【映画】キャットウーマン [映画評]
バットマンシリーズのキャラ、キャットウーマンを主人公とした映画です。
主人公を演じるのはハル・ベリー。美容品メーカーの美術部門の所属するペイシェンスです。
服のセンスも宣伝のセンスもなく、さえないOLです。
高いところから降りられなくなった猫を救おうとして自分も落下しそうになり、助けに来た刑事と恋仲になります。
そんな彼女がひょんなことから新製品ビューリンに毒性があることを知ってしまい、企業のボディーガードに殺されます。
ですが、猫の力を得て復活し、キャットウーマンとして活動を開始します。
キャットウーマンはビューリンの発売を止めようとしますが、夫に恨みをもつ元モデルの副社長が社長を殺し、キャットウーマンに罪を擦り付けます。
逮捕され、恋人の刑事から追求されるペイシェンス。
彼女は脱獄し、ビューリンの発売を止めようとします。
というのがザックリとした流れです。
普通に面白い映画だと思います。
猫を救うシーンがありますが、これが恋人となる刑事と会うだけでなく、猫による主人公へのテスト、さらには後半で刑事を説得する材料にもなります。
ひとつのシーンに三重の意味を持たせることはあまりないので、ポイントが高いです。
また主人公の親友が未発売の美容品を使っているのですが、これがビューリンです。彼女が突如として体調を崩すといった伏線を随所に配置しています。
キャットウーマンは悪と善の二面性を持つキャラです。宝石泥棒を退治したと思ったら、自分が宝石を盗んでおり、その盗んだ宝石を宝石店に返す。
キャットウーマンのときは自信満々ですが、普通のペイシェンスは自信なさげにナヨナヨしています。
そんな彼女が勇気を振り絞って、恋人に信じて欲しいと訴えるシーンが、ミッドポイントになるのかなあ。たぶんですが。
ただ興行成績はふるわず、ラジー賞4部門受賞となりました。
製作費は1億ドルで、興行収入82百万ドルと製作費にも届きません。
これだけ製作費をつぎ込んだのに、という意味でのラジー賞かもしれません。
このラジー賞ですが、ハル・ベリーはなんと出演しました。
出演した理由について
「アカデミー賞を受賞したからといって良い作品とは限らないし、逆にラジー賞を受賞したからといって必ずしも悪い作品とは限らない。私はあの役を精一杯演じたし、作品に出演した事も後悔していない。そのことを伝えたかった」
と語っています。ぼくの感想も完全に一致です。
ハルベリーのファンのために!
主人公を演じるのはハル・ベリー。美容品メーカーの美術部門の所属するペイシェンスです。
服のセンスも宣伝のセンスもなく、さえないOLです。
高いところから降りられなくなった猫を救おうとして自分も落下しそうになり、助けに来た刑事と恋仲になります。
そんな彼女がひょんなことから新製品ビューリンに毒性があることを知ってしまい、企業のボディーガードに殺されます。
ですが、猫の力を得て復活し、キャットウーマンとして活動を開始します。
キャットウーマンはビューリンの発売を止めようとしますが、夫に恨みをもつ元モデルの副社長が社長を殺し、キャットウーマンに罪を擦り付けます。
逮捕され、恋人の刑事から追求されるペイシェンス。
彼女は脱獄し、ビューリンの発売を止めようとします。
というのがザックリとした流れです。
普通に面白い映画だと思います。
猫を救うシーンがありますが、これが恋人となる刑事と会うだけでなく、猫による主人公へのテスト、さらには後半で刑事を説得する材料にもなります。
ひとつのシーンに三重の意味を持たせることはあまりないので、ポイントが高いです。
また主人公の親友が未発売の美容品を使っているのですが、これがビューリンです。彼女が突如として体調を崩すといった伏線を随所に配置しています。
キャットウーマンは悪と善の二面性を持つキャラです。宝石泥棒を退治したと思ったら、自分が宝石を盗んでおり、その盗んだ宝石を宝石店に返す。
キャットウーマンのときは自信満々ですが、普通のペイシェンスは自信なさげにナヨナヨしています。
そんな彼女が勇気を振り絞って、恋人に信じて欲しいと訴えるシーンが、ミッドポイントになるのかなあ。たぶんですが。
ただ興行成績はふるわず、ラジー賞4部門受賞となりました。
製作費は1億ドルで、興行収入82百万ドルと製作費にも届きません。
これだけ製作費をつぎ込んだのに、という意味でのラジー賞かもしれません。
このラジー賞ですが、ハル・ベリーはなんと出演しました。
出演した理由について
「アカデミー賞を受賞したからといって良い作品とは限らないし、逆にラジー賞を受賞したからといって必ずしも悪い作品とは限らない。私はあの役を精一杯演じたし、作品に出演した事も後悔していない。そのことを伝えたかった」
と語っています。ぼくの感想も完全に一致です。
ハルベリーのファンのために!
