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【書評】髙橋洋一『「消費税増税」は嘘ばかり』 [書評]

市井にあふれている消費税についての誤解を解きます。


「消費増税」は嘘ばかり (PHP新書)

「消費増税」は嘘ばかり (PHP新書)

  • 作者: 高橋 洋一
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2019/02/17
  • メディア: Kindle版



本書の論点をまとめると以下にようにになります。
・日本財政は負債と同等の資産があるため健全。
・年金は保険である。
・消費税は応益税として使うのが筋
・デフレ下での増税は経済政策として過ち
・徴税漏れを防ぐために歳入庁の導入を
おおむね他の本でも主張されている内容と重なります。
自分も気がつかなかったのですが、消費税導入の目的のひとつに、直関税比率の改善があったと思います。
いまや間接税が膨らみすぎているのですが、だれもそのことを指摘しません。
市井消費税の経緯を振り返るのに、よい本かもしれません。

消費税について学びたいひとのために!
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第81期順位戦展望【A級~B級1組・終盤戦】 [将棋]

残り1局です。

[A級]
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2022/81a/index.html

単独トップだった藤井竜王が8回戦で永瀬王座に敗れたため、プレーオフの可能性がでてきました。
首位は6勝2敗広瀬八段と藤井竜王です。常識的にはこの両者のどちらかが挑戦もしくは二人のプレーオフですが、そろって負けると3敗勢にもチャンスが生まれます。
藤井竜王の相手はB級1組では破れた稲葉陽八段、広瀬八段の相手は3敗で挑戦のチャンスを残す菅井竜也八段です。
いずれにしても負けられない戦いです。
最終局前に降級者2名は決まっています。糸谷哲郎八段と佐藤康光九段です。
佐藤康九段は会長職を兼務し、かつ53歳という年齢を考えればいままでA級にいたこと自体が驚異的です。
糸谷八段は今期特に負けが込んでいるわけではありませんが、順位戦に星が集まらなかった印象です。B級1組で迎える来期が正念場かもしれません。

[B級1組]
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2022/81b1/index.html

昇級争いは中村太地七段、佐々木勇気七段、澤田真吾七段の3つともえです。将来の幹部候補と言われている中村太七段は、ぜひともA級入りを果たしたいところですが、最終局はabemaトーナメントで2回連続してチームメイトとなった羽生九段です。
この1戦は大注目です。
残留争いでは、羽生世代の丸山忠久九段、郷田真隆九段が来季からB級2組になります。残り1枠は4勝勢の久保利明九段、横山泰明七段、屋敷伸之九段のうちのだれかです。
熱い最終戦になりそうです。

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【公募情報】鳥好50周年企画『うっとり、よしなに。』(随筆・3/31〆) [公募情報]

鳥好は岡山にある居酒屋です。

〔主催者HP〕
https://www.facebook.com/photo?fbid=125096207074183&set=a.125096223740848

居酒屋だけに、テーマはもちろん「居酒屋、お酒にまつわるエピソード」です。
2023年が50周年ですから、それだけ地元に愛されたお店なんだろうなと思います。
ミシュランでで星を獲得した名店だそうです。
ちなみに20歳未満は応募できませんのであしからず。
応募締切は令和5年3月31日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:随筆
テーマ :居酒屋、お酒にまつわるエピソード
採  用:小冊子に掲載
制限文字数:400~2000字(原稿用紙換算で5枚まで)
応募締切:令和5年3月31日
応募方法:メール、郵送
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創作状況【2月中旬】 [ぼくの公募状況]

寒くなったり暖かくなったり。体調にはご注意を。

【第185回のメュー】
◆川柳公募の楽しみ
◆小説でもどうぞ!に挑戦中(第16回)
◆おまけのもう1作
◆さらにおまけのもう1作
◆公募情報数点
 初めて川柳公募を取り上げます。テクニックはキャラの名前の付け方と、ダジャレの小技です。
 次回発行は2月5日です。メルマガは無料なので、ドンドン登録してください!
https://www.arasuji.com/mailmagazine/saitomagazine/


