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【公募情報】2024一語一絵 第19回「みどりの文」作品募集(随筆等・8/28〆) [公募情報]

あと2回で終了です。

〔主催者HP〕
https://yoiniwa.net/2024/04/26/19midorinohumi/

募集部門は様々です。
手紙・エッセー部門、フォト部門、絵手紙部門があります。
テーマはそれぞれ異なりますので、主催者HPを確認してください。
今回は第19回の募集ですが、次回の第20回で終了という事前告知があります。
キリがよいのと、当初の目的を達成したとか、いろいろとあるのかもしれません。
手紙エッセー部門の制限文字数は600字以内、応募締切は令和6年8月28日です!

<募集要項抜粋>※手紙・エッセー部門
募集内容:手紙・エッセー
テーマ :新しい生活様式with green、お庭の思い出・緑への想い 等
最優秀賞:30,000円相当の副賞
制限文字数:600字以内
応募締切:令和6年8月28日
応募方法:主催者HP、郵送
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第65期王位戦第3局(藤井聡太王位VS渡辺明九段) [将棋]

藤井王位の先1勝1敗で迎えた第3局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/oui/

将棋情報局から、タイトル戦に立つ藤井王位の考え方の記事がでました。
将棋年間に掲載されているインタビュー記事の抜粋ですが、主旨としては以下の2点です。
・タイトルホルダーは、タイトル戦の決勝戦に出られる、というイメージ。防衛か失陥かということ過度に意識する必要はないのかなと思う。
・挑戦者と比べてタイトルホルダー側は前年のタイトル戦に勝ったというだけなので、コンディション、実力含めて問われている部分は大きいのかなと思います。
タイトルホルダーは挑戦者を待ち受ける立場ではなく、横一線で争うという意識が強いのだと思います。
卓越した棋力だけでなくこうした謙虚な気持ちが、大活躍に繋がっているのかなと思います。
さあ藤井王位は1勝1敗で迎えた第3局を乗り切って、防衛に向けて大きな前進をすることができたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/65/oui202407300101.html

ということで、将棋です。
第3局の先手は藤井王位。いつものように角換わりを目指しますが、渡辺九段は堂々と角換わりを受けます。
これは何か作戦があると思わせるオープニングですが、さっそく30手目に渡辺九段の研究が披露されます。
6二銀・5二銀から7筋の歩を突き捨ててから桂馬をポンと跳ねます。いかにも軽いしかけで、同一局面がありそうでない形です。
藤井九段も意表を突かれたのか、3時間10分の長考に沈みます。
成否はともかく、先手の時間を削っただけでも大きな効果があります。
1日目は形勢互角ながらも持ち時間1時間50分渡辺九段がリードです。
2日目になると形勢が揺れ動きます。
渡辺九段は飛車のただ捨てという大技で先手玉の守備陣を食い破りますが、藤井王位も桂跳ねから後手玉に迫ります。
このころになると持ち時間もお互いに切迫し、渡辺九段18分、藤井王位6分です。渡辺九段は1日目の貯金を食いつぶした格好です。
勝負を分けたのは88手目のようです。
後手玉の詰めろをどう解除するかという局面ですが、金を捨てて5七飛車打ちから要の銀を抜けば後手優勢だったようです。
渡辺九段は飛車を切って先手玉を受けなしに追い込みますが、ここで藤井王位に4五銀から銀2枚を捨てる妙手がさく裂しました。
2枚目の銀を取ると詰みなので渡辺九段は交わしますが、それでも藤井王位は後手玉を即詰みに打ち取って、見事な勝利を飾りました。
渡辺九段としては残念な将棋ですが、終盤のせめぎあいは見事で、見所満載の将棋だったと思います。

これで藤井王位が2勝1敗とリードしました。第4局は8月19日(月)から20日(火)にかけて、佐賀県唐津市「洋々閣」で行われます!
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最近の日常【令和6年7月第5週】 [日常]

〔ツバメの巣立ちの話〕
巣立ちしたばかりのツバメはけっこう分かる。
飛び方もぎこちなく、近くの電線に止まって親から餌をもらったりしている。
ツバメは巣立ちまで大体3週間です。あっというまの親子の別れです。
そう思うと、親が子ツバメに給餌する姿が余計に可愛く見えてしまったり。
まだまだこの辺りにも虫がいるということですね。

