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【映画】アーノルドシュワルツネッガーのSF超人ヘラクレス [映画評]

ある意味、伝説となりうるアーノルド・シュワルツネッガーのデビュー作です。


アドヴェンチャー・オブ・ヒーロー 完全版 [DVD]

アドヴェンチャー・オブ・ヒーロー 完全版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: パンド
  • 発売日: 2001/09/21
  • メディア: DVD



シュワルツネッガーが演じるのはヘラクレスです。
父であるゼウスに反抗し、地上に落とされます。
ゼウスがたどり着いたのはニューヨーク。そこで様々なドタバタが発生するというコメディです。
いやあ、とにかく酷い。
B級以下のC級です。
そこがまた、マニア心をくすぐります。
まず、シュワルツネッガーの演技がとにかくひどい。アクションもアクションの体をなしていないし、セリフも棒読みです。
1970年公開で当時22~23歳。現役ボディビルダーだった時代ですが、それでもひどい。
また脇役もひどい。
途中で大学のスポーツ部に殴り込みをかけるのですが、このスポーツ部の動きがあまりにへっぽこです。とても最優秀選手たちにはみえません。走り幅跳びは小学生レベルです。しかも場所はただの広場です。
せめて、踏み切り板と砂場があるとことで飛んで欲しいものです。
途中でヒグマと戦うのですが、このヒグマもひどい。なんかデパートのイベントででてくるレベルの代物です。
音楽もお金がなかったためか、どんなシーンも同じ音楽ですし、おまけに字幕にも脱字があります。
(「レッドはを折られた」※骨が抜けている。とか、冥界の界が抜けていたり)
このあまりの酷さに笑ってしまいました。
たまにはこんな映画もいいものです。

伝説のデビュー作で笑いたいひとのために!
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【書評】小松左京『日本アパッチ族』 [書評]

小松左京の処女長編SFです。


日本アパッチ族 (角川文庫)

日本アパッチ族 (角川文庫)

  • 作者: 小松 左京
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2021/09/18
  • メディア: 文庫



戦後の大阪に「アパッチ族」と呼ばれるひとたちがいました。
彼らは爆撃で廃墟となった軍事工場跡に忍び込み、屑鉄をかっぱらっては売りさばいて生活していたのですが、そんな彼らをモチーフにしたSF小説です。

本書のアパッチ族は、食鉄族です。
舞台は失業すると追放区に放逐される新法が施行された世の中で、アパッチ族はその追放区にすんでいます。
彼らは鉄を食べることで肉体を鋼鉄化しているのですが、日本陸軍の襲撃を撃破し、テレビ出演を図るなどして人気者となります。
最後は日本政府との全面戦争となり、犠牲をはらいつつも、アパッチ族が勝利します。

まるで筒井康隆のような、変な設定の小説です。
途中もユーモアたっぷりで、さらにアパッチ族の生態を詳細に解説するなど、ある意味ではハードSFっぽいところも見せます。
歴史的な意義はいろいろあるかもしれませんが、荒唐無稽な設定を、気がるに楽しめる本だと思います。

記念すべき小松左京の処女SF長編を読みたいひとのために!
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