【映画】バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲 [映画評]
今度は3人目の仲間が登場です。
前作でバットマンの相棒としてロビンが登場しますが、さらなる相棒としてバットガールまで投入されます。
流れとしては、前作が2対2のバトルだったので、今回は3対3にしたかったのかもしれません。
さて映画ですが、アーノルドシュワルツネッガー演じるMr.フリーズの大暴れから始まります。
Mr.フリーズは科学者です。妻が難病にかかり、さらに本人は研究中に冷凍液に転落します。
普通なら凍死しますが、特殊変異が発生し、Mr.フリーズは生還します。ただし、体を冷やさなければ死んでしまう体になってしまいます。
彼の武器は冷凍銃なのですが、エネルギー源はダイヤで、そのためにダイヤの強奪を繰り返します。
うーん、この辺りの設定のガバガバ感は、アメコミという感じでしょうか。科学的には意味不明です。
しかもMr.フリーズの最終目的は妻の難病の治療薬開発のための資金獲得で、ゴッサムシティを凍らせるぞと脅して金を奪おうというのです。
あの……強奪したダイヤを売った方がてっとり早いような。
もうひとりのメインヴィランはユア・サーマン演じる過激な環境保護活動家です。
彼女は植物と動物とのハイブリッドを研究していましたが、彼は植物と一体化してフェロモンを放ち、毒入りのキスで相手を殺すことができます。
さらに同じ研究室で生み出された怪物べイン。
この3人が敵となります。
テーマとしては仲間を信じるというところでしょうか。
ロビンは環境保護活動家のフェロモンにやられて、バットマンを信じなくなります。
ですが、最後は信じて環境保護活動家の罠を破ります。
Mr.フリーズは妻を冷凍保存していましたが、環境保護活動家がコンセントを抜いて殺します。
ですがそれを「バットマンのせいだ」とMr.フリーズを煽り、Mr.フリーズはゴッサムシティを強力な冷凍銃で凍らせに入ります。
それをバットマンが止めるのですが……いやいや、衛星を使っての太陽光リレーはさすがに無理がありすぎる。
執事のアルフレッドは、Mr.フリーズと同じ難病にかかっています。
ですが、Mr.フリーズの腕から治療薬がでてきて、それで助かります。
あのー、いちおう初期か後期かの違いがあるにしても、この薬があるなら、妻は助かったのではないかとか思ったり。
アメコミヒーローに科学的な話をするのはナンセンスですが、さすがにガバガバ感があります。
また、せっかくシュワルツネッガーを起用しているのに、あのコテコテで肉体が見えないうえに動きにくいコスプレでは、彼の長所がまったく活かせません。
また、映画全体を通じて暴れる改造人間べインが、チューブを一本抜かれただけで死んでしまうのもがっかり感があります。
とにかくイロイロ盛り込もうとして、失敗した映画という感じでしょうか。
批評家の評価は極めて低く、ゴールデンラズベリー賞に多数ノミネート、ステインカーズ最低映画賞4部門受賞ですが、まあ、ある程度はやむを得ないのかなあと。
メガネをかけたユアサーマンはとてもかわいいです。
製作費1億25百万ドルで興行成績2億38百万ドルと、製作費を思えば物足りませんが、それなりの成績を上げています。
評価の低い映画をあえて見たいひとのために!
