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【映画】ビール・フェスタ無修正版/世界対抗一気飲み選手権 [映画評]

秘密のビール一気飲み大会で優勝を目指すアメリカチームの話です。


ビール・フェスタ 無修正版 ~世界対抗・一気飲み選手権 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2007/07/13
  • メディア: DVD



映画は祖父の葬儀から始まります。
遺灰をドイツに運ぶのか家の伝統といわれて、孫兄弟はドイツに行くのですが、そこで秘密のビール大会まで案内されます。
実は祖父というのは伝統あるドイツのビール醸造所の一族で、秘密のレシピを盗んでアメリカに逃げていました。
そのせいで、伝統あるビール醸造所は4位に転落です。
ドイツ側からしたそうした恨みがあるため、兄弟にひどい扱いをして、そしてビール一気飲みで完膚までに叩き潰します。
孫兄弟はビール一気飲みチームを結成し、復讐を誓う。
というのが、ざっくりとしたストーリーです。
まあ、実にくだらない映画で、そのくだらなさを狙った映画です。
下ネタ要素を多めに配置して、ときおり女性の裸もだします。
メインであるビール一気飲みも、ピンポン一気飲みとか、しょうもないビール一気飲みがたくさんでてきます。
さすがにこれだけ2時間はつらかったのか、チームメンバー間の確執と友情と和解、さらには女スパイとの闘いまで盛り込んできます。
おまけに仲間たちの家庭は崩壊し、ひとりは死んでしまいます。
けど、いきなり「双子の兄」が登場してチームに加わるこのいい加減さ。
嫌いではありませんが、もうちょっとテンション高めでちょうど良かったかも。そんな印象です。
映画のラストで「マリファナ・フェスタ 近日公開!」とでてきましたが、検索してもでてきません。
きっと企画段階でつぶれたのでしょう。

くだらなさを狙った映画を楽しみたいひとのために!
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【書評】エドワード・ルトワック『ラスト・エンペラー 習近平』 [書評]

地政学の泰斗が、現代中国を分析します。


ラストエンペラー習近平 (文春新書 1320)

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  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2021/07/19
  • メディア: 新書



中国外交は2008年に大きな転換点を迎えました。
いままで大人しくていたのだが、侵略主義を隠さなくなり、外国に金をばらまいては恫喝外交を繰り返します。
その結果、自然と対中国同盟が結成され、このままでは敗北への道を歩むだろうというのが著者の結論です。
著者は、習近平は危険な人物だと指摘します。
権力は全て彼に集中されており、独裁体制を築いています。これはいわば皇帝であり、最初で最後の皇帝となるだろうというのが著者の予想です。
その習近平を退陣させるには、「つまづかせる」ことが重要だと説きます。面子を潰すのです。そのためには、小国が中国の命令を拒否するのが重要との指摘です。
現に、次々と小国が中国に反旗を翻していますが、その一方で、中国は金の力で様々な国に入り込んでいます。
この戦いの行方はまだ見通せませんが、中国の民間企業に共産党による指導が入り込むようになっており、高度成長期も終わりを迎えているので、経済的な繁栄が長く続かないことは予想されます。
それまで習近平が暴発しないことを望むのみです。

現代の中国を考えたいひとのために!
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