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【映画】007/トゥモロー・ネバー・ダイ [映画評]

五代目JB、ピアース・ブロスナンの第2作で、敵はメディア王です。


007/トゥモロー・ネバー・ダイ [Blu-ray]

007/トゥモロー・ネバー・ダイ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2021/09/29
  • メディア: Blu-ray



冒頭はいつものスパイ活劇から始まります。
ロシア国境で行われているテロリスト相手の大規模武器取引に侵入し、これを破壊します。
同時にイギリス海軍から巡航ミサイルが発射されており、これがタイムリミットの役割を果たします。
この活劇で、GPS暗号装置が盗まれていることが示唆されます。
この暗号装置でGPS信号をかく乱させ、現在位置をずらすことが可能です。
ここからが本番です。
本敵はメディア王です。このメディア王が密かにステルス艦を持っており、GPSをかく乱させて英艦船に位置を誤認させ、中国空軍にスクランブルをかけさせます。
ステルス艦は英戦艦と中国空軍を攻撃し、お互いに相手が攻撃してきたと誤認します。
メディア王の目的は報道の独占です。大事件を起こしてそれをスクープすることで、世界を自在に操ろうとします。
事件の真相を突き止めるために、МI6はジェームスボンドを現地に派遣します。
というストーリーです。
007シリーズらしく、Qは新しい秘密道具を出して、ジェームスボンドは出てくる女性たちと次々とイチャイチャします。ちょっとエッチなジョークも次々と出てきます。
このあたりはお約束ですね。
見せ場としてはボンドガール、ミシェル・ヨーが演じるウェイ・リンとの共同アクションです。
いつものように2人は敵に捕まるのですが、手錠で繋がれた状態で次々とアクションシーンをこなします。
武闘だけでなく、巨大垂れ幕を使っての飛び降り(『ラッシュアワー』のオマージュですかね)、手錠を繋げたままのバイクスタント。
かなり長い尺を取っているので、アクションとしては一番の見せ場かもしれません。
ミシェル・ヨーの足技はとにかく角度があるので奇麗です。
4歳から17歳までバレエを習っていたそうなので、そのときに培ったのかもしれません。さすがです。
製作費が大幅アップしたおかげか、車や建物が次々と壊れるなど、とにかく派手です
お金をふんだんに使っている感があります。
ミッドポイントはこの派手なシーンの後です。
リンはボンドを置いて単独行動をするのですが、ボンドは彼女のあとを追いかけて助けにいきます。
その結果、ボンドは彼女の正体を知り、また彼女も間接的に正体を明かし、以降は完全に同じ目的のために戦います。
手堅くまとめた印象がありますが、民間企業が巨大なステルス艦を持つという設定はやや無理があるかな、と思います。
また、計画と目的のバランスが悪いです。また、スパイ映画お約束の拘束シーンですが、二人を手錠で繋げただけなのは、さすがに緩すぎるかなと。
あと物語の終盤で、巡航ミサイル発射までのカウントダウンがタイムリミットになっています。
けどねえ、すでに彼らの悪事がばれているので、巡航ミサイル一発で世界が大混乱ということは考えにくいので、タイムリミットとしての効果が低いです。
いろいろとお約束通りに進むのを楽しむ映画といえば、そうなのですが。
前作の成功からか製作費は大幅アップの1億10百万ドルで、興行成績も前作なみの3億40百万ドルを確保しました。

007シリーズファンのために!
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【書評】早坂隆『ペリリュー玉砕~南洋のサムライ・中川州男の戦い~』 [書評]

太平洋戦争で有数の激戦地として知られるペリリュー島守備隊を率いた中川州男の物語です。


ペリリュー玉砕 南洋のサムライ・中川州男の戦い (文春新書)

ペリリュー玉砕 南洋のサムライ・中川州男の戦い (文春新書)

  • 作者: 隆, 早坂
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/06/20
  • メディア: 新書



中川州男は熊本県出身です。
陸軍に入隊後は現場のたたき上げとして過ごし、四十代に入ってから陸軍大学校の専科を卒業します。
日中戦争の拡大とともに満州配属となりますが、太平洋戦争が厳し情勢に陥ると、南方戦線への転出となります。
そして、ペリリュー島の守備隊長に任命されます。
中川隊長は数日で陥落すると思われた小島を守り続け、戦いは74日にも及びました。
矢折れ刀付き、最後は自決して果てました。
中川州男は真面目で、大変に細やかな人、気遣いの人だったようです。
ペリリュー島でも綿密な調査と準備、さらには部下の人心掌握があってこそ、74日間もの奮闘が可能だったかと思います。
それにしても、いろいろな偶然が重なり、ペリリュー島の戦いが始まりました。
米軍では日本への進撃ルートとして、グアム~サイパン~硫黄島と中央突破ルートと、フィリピン攻略から日本を目指すルートがありました。
結果的に両面作戦となったのですが、中央突破が採用されていたらペリリュー島で戦闘はおきませんでした。
また米軍上陸後も、守備隊が奮闘中にペリリューを飛び越えてルソン島の戦いが始まりました。
戦略的にはペリリューを放置してもよかったはずですが、米軍のメンツの問題で最後まで戦いが続けられました。
戦争とは偶然の連続ですが、生死を分けるのは、ほんのわずかなことだと実感します。平和な時代に生まれたことを、ただただ、感謝です。

中川州男の生涯を知りたいひとのために!
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