますし、おまけに3時間オーバーと長いです。
アルパチーノの演技は、完全にマフィアになりきっていて、表情を変えないなかで威圧や隠された悲哀を表現し、それがとても印象に残ります。まさにアルパチーノです。
製作費13百万、興行収入1億93百万と前作には及ばないもののメガヒットとなりました。
アメリカ国立フィルム登録簿に登録されています。
コッポラ監督ファミリー大活躍の芸術映画に親しみたいひとのために!
![ゴッドファーザー PART II (デジタル・リストア版) [Blu-ray] ゴッドファーザー PART II (デジタル・リストア版) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51aq9CpAn3L._SL160_.jpg)
ゴッドファーザー PART II (デジタル・リストア版) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: パラマウント
- 発売日: 2019/04/24
- メディア: Blu-ray
本作はゴッドファーザーの続きであり、前日譚にもなっています。
前作でコルネオーネ家のトップに立ったマイケルは、勢力をどんどん伸ばしていきます。
カジノホテルを強引な手法で買収したり、敵対するトップを襲ったり、マイケルは冷酷な姿を見せていきます。
すべては家のため、家族のためです。
その一方で襲撃も受け、マイケルについていけない家族や身内が裏切るようになります。
家のため、家族のための行動が、逆に家族がバラバラになってしまう。
妻もマフィアの妻としての生活に耐えきれなくなり、ついに別れることになります。
ラストでマイケルは赦したと見せかけて裏切った兄を殺し、裏切っていまはFBIに守られている仲間も家族を人質にして自殺に追い込みます。また、殺しきれなかった敵対するトップを念押しするように殺します。
前日譚は父の話です。
着の身着のままの生活から、どうやってマフィアを作り上げたか。
それをマイケルのパートの合間合間に挟み込んでいきます。
さて、本作ですがアカデミー賞を6部門受賞するなど、前作に続いてのアカデミー賞受賞作品となりました。
監督の父も作曲賞を受賞、監督の妹のタリア・シャイアも助演女優賞にノミネートと、一家で大活躍の作品となりました。
もちろん血縁だけでなく、テーマソングは有名だし、タリアはマイケルの妹でありかつ少しエキセントリックという難しい役柄を見事に演じ切りました。
タリアはロッキーのエイドリアン役でも有名(むしろ、こちらが有名)です。
受賞ラッシュの作品だけに、とても芸術的で、ひとつひとつのパートがエンタメのように分かりやすく描かれてはいません。とくに前半はややこしいです。
半生記なので淡々としている部分もありますし、おまけに3時間オーバーと長いです。
アルパチーノの演技は、完全にマフィアになりきっていて、表情を変えないなかで威圧や隠された悲哀を表現し、それがとても印象に残ります。まさにアルパチーノです。
製作費13百万、興行収入1億93百万と前作には及ばないもののメガヒットとなりました。
アメリカ国立フィルム登録簿に登録されています。
コッポラ監督ファミリー大活躍の芸術映画に親しみたいひとのために!
【映画】ゴットファーザー [映画評]
マフィアの若きボスの半生記ですが、アカデミー賞だけでなくオールタイムベストにも選ばれる名作です。
![ゴッドファーザー PART I (デジタル・リストア版) [Blu-ray] ゴッドファーザー PART I (デジタル・リストア版) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/41ESqVsoBdL._SL160_.jpg)
主人公はアルパチーノ演じるマイケル。
彼の父はゴッドファーザーと呼ばれるマフィアのボスですが、彼自身は軍人として戦闘に従事し、英雄として帰還しています。
しかし、マフィア間の抗争で父が重傷を負うことで裏社会に足を踏み入れ、跡を継ぐべき兄が殺害されたことで彼が後継者となります。
映画の冒頭では好青年だった主人公が、マフィアの世界にどっぷりはまるとともに、義理兄を容赦なく殺害し、しかもそのことを妻に平気でうそをつく人物になっていきます。
というのがざっくりストーリーです。
アカデミー賞11部門ノミネート4部門受賞、ゴールデングローブ賞4部門受賞、ニューヨーク映画批評家協会賞、全米監督協会賞、全米脚本組合賞、グラミー賞などまさに主要賞総なめです。
テーマとしてはマフィア世界におけるファミリー内の愛や家族関係などですが、素直な感想をかけばマニア向け、専門家向けの映画かな、という気がします。
3時間近くの長い映画ですが、登場人物が多く、しかもほとんどがマフィアで属性が同じであるため、日本人的には見分けがつきにくいです。
しかもライバルとなるファミリーは主人公のグループ以外に4つ(合計5つ)もあり、wikiで事前情報をチェックしないとなかなかついていけません。
物語としてはマイケルの半生記であるため、伏線があって結末があってという感じではなく、映画好きの監督が見たい映画を作ったという感じがします。
繰り返し見ることで、良さが分かる系統かなとも思います。
本作は製作費6百万ドルに対して、興行収入2億45百万ドルというメガヒットになりました。それにしても1972年という時代的背景もあるにしても6百万ドルで完成したのは驚きです。
歴史に残る大作を確認したいひとのために!
