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【映画】007/ゴールデンアイ [映画評]

007シリーズ第17作で、5代目ジェームスボンド、ピアース・ブロスナンの第1作です。


007/ゴールデンアイ [Blu-ray]

007/ゴールデンアイ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2021/09/29
  • メディア: Blu-ray



映画は007と006がソ連の秘密化学兵器工場に侵入するところから始まります。
爆破には成功しますが、006がソ連軍に捕まり、目の前で銃殺されます。
そこからはロシア犯罪組織「ヤヌス」との対決です。
ヤヌスのメンバーで元女性パイロットのゼニアがNATOの最新ヘリコプターを盗みます。
このヘリコプターはレーダーに映らない特殊加工が施されており、そのヘリでヤヌスはロシアの秘密基地を訪れます。
抜き打ち検査を装って職員を殺害し、宇宙兵器ゴールデンアイを奪います。
このゴールデンアイは宇宙空間で核爆発を起こし、特定の都市に強力な電磁波を浴びせて都市機能を麻痺させる兵器です。
007はヤヌスとの対決に向かいます。
という感じの映画です。
冒頭から派手なアクションの連続です。ダムの堤頂からワーッと飛び降ります。序盤の逃走シーンでは崖からバイクごと飛び降ります。
ピアース・ブロズナンは格闘系のアクションは苦手なのか、スタントマン、ミニチュアを起用しながらのアクションシーンが多いです。
あと007シリーズはとにかく女にもてます。
ボンドガールはロシア秘密基地に勤めるプログラマーで、もちろん最初は赤の他人ですが、気が付いたらイチャイチャしています。
このイチャイチャシーンはたびたび登場しますが、とっても007シリーズっぽいです。
ストーリー全体としてはやや平凡で、驚きは少ないです。006の正体も、ボンドガールの同僚の裏の顔も、前半で明らかになってしまいます。
少しエクセントリックな女性パイロットの戦いが見どころのひとつですが、得意技が太ももで男性の胴を締め付けるというのがいまいち迫力に欠けるかも。
前半でQが説明した秘密兵器のうちひとつが、いちおう終盤で伏線になっています。
スパイ映画でお約束の、敵に拘束されるシーンもあります。
個人的には微妙ですが、製作費60百万ドルで興行収入3億56百万ドルと前作の倍以上を稼ぎ出す大ヒット作品となりました。
ここまでヒットしたのは、ピアーズ・ブロズナンの魅力かな、と思います。
007シリーズ中興の祖といった感じです。

ピアース・ブロスナンのジェームスボンドを楽しみたいひとのために!
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【書評】早坂隆『松井石根と南京事件の真実』 [書評]

南京戦の指揮官であった松井石根の評伝です。


松井石根と南京事件の真実 (文春新書)

松井石根と南京事件の真実 (文春新書)

  • 作者: 早坂 隆
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/07/20
  • メディア: 単行本



松井石根は明治11年に名古屋で生まれました。
陸軍に入ってからは陸大に進み、大将まで上り詰めます。
それから予備役となりますが、その後、呼び戻されて南京戦の指揮官となります。
松井石根は支那に愛着を持ち続け、理想主義的なところがあったようです。
欧米列強に対抗するためには日中友好が持論で、南京戦も抗日に走った蒋介石を打倒すれば日中友好になると信じていました。
南京戦でも軍紀や国際法に厳正であるべきと考え、たびたび通知を発していますが、被害ばかりが増える現場とは意識の齟齬が生じていたようです。
このあたりが、予備役と現役の違いなのかもしれません。
南京攻略後は実質的に更迭され、大亜細亜協会の活動を続けたり、興亜観音をたてて日中戦争の慰霊をとむらったりして過ごします。
そして、ありもしない南京事件の責任を問われ、処刑されます。生け贄にされたとしかいいようがありません。
松井石根の生涯を追っていくと、中国への思いが強すぎて、現実から離れてしまったのかな、という気がします。
日中友好を訴え続けてきた将軍が、こうして処刑されてしまうのは気の毒でなりません。

松井石根の評伝を読みたいひとのために!
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