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【映画】ブラック・ホーク・ダウン [映画評]

1993年ソマリアでおきたモガデッィシュの戦闘を描いた戦争映画です。


ブラックホーク・ダウン [Blu-ray]

ブラックホーク・ダウン [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • 発売日: 2014/11/12
  • メディア: Blu-ray



監督はリドリー・スコット。
『エイリアン』『JFK』『羊たちの沈黙』などで知られています。
本作ですが、とにかくリアルに描かれています。
作戦としては、ソマリア民兵の幹部2名をピンポイントで襲撃し、捕虜として確保して脱出する。
時間として30分の作戦でした。
ところが米軍が民兵を甘く見ていたのと、民兵側が十分な準備、装備を整えていたこともあり激戦となります。
米軍に負傷者が出ると救援部隊が派遣されるのですが、結果として戦力の逐次投入となり、救出に向かった部隊が戦力不足でさらに襲われて負傷者が増えていきます。
攻撃型ヘリ、ブラックホークも至近距離でPRGを撃たれ、2機が墜落します。民兵に囲まれて兵士は殺され、裸にされてさらされるという事件も起きます。
指揮官である少将は冷静に判断しているように見えて、結果として兵力の逐次投入で被害を拡大させてしまいます。
最後に少将が自ら床の血を拭うシーンがあります。
このシーンに、少将の後悔が刻み込まれているのかもしれません。
映画のほとんどが戦闘シーンです。
何かストーリーがあるというより、ドキュメンタリーのような作品だと感じます。現場の混乱、突如と襲い掛かる民兵たち、民間人と兵士が入り混じる現実、目の前で死んでいく仲間たち。
最前戦で実際に発生していることが全て詰め込まれたような作品です。
ちなみに捕虜となった兵士は、その後釈放されたそうです。
製作費92百万ドルで興行収入1億73百万ドルは、赤字という感じでしょうか。たしかに見る人を選ぶ映画かもしれません。

リアルな戦争映画を見たい人のために!
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【書評】江坂遊・編『猫の扉~猫ショートショート傑作選』 [書評]

猫まみれの一冊です。


猫の扉 猫ショートショート傑作選 (扶桑社文庫)

猫の扉 猫ショートショート傑作選 (扶桑社文庫)

  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2020/02/02
  • メディア: 文庫



収録されているのは32編です。とにかく多彩なラインナップです。
星新一、小松左京、筒井康隆、アサーCクラークといったSF界の重鎮もいれば、カフカ、サキといった不条理系、さらにはショートショート界では有名な江坂遊、Fブラウン、Hスレッサー、深田亨の名前もあります。
さらには宮沢賢治、ヘミングウェイも採録です。
個人的にうれしかったのは、Hスレッサーです。
海外のショートショート言えばFブラウンですが、Hスレッサーもコミカルな短編を多く発表しています。
収録作品もHスレッサーらしいオチが用意されています。
こうして並べて読むと、やはり星新一はうまいですね。
単純なアイデアなのですが、これを分かりやすく、読みやすい作品に仕上げる技術は素晴らしいです。

猫好きとショートショート好きのひとのために!
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第9期叡王戦第4局(藤井聡太叡王VS伊藤匠七段) [将棋]

藤井叡王の1勝2敗で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/

藤井叡王はタイトル21期ですが、タイトル戦の番勝負で負けたことがありません。
それどころか第3局を終わった段階でリードを奪われたことがなく、2勝2敗のフルセットに持ち込まれたことすら1回のみです。
それが伊藤七段相手の叡王戦で、始めて第3局以降にリードを許し、しかもリーチをかけられています。
おまけに本局は後手番です。
登場タイトル戦連続獲得は連続21期と歴代1位を継続中ですが、この記録もピンチになっています。
ここまで追い込まれるのは初めての経験ですが、さあ藤井叡王は失陥のピンチを切り抜けることができたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/9/eiou202405310101.html

ということで将棋です。
タイトル奪取にあと1勝と迫った伊藤七段が選んだのは角換わりでした。
AI同士だと先手勝率が高い戦型ですが、人間同士ならまだまだ分かりません。
後手番藤井叡王は6三金型の右玉に構えます。
玉が囲いから離れているような形で昔なら奇異と言われていたと思いますが、いまはバランスの時代です。
お互いの間合いを図るような手が続き、伊藤七段が穴に入り、飛車先の歩を交換した瞬間をとらえて、後手からしかけます。
手にした一歩を活かしての、玉側からの端攻めです。
恐ろしいことに、AI的には同歩の時点で評価値が大きく下がってます。かといって同歩以外の手は選びにくく、この時点で先手が悪い可能性すらあります。
それだけ藤井叡王の動きが機敏だったということだと思います。
この香車を守るためだけに角を打たされるのはそうとうに痛いです。攻め合いの形になりにくいです。
以降は藤井叡王が一方的に攻め続け、あやをつける余地すら与えずに快勝です。
これは強いとしかいいようがありません。

フルセットの第5局は、6月20日(木)に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われます!
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第6期清麗戦挑戦者決定戦(西山朋佳女流三冠VS加藤桃子女流四段) [将棋]

やはりこの2名が勝ち上がってきました。

〔主催者サイト〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/

準決勝で西山女流三冠は鈴木女流三段と対戦し、加藤女流四段は山根女流二段と対戦しています。
西山女流三冠は中盤まで互角の形勢でしたが、終盤の入口で鈴木女流三段が暴発気味に寄せに行ったのを的確に咎めての快勝です。
加藤女流四段は山根女流二段に富沢キックをかまして優勢になりますが、そこから山根女流二段の頑張りによって局面が混とんとします。
しかし、そこから突き放しての勝利と地力の高さを見つけつけています。
苦戦しながらも、やはり勝ち上がるのは強い証拠だと思います。
西山女流三冠と加藤女流四段の対戦成績はせっており、ここ5戦では加藤女流四段が3勝2敗とリードしています。
さあ加藤女流四段は強敵相手にタイトル挑戦権を獲得できたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/6/seirei202405310101.html

ということで、将棋です。
加藤女流四段の先手で、後手西山女流三冠の角交換向い飛車となりました。
加藤女流四段は7筋のくらいを取り、さらに銀を引き付けて4枚の銀立ち矢倉を組みます。
玉形を十分にしたところで、打ち込んだ角を切り飛ばしての攻めが始まります。
居飛車としては理想的な展開です。
西山女流四冠は守りのために角を手放さざるを得なくなり、おまけにその角も取られてしまいます。
局面が進むと角損の上に、横だけでなく序盤で張られた位を活かしての縦攻めも食らってはもう粘れません。
西山女王の剛腕を出させる暇もなく、加藤女流四段が攻めてたてて97手までの快勝です。
これは相性の良さが出たのかなと思います。
加藤女流四段は女流王位戦に続いてのタイトル挑戦になります。

福間清麗との五番勝負は、7月10日(水)に東京都港区「ホテルオークラ東京」で開幕します!
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