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ゴッドファーザー PART I (デジタル・リストア版) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: パラマウント
- 発売日: 2019/04/24
- メディア: Blu-ray
主人公はアルパチーノ演じるマイケル。
彼の父はゴッドファーザーと呼ばれるマフィアのボスですが、彼自身は軍人として戦闘に従事し、英雄として帰還しています。
しかし、マフィア間の抗争で父が重傷を負うことで裏社会に足を踏み入れ、跡を継ぐべき兄が殺害されたことで彼が後継者となります。
映画の冒頭では好青年だった主人公が、マフィアの世界にどっぷりはまるとともに、義理兄を容赦なく殺害し、しかもそのことを妻に平気でうそをつく人物になっていきます。
というのがざっくりストーリーです。
アカデミー賞11部門ノミネート4部門受賞、ゴールデングローブ賞4部門受賞、ニューヨーク映画批評家協会賞、全米監督協会賞、全米脚本組合賞、グラミー賞などまさに主要賞総なめです。
テーマとしてはマフィア世界におけるファミリー内の愛や家族関係などですが、素直な感想をかけばマニア向け、専門家向けの映画かな、という気がします。
3時間近くの長い映画ですが、登場人物が多く、しかもほとんどがマフィアで属性が同じであるため、日本人的には見分けがつきにくいです。
しかもライバルとなるファミリーは主人公のグループ以外に4つ(合計5つ)もあり、wikiで事前情報をチェックしないとなかなかついていけません。
物語としてはマイケルの半生記であるため、伏線があって結末があってという感じではなく、映画好きの監督が見たい映画を作ったという感じがします。
繰り返し見ることで、良さが分かる系統かなとも思います。
本作は製作費6百万ドルに対して、興行収入2億45百万ドルというメガヒットになりました。それにしても1972年という時代的背景もあるにしても6百万ドルで完成したのは驚きです。
歴史に残る大作を確認したいひとのために!
【映画】変身 [映画評]
Fカフカの名作を映画化ですが、B級臭が漂うCGがなんとも。
原作は超有名です。
ある日、主人公が毒虫になってしまいます。
家族は大混乱に陥りますが、主人公は毒虫になりながらも、妹のことを案じ続けます。
妹は音楽学校で学び、バイオリン奏者になるのが夢でした。
しかし、主人公が毒虫となって仕事ができなくなり、家族に困窮が襲い掛かります。
世話してきた妹も限界が訪れます。
そうした中で、主人公の体は徐々に衰え、死んでしまいます。
主人公の死をきっかけに、家族は郊外に引っ越します。
とまあ、こんなストーリーです。
主人公の毒虫は、顔はやや人間ぽさが残っていますが、足が妙に多くて、子供のゴキブリのような体をしています。
もちろんCGですが、出来栄えが微妙で、CGを減らすためか主人公目線の映像が多用されています。
原作もそうなのですが、ほとんどが家の中の出来事ですし、登場人物も限られます。
撮影場所もほぼ1か所で終わるので、低予算の雰囲気がまんまんです。
演技の微妙な大げささも、なんとなくB級っぽいです。
原作を読んだときの印象は、毒虫になりながらも妹のことを思い続ける主人公の姿に強い印象を持ったものですが、久しぶりに映画で見ると、身もふたもないですね。妹も最後は主人公のことをののしるし。
もっとも、現実的ではあるのですが。
シュールな設定に、現実的な行動をするキャラたち。こうした階差を目的としていたのかもしれません。
超有名原作の映画を見たいひとのために!
原作は超有名です。
ある日、主人公が毒虫になってしまいます。
家族は大混乱に陥りますが、主人公は毒虫になりながらも、妹のことを案じ続けます。
妹は音楽学校で学び、バイオリン奏者になるのが夢でした。
しかし、主人公が毒虫となって仕事ができなくなり、家族に困窮が襲い掛かります。
世話してきた妹も限界が訪れます。
そうした中で、主人公の体は徐々に衰え、死んでしまいます。
主人公の死をきっかけに、家族は郊外に引っ越します。
とまあ、こんなストーリーです。
主人公の毒虫は、顔はやや人間ぽさが残っていますが、足が妙に多くて、子供のゴキブリのような体をしています。
もちろんCGですが、出来栄えが微妙で、CGを減らすためか主人公目線の映像が多用されています。
原作もそうなのですが、ほとんどが家の中の出来事ですし、登場人物も限られます。
撮影場所もほぼ1か所で終わるので、低予算の雰囲気がまんまんです。
演技の微妙な大げささも、なんとなくB級っぽいです。
原作を読んだときの印象は、毒虫になりながらも妹のことを思い続ける主人公の姿に強い印象を持ったものですが、久しぶりに映画で見ると、身もふたもないですね。妹も最後は主人公のことをののしるし。
もっとも、現実的ではあるのですが。
シュールな設定に、現実的な行動をするキャラたち。こうした階差を目的としていたのかもしれません。
超有名原作の映画を見たいひとのために!