【映画】S.W.A.T. [映画評]
テレビドラマのスピンオフ、痛快アクション映画です。
主人公はSWATの隊員です。
ロスで銀行強盗事件が発生し、主人公と相棒は現場に出ますが、相棒が命令を無視して独断で突入し、犯人に向けて発砲。事件は解決しますが、人質も負傷させてしまいます。
管理職の上司は激怒し、2人をSWATから追放、相棒は警察を止めてしまいます。
しかしSWATのリーダーとして復帰した巡査部長が、自分でチームを作る中で、主人公にも白羽の矢がたちます。
管理職はもちろん反対しますが、新しいチームは実力で、SWATとしての立場を確立します。
ここまでが大体1時間で物語の中間地点です。いわば挫折からの復活、サクセスストーリーです。
後半がメインです。
国際指名手配犯が護送中にテレビに向かい「俺を助けたら1億ドル出す」と宣言したことから、護送中に次々と不逞な輩が襲い掛かります。
SWATにも出動命令がでます。
そうした中でSWATは裏をかいて深夜にひっそりと出発しますが、ここで隊員の1人が裏切り、さらに主人公の元相棒が逃走を手助けすることで、ここからは知能戦になります。
相棒は次々とSWATの裏をかいて逃亡を目指しますが、小型ジェット機が橋に向かっていることに気が付いたチームが間一髪逃走を阻止します。
そして、最期は主人公と相棒との腕力での一騎打ちです。
これで映画は幕を閉じます。
単純明快でとても面白い映画でした。ザ・エンタメという感じでしょうか。
キャラが極端に単純化されており、管理職は嫌味ばかりの悪い人間、新しいリーダーはとにかく仲間思いで大切にする、主人公は正義感溢れる有能な隊員、国際指名手配犯は極悪人、相棒は有能だが能力の使い方が違う。
裏もなにもない、ストレートなキャラ設定です。
ですが、本作はエンタメで人生を語る映画ではないので、ぼくはこれで良いと思います。
後半の知恵比べも楽しめました。橋に飛行機という発想も面白いです。
製作費80百万ドルに対して、興行収入1億12百万ドルなので赤字でしょう。残念。
主役はコリン・ファレルですが、相棒役にジェレミー・レナーが出演です。ミッション・インポッシブルシリーズでも、イーサン・ハントの仲間として何度かでています。
単純明快なアクション映画を楽しみたいひとのために!
主人公はSWATの隊員です。
ロスで銀行強盗事件が発生し、主人公と相棒は現場に出ますが、相棒が命令を無視して独断で突入し、犯人に向けて発砲。事件は解決しますが、人質も負傷させてしまいます。
管理職の上司は激怒し、2人をSWATから追放、相棒は警察を止めてしまいます。
しかしSWATのリーダーとして復帰した巡査部長が、自分でチームを作る中で、主人公にも白羽の矢がたちます。
管理職はもちろん反対しますが、新しいチームは実力で、SWATとしての立場を確立します。
ここまでが大体1時間で物語の中間地点です。いわば挫折からの復活、サクセスストーリーです。
後半がメインです。
国際指名手配犯が護送中にテレビに向かい「俺を助けたら1億ドル出す」と宣言したことから、護送中に次々と不逞な輩が襲い掛かります。
SWATにも出動命令がでます。
そうした中でSWATは裏をかいて深夜にひっそりと出発しますが、ここで隊員の1人が裏切り、さらに主人公の元相棒が逃走を手助けすることで、ここからは知能戦になります。
相棒は次々とSWATの裏をかいて逃亡を目指しますが、小型ジェット機が橋に向かっていることに気が付いたチームが間一髪逃走を阻止します。
そして、最期は主人公と相棒との腕力での一騎打ちです。
これで映画は幕を閉じます。
単純明快でとても面白い映画でした。ザ・エンタメという感じでしょうか。
キャラが極端に単純化されており、管理職は嫌味ばかりの悪い人間、新しいリーダーはとにかく仲間思いで大切にする、主人公は正義感溢れる有能な隊員、国際指名手配犯は極悪人、相棒は有能だが能力の使い方が違う。
裏もなにもない、ストレートなキャラ設定です。
ですが、本作はエンタメで人生を語る映画ではないので、ぼくはこれで良いと思います。
後半の知恵比べも楽しめました。橋に飛行機という発想も面白いです。
製作費80百万ドルに対して、興行収入1億12百万ドルなので赤字でしょう。残念。
主役はコリン・ファレルですが、相棒役にジェレミー・レナーが出演です。ミッション・インポッシブルシリーズでも、イーサン・ハントの仲間として何度かでています。
単純明快なアクション映画を楽しみたいひとのために!
【書評】朝河貫一『日本の禍機』 [書評]
明治41年という段階で、後の太平洋戦争を警告した本です。
時代背景の説明が必要です。
明治38年に日露戦争で勝利した日本はポーツマツ条約、さらに明治40年の日露協定にて南満州の権益を手にします。
満州の権益は欧米各国も狙っていて、桂・ハリマン協定で米国も参加しようとしますが、これは破棄されてしまいます。
このころ清国に対しては「領土の保全」「門戸開放政策」が欧米のコンセンサスとなっており、満州を独占しようとする日本との軋轢が高まっていました。
日本からすれば日露戦争で莫大な血と国費を投じて勝ち取った権益という思いがありますが、そうした日本国内の雰囲気に、アメリカのエール大学教授だった朝河貫一が憂慮を示したのが本書です。
そして、朝河が警告したように、最終的には太平洋戦争まで繋がってしまいます。
外交は冷静な目が必要です。
国内だけでなく国外からの目も必須です。国内向けの理屈で世界を動かそうとするととんでもない知っぺ返しを食らう。
その後の悲惨な戦争のことを思えば、著者の言にも多くうなずけると思います。
明治の碩学の本を読みたいひとのために!
時代背景の説明が必要です。
明治38年に日露戦争で勝利した日本はポーツマツ条約、さらに明治40年の日露協定にて南満州の権益を手にします。
満州の権益は欧米各国も狙っていて、桂・ハリマン協定で米国も参加しようとしますが、これは破棄されてしまいます。
このころ清国に対しては「領土の保全」「門戸開放政策」が欧米のコンセンサスとなっており、満州を独占しようとする日本との軋轢が高まっていました。
日本からすれば日露戦争で莫大な血と国費を投じて勝ち取った権益という思いがありますが、そうした日本国内の雰囲気に、アメリカのエール大学教授だった朝河貫一が憂慮を示したのが本書です。
そして、朝河が警告したように、最終的には太平洋戦争まで繋がってしまいます。
外交は冷静な目が必要です。
国内だけでなく国外からの目も必須です。国内向けの理屈で世界を動かそうとするととんでもない知っぺ返しを食らう。
その後の悲惨な戦争のことを思えば、著者の言にも多くうなずけると思います。
明治の碩学の本を読みたいひとのために!