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第8回「高橋源一郎 小説でもどうぞ」で『ウソの世界』が佳作に選ばれました [受賞報告・自作掲載]

記事のUPを忘れていたので、記録のために掲載です。
2回目の佳作です。

〔高橋源一郎 小説でもどうぞ〕
https://www.koubo.co.jp/reading/rensai/oubo/douzo/douzo08.html

〔作品 齊藤想『ウソの世界』〕
https://www.koubo.co.jp/reading/rensai/oubo/douzo/douzo08/douzo08_a8.html

ありがたいことに、先月に続いての連続佳作です。
今回はぴこ山ぴこ蔵さんの『あらすじの森』にあるツール『三題噺・通常版』を活用して作成しています。
https://mori.arasuji.com/

このツールは使うとランダムに3つのキーワードが出てきます。意表を突く組み合わせから、新しい発想を引き出すことができます。
本作品では、突拍子もないウソを何個も作る必要がありました。
そのため、本来的な使い方とは異なりますが、『三題噺・通常版』のキーワードでウソを作ることにしました。
出てきたキーワードが「ヤギ」「バス停」「夢のお告げ」だったので、ここで3つのウソを作りました。中盤でも2個のウソが出てきますが、これも同じ手法で作りました。
このウソの並べ方に、エスカレーションの技法を使っています。
前半は自分自身又は身内だけで終わるウソですが、中盤のウソは学校や警察を巻き込みます。騒動の範囲を拡大させることで、ウソを大きくしていきます。
ラストですが、「実は主人公のいる世界こそウソの世界だった」という舞台を反転させて締めていますが、伏線不足で分かりにくかったかもしれません。
これからの課題ということで。

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第7回「高橋源一郎小説でもどうぞ」で『味のある写真』が佳作に選ばれました! [受賞報告・自作掲載]

少し前の話ですが、記録として残すためにUPします。
ありがたいことに、「小説でもどうぞ」で初めて佳作をいただきました。

〔高橋源一郎 小説でもどうぞ〕
https://www.koubo.co.jp/reading/rensai/oubo/douzo/douzo07/douzo07_a8.html

〔作品 齊藤想『味のある写真』〕
https://takeaction.blog.so-net.ne.jp/2022-05-16-6
※作品は上記URLを参照

今回はショートショートです。
いま、2つのアイデアを組み合わせる手法を試しています。
本作では「味のある写真→本当に味がある」「失敗=すっぱい」というアイデアをミックスしてみました。
組み合わせ法の発展形でなので、机上の理屈はとても有効そうですが、実際に手を動かしてみると非常に難しかったです。
実作して、初めて分かることも多々あります。
そもそも、アイデアを組み合わせるのが難しいです。
ふたつのアイデアではほぼ挫折するので、とにかくアイデアを増やして、たくさんの組み合わせを試す必要があります。
メインアイデアを決めて、そこに組み合わせるサブアイデアを考えて、ストーリーとして成り立つかどうかをチェックする流れです。
本作はたまたま上手くいきましたが、現段階では成功率は低いです。今後も研究が必要な手法です。
ストーリー上の技法をひとつだけ。
本作は衝突の原理を使用しています。
女子大生が彼女なりに真面目に写真に取り組んでいたのですが、完成したのがセンスの欠片もない失敗作で、さらにくだらないオチがまっている。
真面目と下らないことをぶつけるのが、衝突の原理です(と、習いました)。
何度も取り上げていますが、それだけ使用頻度の高い技術ということで。

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Yomeba!第17回ショートショート募集で『白絵』が優秀作に選ばれました [受賞報告・自作掲載]

優秀作としては初めてで、テーマは「絵」でした。

〔Yomeba!第17回ショートショート募集〕
https://yomeba-web.jp/ss/ss-offer17/

〔作品:齊藤想『古絵』〕
https://takeaction.blog.so-net.ne.jp/2022-05-16-5
※作品は上記URLを参照

本作は贋作つくりを生業とする老夫婦の話ですが、ドキュメンタリーで見た贋作制作の手法をなぞっています。
贋作に詳しく知りたい方は「ハン・ファン・メーヘレン」で検索してください。
ざっくり説明すると、カンバスや額縁からの年代鑑定をすり抜けるために、まず同時代の古絵画を買い求めます。
次にカンバスに描かれている古い絵をすべて剥ぎ取り、当時の絵具を用い、作家のタッチを模倣して描いてきます。
完成した絵は、年月を得ているように見せるため、加熱処理等を施して完成です。
本作では、このうち、古い絵を買い取るシーンを切り取って、短編にしてみました。
オチが「実は贋作のために古い絵を買い取っていた」なので、そこから逆算してキャラや設定を作っていますが、いまいちだったかもしれません。
むしろ「贋作つくりのために古い絵を探している」からスタートした方が良かったように感じます。
こうして、いろいろなパターンを考えるのが大事ということで。

