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【映画】キャストアウェイ [映画評]

ディティールが心にしみる映画です。


キャスト・アウェイ [Blu-ray]

キャスト・アウェイ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: Blu-ray



主演はトムハンクス。主人公のチャック・ノーランドは大手物流会社、フェデックスの社員として世界中を飛び回ります。
彼の仕事は生産性の向上で、絶えず時間に注意を促します。
その彼が飛行機事故で墜落し、無人島に流れ着きます。
最初は砂に文字を書いたり、木を並べたりして助けを求めようとします。水平線近くに船が通りかかったときは救命ボートで漕ぎ出しますが、高波に阻まれてあえなく失敗します。
助けを求めるのが無駄だと悟ると、生き抜くためにココナツを割り水分を求め、失敗を繰り返しながら火の起こし方を学びます。
流れ着いたフェデックスの箱を開いて使えそうなものは道具として使います。
彼の友達は、バレーボールだけ。ボールに顔を書き、ウィルソンと名付け、話し相手とします。
4年がたち、帆になりそうな道具が流れ着きます。
これを見てノーランドは勇気を振り絞り、いかだを組んで大海へと漕ぎ出します。
途中でウィルソンは流されます。
間一髪のところで貨物船に救われ、故郷へと帰りますが、恋人はノーランドが死んだと思いこんですでに結婚し、子供もいました。
ノーランドは彼女に別れを告げると、広大な大地で交わっている交差点で、どこに向かおうかと考えます。
という感じの話です。
基本的には「行って帰る」話ですが、本来帰るべき場所はすでになく、「行って帰ってさらに旅立つ」というストーリー構成になっています。
とにかく計算されつくされたディティールが素晴らしいです。
ラストシーンででてくる交差点は、物語の冒頭でもでてきます。そのときは荷物の配達途中で、向かう場所は決まっていました。
ラストシーンは同じ家に4年ぶりに荷物を届けた帰り道で、行く道は決まっていません。
こういう感じで、前半のシーンが後半でどんどん出てきます。
無人島でペンライトで恋人の写真を見るシーン、火を起こすシーン、貧相なカニをしゃぶるシーン。それぞれが無人島から脱出した後で、別の意味を持って登場します。
脚本としては、3の法則がよく使われています。
失敗→失敗→成功の流れですが、火を起こすシーンはまさにこれで、脱出を図るシーンも失敗(HELPの文字を書く)→失敗(救命ボートでの脱出)→成功となっています。
主人公のノーランドを演じるのは非常に難しかったと思いますが、トムハンクスは主役が乗り移ったかのように見事に演じ切り、素晴らしい俳優だと実感しました。
製作費9000万ドルで興行収入4億3000万ドルの大ヒット作です。

トムハンクスの名演技を堪能したいひとのために!
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【書評】早坂隆『日本の戦時下ジョーク集~太平洋戦争編~』 [書評]

苦しいときだからこそ、笑いなのかもしれません。


日本の戦時下ジョーク集 太平洋戦争篇 (中公新書ラクレ)

日本の戦時下ジョーク集 太平洋戦争篇 (中公新書ラクレ)

  • 作者: 早坂 隆
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2021/07/26
  • メディア: 新書



本書に収められているのは、太平洋戦争開戦の昭和16年から敗戦となる昭和20年までのジョーク集です。
太平洋戦争といっても、昭和17年までとそれ以降では世相が異なってきます。
昭和17年前半までは日本軍の快進撃もあり、国内は平穏無事で、言論統制はあったものの比較的前向きなジョークが多かったようです。
ところが劣勢になるとともに言論統制は強くなり、笑いも検閲で様々に手を加えられます。
生活必需品も配給制となり、生活の不自由度は増していきます。
厭戦気分が高まり、時節を皮肉る落書きや替え歌が増えていきます。
それでも、不自由さを逆手にとって笑いに変えていきます。
これもまた、太平洋戦争史の一面だと思います。
昭和15年に隣組が制度化されましたが、このときに作られた歌のメロディが、ドリフの大爆笑のテーマ曲として使われたことに驚きです。
しかも作詞者が芸術家岡本太郎の父である岡本一平であることも二度驚きです。

太平洋戦争の一面を知りたい人のために!
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第83期順位戦【開幕前】 [将棋]

※◎○▲は開幕前の予想です。
[A級]◎永瀬拓矢 ○豊島将之 ▲佐々木勇気
永瀬九段と豊島九段の一騎打ちになると思います。
この2人に割って入るとしたら、勢いに乗った若手ぐらいでしょうか。
ということで佐々木八段を期待も込めて▲にします。
佐々木八段は永瀬戦、豊島戦とも前半戦にあるので、ここを1勝1敗で乗り切れば、という感じです。

[B級1組] ◎近藤誠也 ○斎藤慎太郎 ▲羽生善治
レーティング的には羽生九段が最有力ですが、年齢からか持ち時間の長い将棋は終盤の失速が目立ちます。
若い近藤誠也七段と、復調してきた斎藤慎太郎八段の巻き返しに期待したいです。

[B級2組] ◎伊藤匠 ○服部慎一郎 ▲郷田真隆
本命は活躍著しい伊藤匠七段です。ここも順調に突破する可能性が高いと思います。A級まで上がってしかるべきの棋士だと思います。
2番手以降が混戦です。
順位は低いですがB級2組では実力上位の服部慎一郎六段、好調を維持しているベテラン郷田真隆九段に期待したいです。

[C級1組]◎藤本渚 ○斎藤明日斗 ▲出口若武
注目株は藤本渚五段です。順調ならB級1組以上どころかA級入りを期待される逸材です。心配なのは順位が低いことからく頭跳ねでしょうか。
二番手は各種棋戦で活躍し、順位も良い斎藤明日斗五段です。
三番手が難しいですが、順位が良い出口若武六段を上げますが、最終戦に連敗中の冨田誠也五段戦が待っているのが不安です。

[C級2組]◎本田奎 ○八代弥 ▲佐々木大地
毎年注目される佐々木大地七段です。今期こそはとは思うのですが、いままでがいままでなので▲と予想します。
八代弥七段も毎年期待されていますが、なかなか上がれない。今年は順位4位と絶好のチャンスなので○と予想します。
本命が非常に難しいのですが、そろそろ昇級して欲しいという期待も込めて本田奎六段にします。

いよいよ順位戦が開幕します!
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