【ショートショートガーデン】
これも「第19回小説でもどうぞ!」のボツネタです。昔ならリーダーズストーリーに出したいネタだったんだけども。

〔牧場観察人〕
https://short-short.garden/S-uCTura


【小説でもどうぞ】
2月のテーマ「もの食う話」の2つめを書く。うーん、今回は2つとも冴えないです。
あとはひたすら推敲して、少しでもまともに近づけるのみ。
推敲しているうちに、新しいアイディアがでてくるときがあるので。
次回は「お仕事」ですが、”お”がついているのが、ポイントなのか、どうなのか。


【yomeba!】
入賞作が発表されました。坂入さんは何度も入賞されている常連ですね。おめでとうございます。
明るいオチやユーモラスな作品をもとむとあるので、次は笑いを目指してみようかな。


【星新一賞】
第5回受賞作の続きです。
・優秀賞 『終末のハスラー』弓永端子
これは純粋ショートショートかつ、バカSFです。星新一の名前を冠した賞にふさわしい作品です。
物語はというと、月サイズの隕石5個が地球に迫ってくる。科学者たちはスパコンで軌道を解析し、月をぶつけることで迎え撃とうとした。ところがスパコンが途中で落ちてしまい、いまから解析をやりなおしたのでは間に合わない。ただ、最適解があることだけはわかっている。
そこで、ハスラーの登場、というわけです。
実にバカな話ですが、途中で無駄な科学知識を並べ立て、さらに主人公の成長要素もコミカルに入れ、さらにはタイムリミットの設定もなされています。作者が意識したかどうかは分かりませんが、かなり技巧を凝らした作品です。
オチも最後の1行で絞めるというショートショートの理想形です。
本作はショートショート界における完成品だと思います。


【坊っちゃん文学賞】
発表は2月21日なので、もうすぐですね。


【NIIKEI文学賞】
締切は5月31日、制限文字数400~800字。
とりあえず2作品書くが、1作品はたぶんボツにする。採用予定の1作品は、テクニックとして少し面白い。
あとアイデアはあるけど、いまいちまとまらない。あともうワンアイデア。


【ラストで君は「まさか!」と言う】
採用されると本になる公募は出したくなる。
これも締切は5月31日ですね。


【ひらづみ文学賞】
50~100枚なので、創元SF短編で落選した作品をリライトして出そうかなとか考え中。
第1回なので、傾向がまったく分かりませんが。
締切は7月31日です。


【超ショートショート】
発表は3月初旬です。結果待ちです。


【その他モロモロ】
・おーいお茶新俳句はツバメ3句で応募しようかな。2月末締切。
・SIer川柳の発表は「JARSIA」16号誌上(2023年2月発行予定)とのこと。
・第9回朝礼川柳は落選しました。後日、TOP100の発表もあるそうです。
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最近の日常【令和4年2月下旬】 [日常]

〔キーボードを購入した話〕
メインPCでよく子どもがYOUTUBEを見ている。
すると、どうしてもお菓子を食べたりして、キーボードの上にカスが落ちる。
ときおり掃除をしていたが、ついにエンターキーの動作がおかしくなり、買い替えを余儀なくされる。
まあ、消耗品ですから。
久しぶりに電気屋にいくと、様々なタイプが置いてある。基本的にはキータッチが優しいパンダグラフ式を愛用しているが、仲にはボタンが突き出ていて水洗いOKの機種もある。
試しに打ってみたが、やはりボタン位置が高くてどうもしっくりこない。
ということで、いつものパンダグラフ式で少し小型の製品を購入する。
もちろん株主優待券を使いまして(笑)

〔ノートPC用のUSBハブを購入した話〕
ノートPCのUSB差込口は、当たり前ですが本体の横にある。
そのため、USBメモリを差すと空中に棒が突き出た状態になるのだが、これがすごく気になってしまう。
なんかの拍子でUSBメモリに力が加わると、ポキッと折れたり、曲がったりして使用不能になるのではないか。
使用不能ならまだしも、データを取り出せなくなるのではないか。
という不安に負けて、ノートPC用のUSBハブを購入しました。
選択した基準は、コードが短くて小さいこと。基本的にテキストデータしか扱わないのでデータ転送速度は気にしなし。
で、見た目で2.0×3口+3.0×1口のUSBハブを購入してみたら、思っていたよりずっと小さい。
試しに指してみたところ、認識は問題ないです。
コードの向きに癖がついていて、その方向が少し不満ですが、1000円未満と安価だし、とりあえず満足です。はい。
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【映画】ランボー/怒りの脱出 [映画評]