〔高等学校等就学支援金の申請をした話〕
じつはこの制度についてよく分かっていないが、通知が来たら機械的に手続きをしている。
基本的にQRコードでサイトに飛んで、初年度ですべて登録してあるので、あとは何個かチェックボックスをつけて、ボタンを何個か押すだけ。
いまさら調べると、月9,900円が限度で、上限は授業料らしい。
所得制限とかとっぱらって、自動的に振り込まれたらいいのに、と思いつつ。
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【映画】007/サンダーボール作戦 [映画評]

007シリーズが大作化するターニングポイントの作品だと思います。


007/サンダーボール作戦 [Blu-ray]

007/サンダーボール作戦 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2021/09/29
  • メディア: Blu-ray



冒頭はスパイ映画らしく活劇から始まります。
007は葬式に参列するのですが、屋敷で未亡人に変装した敵に襲われて返り討ちにします。
敵の仲間が集まる中、ボンドは背負うジェット噴射装置で脱出。
まだまだ敵が襲ってきますが、今度はボンドカーが盾を出して、放水(ちょっとしょぼい)で撃退です。
今回の敵もスペクターです。
整形手術で爆撃機パイロットに偽装したスペクターの一員が、爆撃機を乗っ取り、搭載されていた原爆2発を盗みます。
原爆を投下されたくなかったら大金をはらうよう、米英を脅迫します。
007は原爆を探すため、バハマのナッソーに飛びます。
そこで表向きは実業家、裏の顔はスペクターのNo2アルゴへの接触を開始します。
という感じの映画です。
本作から予算が一気に上がったこともあり、大掛かりになっています。
冒頭のジェット噴射装置もさることながら、アルゴの船も危機になると前後分離して前だけ脱走できるようになっています。
アクションも、いままでは単純に殴り合うことが多かったですが、身近にあるものを使うことで格闘のバリエーションが増えています。
カリブ海をアピールするためか、海のシーンが多く、35歳のジェームスボンドは惜しげもなく肉体美と胸毛を披露します。
風景からすると、実際にナッソーで撮影されたのかな、と思います。予算も増えましたし。
また敵の作戦も、爆撃機を盗むところとか、なかなか壮大で楽しめました。
敵の作戦にアイデアがあると、見ている方は楽しいです。
スパイ映画はスケールが大きいほど、頭脳戦になるほど面白いです。
映画の序盤でボンドが病院で襲われるなどのコミカルなシーンがありますが、これが伏線で、顔中に包帯をしていた男は、爆撃機のパイロットに成りすますために整形手術中の男です。
ストーリーについては、ボンドガールが敵と味方の間を揺れ動きます。
ボンドガールは基本的にはアルゴの庇護を受けており、兄は爆撃機のパイロットで、それが彼女の誇りになっています。
その兄がアルゴたちに殺されたことを知り、一気にボンドの味方になります。
が、あまり活躍できないうちに(というか瞬殺で)アルゴにバレて拘束されるのは、まあ、007らしいでしょうか。
タイムリミットの設定として、大金の支払期限、原爆の投下期限があるはずですが、残念なことにいまいち効いていません。
ラストはたぶん期限ギリギリのはずですが、そうした描写があまりなく、どれだけ切羽詰まっているのか不明ですし、そもそも原爆を移動させている途中で最後の格闘になってしまうので。
どこかに設置して……という設定だったらタイムリミットが効果的になるはずですが。
製作費は前作の3倍、第1作の9倍になる9百万ドルで、興行収入は1億41百万ドルの大ヒットとなりました。

よりエンタメ色が強くなった007を楽しみたいひとのために!
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【書評】筒井康隆『ベトナム観光公社』 [書評]

昭和40年代に書かれた筒井康隆初期の短編集です。


ベトナム観光公社 (中公文庫)

ベトナム観光公社 (中公文庫)

  • 作者: 筒井 康隆
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1997/12/18
  • メディア: 文庫