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第64回TO-BE小説工房で『旅立ちの日は夕方』が佳作に選ばれました [受賞報告・自作掲載]

2年前ですが、記録のために記事をUPします。
これで2回目の佳作で、テーマは「夕立」でした。

〔TO-BE小説工房〕
https://www.koubo.co.jp/reading/rensai/article/tobe-2/tobe_64/tobe_64_a4.html

〔作品:齊藤想『旅立ちの日は夕方』〕
http://takeaction.blog.so-net.ne.jp/2020-07-15-1
※作品は上記URLを参照

日本は雨が多いためか、雨に関する言葉がたくさんあります。
本作は、そうした言葉をたくさん盛り込みたくて、むしろそれだけのために書いたといっても過言ではありません。
本作では、「夕立」「驟雨」「白雨」「神立」「狐の嫁入」「天涙」と雨に関する言葉を6個出しました。
かといって何の脈略も並べるわけにはいかないので、空模様を気にする男性を主人公としました。
レアな言葉を使うときの注意事項ですが、言葉に酔ってはいけません。
いきなり「驟雨」と言われても、多くの読者は分かりません。そのため、その言葉の説明を入れるか、その言葉の意味が分からなくても推測できるような描写が必要です。
また、レアな言葉を散りばめ過ぎるのも問題です。文章は平易が一番です。難しい言葉をたくさん使うと、読みにくくなります。
いまはインターネット上の辞書があるので、類語を調べるのは簡単です。例文もたくさんでてきます。
ですが、言葉に酔ってはいけません。言葉は使うものであり、言葉に使われてしまっては本末転倒です。
難しい言葉を使うときは、ぜひとも注意してみてください!

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第49回TO-BE小説工房で『修羅の国』が佳作に選ばれました [受賞報告・自作掲載]

もう3年前の話ですが、記録として記事をUPしておきます。
これが1回目の佳作で、テーマは修羅でした。

〔TO-BE小説工房〕
https://www.koubo.co.jp/reading/rensai/article/tobe-2/tobe_49/tobe_49_a6.html

〔作品:齊藤想 『修羅の国』〕
http://takeaction.blog.so-net.ne.jp/2019-04-28
※作品は上記URLを参照
(TO-BE小説工房HPに掲載されている作品から、若干修文しています)

「国境の長いトンネルを抜けると、修羅場であった」の冒頭で分かるように、これは川端康成『雪国』のパロディです。「悲しいほど美しい声」というのも、『雪国』で何度も使われているフレーズです。
もっとも冒頭と登場人物以外にパロディの要素は何もなく、ただのドタバタバトルが続きます。
これがなぜ佳作に選ばれたのが、謎です。
首をひねっていてばかりいても仕方がないので、創作上の技術を少し書きます。
バトルのようなアクションシーンでは、短文が基本です。文が短いほどスピード感が増します。逆に長い文はゆったりとしたシーンに最適です。
比喩は文を長くしてスピード感を落とすので、アクションシーンでは極力そぎ落とします。
動きを先に書き、後で動いた物を描写するのも、スピード感を上げるテクニックです。激しい動きに視線が追いつかないことを表す効果があります。
ただ動かすだけでなく抑揚も大事です。静があってこそ動が活きます。スイカに少し塩をふりかけるみたいなものです。
最後に主人公たちがオルトロスと対峙するところで動きを止めましたが、これはリズムに抑揚をつけるためです。
なお、オチはダジャレですが、これは単純に閉めかたに困っただけです。
どうにもしまらないとき、ダジャレは最後の手段ということで。


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ショートショートの宝箱5に自作『産負人科』が掲載されました。 [受賞報告・自作掲載]

『ショートショートの宝箱5』に自作『産負人科』が掲載されました。


ショートショートの宝箱 (光文社文庫)

ショートショートの宝箱 (光文社文庫)

  • 作者: 光文社文庫編集部
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2022/02/15
  • メディア: 文庫




Yomeba!で入選したのが7月なので、ほぼ半年での出版です。
こうして活字になると、やはり嬉しいものですね。
まるで別の作品のように思います。
なお、校正が入っているため、オリジナルから数か所修正しています。
同じ本に、あんどー春さんの作品も掲載されています。
あんどー春さんは様々な公募で活躍されており、『ショートショートの花束7』でも一緒に掲載されました。勝手に仲間意識を感じてしまったり。
長らく活躍されている海野久美さんや深田亨さんとか、そうした方々と名前が並んでいるのを見ると嬉しくなります。
これからも、こうした方々と名前を並べられるように、精進していきたいと思います。

