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【映画】ブルースブラザーズ [映画評]

古き良きアメリカという感じのおバカ映画です。


ブルース・ブラザース [Blu-ray]

ブルース・ブラザース [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • 発売日: 2012/05/09
  • メディア: Blu-ray



映画はブルースブラザーズの兄が仮出所したところから始まります。
で、お世話になった孤児院に顔を出すのですが、5000ドルの税金が払えないために立ち退きの瀬戸際にあること知ります。
そこで2人はふたたびバンドを結成し、それでひと儲けをしようと企む。
そんな映画です。
まずカメオ出演が豪華です。
牧師役でジェームスブラウンが登場し、もちろん法話などそっちのけで熱唱です。楽器店の店長として出演のレイチャールズは「鍵盤が甘い」と指摘されると、もちろん自ら演奏して熱唱です。
グラミー賞20回受賞のアレサ・フランクリンはバンドメンバーの妻役として出演し、バンドに復帰するという夫をいさめるために熱唱です。
あとツィッギーも出演すれば、若き日のスティーブン・スピルバーグも出演です。
『ジョーズ』『未知との遭遇』で一流監督の仲間入りをしていた時期なのにもかかわらずです。
また二人の服装の黒服サングラスに細身の黒ネクタイは、『メインインブラック』や『マトリクス』にも引き継がれています。
そういう意味で、いろいろな影響を後世を与えています。
それで映画の内容ですが、かなりメチャメチャです。
運転手役はブルースブラザースの弟ですが、途中で免許停止中であることが発覚します。
そのため警察に追われるのですが、なぜかたんなる無免許運転のために警察が全力を出し、銃は撃ちまくるわ、映画の最後には戦車まで出すわで、なんだこれはの世界です。
カーチェイスのたびに車は壊れますが、すぐに復活するのもまあ、とても雑な作りでいい感じです。
ブルースブラザーズの兄を演じたダン・エイクロイドですが、ゴーストバスターズでも主役級で出演しています。
サングラスなので同一人物だと気が付きませんでした。
真面目に見るとつっこみところ満載ですが、映画を不真面目に見ることができて、音楽が好きであれば、これほど楽しめる映画はないと思います。
製作費27百万ドルで興行収入1億15百万ドルの成功映画となりました。
あと蛇足ですが、神父はカトリックで、牧師はプロテスタントです。
ブルースブラザースが「カトリック」であるとの字幕がありましたが、牧師が主催するプロテスタントの礼拝に参加していることに違和感です。
wikiを見ると設定上は正しいようなのですが、孤児院=カトリックのイメージが強いのかもしれません。

音楽が好きな映画ファンのために!
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【書評】小松左京『見知らぬ明日』 [書評]

小松左京のパニックSFです。


見知らぬ明日 (角川文庫)

見知らぬ明日 (角川文庫)

  • 作者: 小松 左京
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2015/08/10
  • メディア: Kindle版



ある日、中ソ国境付近に宇宙人が来襲します。
彼等は敵対的で、徐々に地球への侵略を開始します。
通常兵器では歯が立たないので、米ソ両国を中心とした国際軍が、唯一効果のあった水爆を宇宙人の基地に打ち込むことにします。
宇宙人は高いところを好むらしく、アジアでは富士山の山頂が宇宙人の基地になっているため……というストーリーです。
本作は1969年ですが、後年(1985)発表される『首都消失』のコンパクト版、という感じがします。
当時の中国は国連加盟前(当時は中華民国=台湾が国連加盟国)で、そうした政治情勢が色濃く反映されています。
各国の動きもリアリティがあり、視点もそれほど拡散していないので読みやすいです。
大作という意味では『首都消失』ですが、エンタメとしては本作を推したいです。
主人公は新聞記者ですが、民間企業で各国に飛び、様々な情報収集をするという意味でストーリーの語りてとして便利なのかもしれません。
『首都消失』でも、新聞記者が重要な役割を果たしています。

小松左京の手ごろなパニックSFを読みたいひとのために!
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