一読した感想は、これこそ「ザ・筒井康隆」です。
筒井康隆というと、パロディやナンセンスというイメージがありますが、タブーをタブーとしない突き抜けた感じが好きです。
表題作の『ベトナム観光公社』は、ベトナム戦争が永遠に続き、戦争が観光資源になった時代というパロディ作品ですし、『最高級有機質肥料』は植物星人が人間の廃棄物をありがたかって貪り食う世界というバリバリの下ネタです。
『火星のツァラトゥストラ』はメディアと市民が、持ち上げるだけ持ち上げて飽きると捨てるという世相への皮肉ですし、『マグロマル』は目的のよく分からない会議をちゃかしています。
こうしたおふざけ要素満載の作品もあれば、『血と肉と愛情』といったカリバニズムをテーマとした不気味な話もあります。
『カメロイド文部省』は人類の欲望をモロに描きます。
筒井康隆を満喫できる一冊だと思います。

筒井康隆ワールドを堪能したいひとのために!
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第37期竜王戦挑戦者決定戦第1局(広瀬章人九段VS佐々木勇気八段) [将棋]

佐々木八段がタイトル初挑戦を狙います。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

デビュー時の年齢が才能と言われる将棋界で、佐々木八段は16歳1カ月でのプロ入りを決めています。
これは通算で歴代6位の記録で、上位5人は藤井聡太、加藤一二三、谷川浩司、羽生善治、渡辺明と錚々たるメンバーが並んでいます。
もちろん佐々木八段も期待が大きかったですが、タイトル戦には手が届かず、最も注目されたのが藤井聡太のデビュー29連勝を止めた将棋という期待値からすればいまひとつの実績に留まっています。
しかし、A級に登り、NHK杯で優勝するなど30歳を目前にして本格化した兆しがあります。
さあ佐々木八段は、初タイトル戦に向けた大きな1勝を挙げることはできたでしょうか!

〔棋譜〕
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/20240729-SYT8T5623718/

ということで将棋です。
先手は佐々木八段で角換わりへと進みます。
後手広瀬九段は積極策を取り、4五銀と突進します。すると先手は5五銀と交わすのが形です。
そこから筋違い角を放って一点集中型で攻めますが、55手目の9七金が佐々木八段の研究手です。
こんな端に金を打つなど、研究がなくては放てません。
後手から仕掛けた戦型で、相手を上回る研究で返り討ちにするところは日ごろからの深い研究がうかがわれます。
広瀬九段は58手目、60手目と連続長考しますが、結果として対応を間違えたようです。
佐々木八段は深い研究を活かして、持ち時間を2時間残しての快勝です。

挑戦者決定戦第2局は、8月13日に行われます!
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【ショートミステリ】齊藤想『神の指紋』 [自作ショートショート]

本作は小説でもどうぞW選考委員会版用に書いて、応募しなかったボツ作品です。
このときのテーマは「神」でした。
マニアックな知識がひとつあると、ショートショートや掌編を書きやすいです。本作で使った知識は動物の指紋です。実はコアラの指紋は人間とそっくりだそうです。そこからショートミステリを書いてみました。

具体的な技法はこちらの無料ニュースレターで紹介します。次回は8/5発行です。



・基本的に月2回発行(5日、20日※こちらはバックナンバー)。
・新規登録の特典のアイデア発想のオリジナルシート(キーワード法、物語改造法)つき!