最後に宣伝ですが、光文社さんのために、できればみなさん買ってください(笑)
これからもよろしくお願いいたします。

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第6回光友会福祉川柳で佳作に選ばれました。 [受賞報告・自作掲載]

すでにメルマガやぼくの公募情報で触れていますが、記事としては書き忘れていたのでUPしました。

〔主催者HP〕
https://www.lfa.jp/news/202201111.html

佳作に選ばれた作品は「今日できた 明日はできない それでいい」です。
川柳で入選するのは2回目です。
初めて入選したのは田子町にんにく川柳で、「おじいちゃん にんにく食べすぎ 元気すぎ」というベタな作品を送ったところ採用されました。
田子町のにんにくセットが送られてきて驚きました。
川柳はほとんど応募してこなかったのですが、そのとき以来の、ひさしぶりの入選です。

今回の川柳ですが、ぼくなりの実感が籠っています。
毎日進歩すれば良いのですが、福祉の現場では、むしろ逆のことが多いと思います。
「それでいい」
そう思えるように、ありたいと願っています。

今後もちょこちょこ川柳応募を続けていきたいと思います。
今回は佳作に選んでいただき、本当にありがとうございました。


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Yomeba!のショートショート募集で『産負人科』が入選しました。 [受賞報告・自作掲載]

Yomeba!のショートショート募集で『産負人科』が入選しました。


〔Yomeba! ショートショートコーナー〕
https://yomeba-web.jp/ss/ss-offer/

〔『産負人科』〕
https://yomeba-web.jp/novel/i/?book=ssn15-sanfujinka


正直、入選したときは驚きました。
アイデアの作り方は「漢字によるダジャレ」という近年の各種公募で入選している方々のパターンを活用しましたが、ストーリーや構成は昭和です。悪魔まで登場させてしまっているし。
文章的にも流れがいまひとつです。句読点の位置が不安定ですし、言葉ももう少し削れます。
テーマは安易に流れるひとがしっぺ返しを食らうという勧善懲悪の王道ですが、前半が平坦で工夫が足りません。具体的にどうすればよかったのか、いま考えても分かりません。
良いところを上げるとしたら、オチまでの流れでしょうか。
産負人科医は表面上は「いいひと」でなくてなりません。
本当は悪人なのですが、オチと矛盾しないように、さり気なくところどころにキーワードを散りばめています。
それらがオチを効果的に見せてくれたのかな、と思います。


至らない作品を選んでいただき、ただただ感謝です。
次回のテーマもがんばります。
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4 Star Storiesに自作『Abduction』が掲載されました [受賞報告・自作掲載]

掲載されたのはショートショート特集号です。
翻訳はToshiya Kameiさんです。ありがとうございます!


【4 Star Stories/Short Short Story Issue3】
http://www.4starstories.com/Short_issue3/index.html

自分の作品は7番目です。

【Abduction(直訳『拉致』)】
http://www.4starstories.com/Short_issue3/html/story_7.html

ストーリーはというと、悪い宇宙人の話です。
様々な知的生命体の生まれたての赤ん坊を拉致し、自分たちの子供として育てます。
その子供を母星に戻し、工作者として従事させ、場合にとっては政府首脳に収まらせます。
そうして、無血占領を目指すのです。
もちろん地球人も拉致されます。
宇宙人の野望は実現するのか、地球の運命は……といった感じです。

ちなみに6番目も日本人作家(Hajime Saito’s )で、翻訳は同じくToshiya Kameiさんです。
これは有名作のパロディなので、興味のあるひとはこちらも読んでみてください!

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AHFマガジンに『Durability test』が掲載されました [受賞報告・自作掲載]

新進気鋭の作家を発掘するAHFマガジンに、自作『Durability test』が掲載されました。
翻訳はKamei Toshiya さんです。
いつもいつも、ありがとうございます。


AHF Magazine 8

AHF Magazine 8

  • 作者: Grey Wolf
  • 出版社/メーカー: Independently published
  • 発売日: 2019/08/19
  • メディア: ペーパーバック



目次は公式ツィッターで紹介されています。
https://twitter.com/AHF_Magazine/status/1159152746228080640

自分の作品は下から6番目にあります。
タイトルの意味は『耐久テスト』です。日本語だと原稿用紙5枚の掌編SFで、人工知能を搭載された新型アンドロイドが市販前の耐久テストに挑む話です。

高校時代の英語の先生が、ペーパーブックで勉強したと言ってました。
収録作品は基本的に短編なので、英語の勉強にぴったりだと思います。
料金も手ごろなので、ぜひとも新鋭作家たちを応援してください!
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