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【映画】カメラを止めるな! [映画評]

インディーズながら受賞作多数の傑作コメディです!





前半はワンシーン約37分のゾンビ映画。
廃墟でゾンビ映画を撮影する予定が、本物のゾンビが現れます。その危機的状況なのに、監督は「カメラは止めるな」と叫び、ゾンビを俳優たちにぶちこんでは「アクション!」とハイテンションで叫びます。安物らしく、ちょこちょこ変なシーンが挟まっています。
後半はそのワンシーン映画を作るドキュメンタリになっています。
宣伝では「カメラを止めるな」ばかり強調されていたので、てっきり長回しが売りの、マニア向け映画だと思っていました。
しかし、後半のドキュメンタリになると抜群に面白いです。
癖のある俳優陣たち。現場で発生する様々なトラブル。しかし、生中継なのでカメラは止められない。
差し入れのお酒を飲んでしまい、酔っぱらう撮影役。トラブルにより強引に演技を引き延ばさざるえなくなる3人組。演技にのめりこみ暴走する俳優。持病で撮影中におなかを下す録音役。倒れて動けなくなるカメラマン。
「変なシーンの裏側にこんなことがあったのか」と後半で明かされる仕組みです。
放送事故ギリギリをなんとか切り抜けて作品は完走します。
たぶん、撮影現場あるあるなのでしょう。
製作費250~300万が、興行収入31億円の大ヒットになりました。
wikiにある町山智浩の「三谷幸喜を真似したら三谷幸喜よりも面白くなってしまった事故のような映画」という評がしっくりきます。

インディーズの傑作エンタメを楽しみたいひとのために!
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