―――――

 『神の指紋』 齊藤 想

 目の前にいる老刑事は、2種類の紙をテーブルの上に広げた。ひとつは白紙で、もうひとつの紙には、綺麗な楕円形がマトリョーシカのように重ねて描かれている。
 ここは自分が園長を務める動物園の事務室だ。自分の城だ。なのに、なぜか目の前にいる老刑事に威圧されてしまう。
 自分はテーブルの上に置いてある缶ジュースに手を伸ばそうとして、そのまま手をひっこめた。老刑事とペアを組む若い刑事が、素早く視線を飛ばしてくる。
 遠くから来園客の声がした。家族連れだろうか。コアラ舎の前で、子どもたちがはしゃいでいる声が聞こえてくる。
 動物園の経営は苦しい。コアラが少しでも子どもたちを呼んでくれたいいのだが。
 老刑事は、外見上だけは、いかにも好々爺といった雰囲気で語り掛ける。
「この紙に描かれているのは、警察の世界では“神の指紋”と呼ばれている指紋です」
「神の指紋ですか?」
「ええ、そうです。いわば、こいつらは警察泣かせの指紋ですなあ」
 これは取り調べではない。そう思っていても、刑事が目の前にいると緊張してしまう。
 老刑事は白紙を少し前に出した。
「これは指紋がないひとの指紋です。世の中にはごくまれに指紋がない人間がいます。彼らはいくら素手でドアに触ろうとも、指紋が検出されることがありません。なにしろ、指紋がありませんからね」
「それはそうですよね」
 自分が軽く笑うと、老刑事はもうひとつの紙を前に出してきた。何重にも楕円が描かれている紙だ。
「こちらは、傷ひとつない綺麗すぎる指紋です。指紋の照合には、傷とか分岐とか、そうした特徴を一定数以上確認する必要があります。ところが、この指紋は特徴がないために照合ができません。いわば、この2つは決して捕まることのない神の指紋なのです」
 従業員がお茶を持ってきた。老刑事はお礼を言って口をつける。若い刑事の手は動かない。湯呑はテーブルの上に置かれたまま、湯気を立て続けている。
 自分は唾を飲み込んだ。
「その神の指紋と、この私がどう関係するのですか。私は単なる動物園の園長です。犯罪に手を染めたことも、染めるつもりもありません」
 老刑事はかぶりを振った。
「いやいや、それは分かっています。実はですねえ、この神の指紋が、最近発生した盗難事件で発見されたのです。もちろん被害者の家族のものではありません」
「それはそうでしょうね」
「さらに不思議なことに、これらの指紋は玄関のドア付近でしか発見されていません。ここから警察はひとつの推測を立てました。これらは偽の指紋ではないかと」
「偽の指紋?」
「ええそうです。警察の捜査をかく乱するために、あえて指紋を残したのです」
 老刑事は、自分の反応を確かめるように、少し間を置いた。
「犯人たちは手袋をして完璧な指紋対策をしていたのでしょう。その上で、玄関にだけ神の指紋を残して、警察の捜査を攪乱させようとした。犯人たちは、丁寧にも室内で指紋を拭った跡まで残して、いかにも玄関だけ忘れたという偽装までしています」
「ちょっと待ってください。もし、犯人が神の指紋を持っていたとしても、リスクが高すぎます。神の指紋とはいえ、持ち主を特定されたら終わりじゃありませんか。照合はできなくても、有力な証拠にはなる」
「その通り。だが、犯人には指紋の持ち主を特定されない絶対的な自信があった。だからこそ、この犯行を実行した」
「まさか、そんなことはないでしょう」
 自分が笑うと、老刑事は獲物を狙う野獣のような目つきになった。
「例えばですが、その指紋の持ち主が人間ではなかったらどうでしょう。霊長類を始めとして、樹上生活をする生物には指紋があります。中でも人間の指紋とまったく見分けがつかないのが、コアラです」
「コアラですか?」
「いくら警察とはいえ、コアラの指紋のデータベースはありません。それで、我々は試しとしてコアラの指紋を取りにきたのです。コアラの指紋が神の指紋と一致すれば、コアラが現場にいた証拠となる。コアラを密かに外に連れ出せる人間は限られますからね。この動物園のコアラは人気者ですし、大事な動物なので園長が直接飼育していると聞いています。犯罪捜査のため、ぜひともご協力いただけますよね」
 老刑事の追及に、自分はひとことも喋ることができなかった。

―――――

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最近の金融・投資【令和6年7月第5週】 [金融・投資]

〔先週の株式市場〕
2日プラスで3日マイナス。
マイナスは大きく、プラスは少々なので1週間で大幅マイナス。
順調にプラスが積み重なっていたのですが、1週間で1~2カ月分のプラスが吹き飛んだ感じ。
とはいえ、年初から比べればプラスなので驚くほどでもないのですが。
そろそろ買いに入るか、もうちょっと見るか。

〔ひろぎんから株主優待が届いた話〕
ひろぎんの株主優待は、以前は地方銀行らしく、地域特産品カタログだった。
株主優待目的で購入したのだが、あっさりと500円のクカードに変更されてしまった。
しかも無味乾燥なプリントの。
これにプラスして、広島県の野球チケットや、美術館といった広島県内で使えるサービス券を選択制でもらえる。
もらっても、広島までいくことがないしなあ。
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【映画】007/ゴールドフィンガー [映画評]

いろいろな意味で、007という映画です。


007/ゴールドフィンガー [Blu-ray]