前作でバットマンの相棒としてロビンが登場しますが、さらなる相棒としてバットガールまで投入されます。
流れとしては、前作が2対2のバトルだったので、今回は3対3にしたかったのかもしれません。
さて映画ですが、アーノルドシュワルツネッガー演じるMr.フリーズの大暴れから始まります。
Mr.フリーズは科学者です。妻が難病にかかり、さらに本人は研究中に冷凍液に転落します。
普通なら凍死しますが、特殊変異が発生し、Mr.フリーズは生還します。ただし、体を冷やさなければ死んでしまう体になってしまいます。
彼の武器は冷凍銃なのですが、エネルギー源はダイヤで、そのためにダイヤの強奪を繰り返します。
うーん、この辺りの設定のガバガバ感は、アメコミという感じでしょうか。科学的には意味不明です。
しかもMr.フリーズの最終目的は妻の難病の治療薬開発のための資金獲得で、ゴッサムシティを凍らせるぞと脅して金を奪おうというのです。
あの……強奪したダイヤを売った方がてっとり早いような。
もうひとりのメインヴィランはユア・サーマン演じる過激な環境保護活動家です。
彼女は植物と動物とのハイブリッドを研究していましたが、彼は植物と一体化してフェロモンを放ち、毒入りのキスで相手を殺すことができます。
さらに同じ研究室で生み出された怪物べイン。
この3人が敵となります。
テーマとしては仲間を信じるというところでしょうか。
ロビンは環境保護活動家のフェロモンにやられて、バットマンを信じなくなります。
ですが、最後は信じて環境保護活動家の罠を破ります。
Mr.フリーズは妻を冷凍保存していましたが、環境保護活動家がコンセントを抜いて殺します。
ですがそれを「バットマンのせいだ」とMr.フリーズを煽り、Mr.フリーズはゴッサムシティを強力な冷凍銃で凍らせに入ります。
それをバットマンが止めるのですが……いやいや、衛星を使っての太陽光リレーはさすがに無理がありすぎる。
執事のアルフレッドは、Mr.フリーズと同じ難病にかかっています。
ですが、Mr.フリーズの腕から治療薬がでてきて、それで助かります。
あのー、いちおう初期か後期かの違いがあるにしても、この薬があるなら、妻は助かったのではないかとか思ったり。
アメコミヒーローに科学的な話をするのはナンセンスですが、さすがにガバガバ感があります。
また、せっかくシュワルツネッガーを起用しているのに、あのコテコテで肉体が見えないうえに動きにくいコスプレでは、彼の長所がまったく活かせません。
また、映画全体を通じて暴れる改造人間べインが、チューブを一本抜かれただけで死んでしまうのもがっかり感があります。
とにかくイロイロ盛り込もうとして、失敗した映画という感じでしょうか。
批評家の評価は極めて低く、ゴールデンラズベリー賞に多数ノミネート、ステインカーズ最低映画賞4部門受賞ですが、まあ、ある程度はやむを得ないのかなあと。
メガネをかけたユアサーマンはとてもかわいいです。
製作費1億25百万ドルで興行成績2億38百万ドルと、製作費を思えば物足りませんが、それなりの成績を上げています。
評価の低い映画をあえて見たいひとのために!
【書評】清武英利『切り捨てSONY~リストラ部屋は何を奪ったか~』 [書評]
1997年から始まったソニーのリストラについてのノンフィクションです。
ソニーは創業者である井深大、盛田昭夫のもとで急成長を遂げました。
創業者にありがちな家族的な企業経営を続けてきましたが、カリスマの相次ぐ死去により、ソニーはリストラに着手します。
本書でふれられていますが、ソニーには尖った研究者がたくさんいるようです。
何の役にたつか分からない不思議な研究もあったようで、そうした基礎技術の蓄積がソニーの強みと言います。
しかし、リストラ部屋はそうした技術者たちや、現場の人間を退職に追い込んでいきます。
中高年を退職に追い込む一方で新規採用者をどんどん入社させ、グラフを見ると全体人数はそれほど減っていません。
ひたすらダラダラと続くリストラは社内の雰囲気を悪化させていきます。また優秀な人間ほど先に辞めていくというデータもあります。
社員をそうした状況に追い込んだ経営者を、著者は社員側の立場に立って批判的に見ています。
拡大期と成熟期の違いがあるので、経営者側の言い分もあると思うので、この本だけでは判断できませんが。
ソニーのリストラについて知りたいひとのために!
ソニーは創業者である井深大、盛田昭夫のもとで急成長を遂げました。
創業者にありがちな家族的な企業経営を続けてきましたが、カリスマの相次ぐ死去により、ソニーはリストラに着手します。
本書でふれられていますが、ソニーには尖った研究者がたくさんいるようです。
何の役にたつか分からない不思議な研究もあったようで、そうした基礎技術の蓄積がソニーの強みと言います。
しかし、リストラ部屋はそうした技術者たちや、現場の人間を退職に追い込んでいきます。
中高年を退職に追い込む一方で新規採用者をどんどん入社させ、グラフを見ると全体人数はそれほど減っていません。
ひたすらダラダラと続くリストラは社内の雰囲気を悪化させていきます。また優秀な人間ほど先に辞めていくというデータもあります。
社員をそうした状況に追い込んだ経営者を、著者は社員側の立場に立って批判的に見ています。
拡大期と成熟期の違いがあるので、経営者側の言い分もあると思うので、この本だけでは判断できませんが。
ソニーのリストラについて知りたいひとのために!