007/ゴールドフィンガー [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2021/09/29
  • メディア: Blu-ray



本作は007の活躍から始まります。
メキシコの革命家の工場を爆破し、戻ってきたホテルで襲撃してきた暗殺者と返り討ちにして、裏切った彼女にも制裁を加えます。
そこから本篇ですが、今回のテーマは金密輸です。
映画の公開は1964年で当時は金本位制だったので、金密輸は大事件だったのでしょう。
その金密輸の疑いがあるのはゴールドフィンガーです。
ゴールドフィンガーの目的は米国中の金塊が集められている銀行を襲い、金塊を盗み出すことではなく、そこで核爆発を起こして近づけなくして、持っている金の価格を釣り上げることでした。
ボンドはいつものように女性とイチャイチャしながら、ゴールドフィンガーの野望の阻止に動きます。
という感じです。
3作目にしてQの秘密道具研究施設が登場です。
そこで毎回お約束の奇妙な武器がチラ見させられます。で、秘密兵器満載のボンドカーも登場です。このボンドカーで相手のタイヤをパンクさせたり、煙幕を張って混乱させたりします。
印象的なシーンは、ゴールドフィンガーを裏切った女性が全身に金粉を塗られて殺される場面です。
ちょっと意味不明ですが、当時は全身塗られると「皮膚呼吸」ができなくなり、窒息死すると思われていたようです。
ちなみになぜ殺されたのかというと、ゴールドフィンガーはカードゲームのいかさまで富豪から金をだまし取っており、その手伝いをジルがしていたのですが、ボンドにばれていかさまができなくなったからです。
ボスを裏切ったといっても、ボンドにばれて止む無くの部分があるし、そもそも行動がせこいです。
かなり小さい人物です。
ジルとボンドがイチャイチャした逆恨み感があるのかもしれませんが。
このジルに妹がいて、この妹が仇であるゴールデンフィンガーを狙うのですが、いや、これがまた中途半端な立ち位置で、途中で映画から退場です。
後半でボンドガールとなるプッシー・ガロアが登場します(名前が……)。
彼女はゴールドフィンガーの操縦士なのですが、彼女もボンドに強引に迫られ、イチャイチャして、あっさりとゴールドフィンガーを裏切ってしまいます。
なんだかなあ。
賭けゴルフでもセコイいかさまをしたり、ゴールドフィンガーはかなりみみっちい人物として描かれているため、計画は壮大でも敵としてみると役不足かも。
敵の殺し屋のオッド・ジョブを、日本人レスラー、ハロルド坂田が演じています。
強靭な肉体を持つ寡黙な人物で、なかなかいい味がでています。
製作費は3百万ドルと順調にアップし、興行収入も1億25百万ドルとこの時代で1億を突破です。
もちろん世界興行収入で1位です。
ちなみに2位は僅差でメリー・ポピンズで、3位のマイ・フェア・レディは75百万ドルです。

007の歴史を楽しみたいひとのために!
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【書評】ハンス・ロスリング『FACT FULNESS』 [書評]

偽情報に惑わされず、世界を正しく見るための本です。





最初に13の質問があります。選択肢が3つなので、あてずっぽうでも正解率33%です。
ところが、ほとんどの設問で(13中12問で!)33%を下回ります。
人類はチンパンジー以下の知能しかないのでしょうか?
ということで、世界をゆがんてみてしまう10の本能についての解説が始まります。
こう書くと仰々しい本のように感じるかもしれませんが、教えはいたってシンプルです。
官僚の世界で「海を渡れ 川を上れ」という言葉があります。
”海を渡れ”は世界と比べること、”川を上れ”は歴史と比べることです。
本書の主張をまとめると、以下の3点に集約されると思います。

・確かなデータで判断すること。
・様々な国々と比較すること。
・過去のデータを比較すること。

簡単そうで、実際には難しいことばかりです。
ただこうしたことを知っていると、提示されたデータを単純に信じることや、情緒的な訴えに疑いを挟むことができるかと思います。
著者の人柄が現れているのか、くだけた文章で、著者の体験談も豊富で読みやすいです。
世界はどんどん良くなっています。これはデータからも確実です。
情緒的な言動に惑わされず、正しい情報で判断することは、大事だと思います。

世界の見方を学びたいひとのために!
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