これぞザ・ランボーという映画です。


ランボー 怒りの脱出 [Blu-ray]

ランボー 怒りの脱出 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • 発売日: 2013/12/20
  • メディア: Blu-ray



ストーリーは収監されているランボーのもとに、元上司である大佐が訪れるところから始まります。
ランボーは恩赦と引き換えに特殊任務に従事することを持ち掛けられ、同意します。
行先はベトナムです。現地で案内人と合流し、捕虜収容所の写真を撮影して帰る。戦闘は禁止です。
実はこの作戦には裏があり「捕虜はいない」ことを証明することが目的でした。
ところが意に反してランボーが捕虜を連れて帰ろうとしたため、大佐の上司である司令官が急遽作戦を中止し、ランボーは戦場に置き去りにされます。
ランボーは復讐を決意し、怒りの脱出が始まります。
という感じのストーリーです。
前作ではベトナム帰還兵の悲哀を前面に打ち出し、社会性の強い作品でしたが、本作は「ランボー」のキャラ映画です。
ジャングル戦の専門家らしく、奇抜な作戦で、次々と敵を倒していきます。
中には無理な爆発もありますが、まあ、ランボーですから。
ラストで前作から引き継いだテーマを、無口なランボーが長々語るシーンがありますが、うーん、こういうのはセリフではなく画面で表現すべきかなあと。
興行収入3億ドルとシリーズ最大のヒット作となりましたが、1985年度のラジー賞にて4部門を受賞(最低作品賞、最低主演男優賞、最低脚本賞、最低主題歌賞)した作品ともなりました。

これぞランボーという映画を見たいひとのために!
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【映画】ランボー [映画評]

1982年作ですが、思ったよりダークな色彩でびっくりです。


ランボー [DVD]

ランボー [DVD]

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2018/06/29
  • メディア: DVD



主人公はベトナム帰還兵のランボーです。
ランボーはグリーンベレーに所属し、ゲリラ戦の専門家として、戦争では大活躍します。しかし、本国に帰ったとたんに周りから冷たい目で見られて、職もなく、しかもPTSDに悩みます。
というのが物語の背景です。
さてストーリーですが、映画はランボーが戦友の家を訪ねるシーンから始まります。
しかし家族からは冷たくされ、戦友はベトナム戦争の後遺症で死んだと告げられます。
孤独を深めるランボーが放浪していると、それだけで警察に逮捕され、嫌がらせを受けます。
我慢できなくなったランボーは警察署を脱出し、ゲリラ戦の知識を生かして暴れまわります。
というのがザックリとした流れです。
時代背景を考えずに見ると、ランボーは無法者です。PTSDとはいえ、暴力によって警察署を脱出して、ただ命令に従っているだけの警察官を次々と重症(殺害はしない)を与えていきます。
山岳地帯を脱出してからは、ガソリンスタンドを燃やしたり、ガンショップを爆破したりと、民間への被害もおかまいなしです。
ただ、ラストで元上官である大佐が説得に動き、ランボーの心の苦しみを訴えるシーンが、時代的に意味があるのかなと思います。
素直にみると、巻き込まれた警官や民間人がかわいそうです。

ロッキーと並ぶシルベスター・スターローンの代表作を見たいひとのために!
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第48期棋王戦第2局(渡辺明棋王八段VS藤井聡太竜王) [将棋]

藤井竜王の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/

渡辺棋王によって、藤井竜王は天敵ともいえる存在です。
タイトル戦では3回戦い、3連敗。
しかも第91期棋聖戦1-3、第92期棋聖戦0-3、第71期王将戦0-4と、渡辺棋王とは思えないほど一方的なスコアになっています。
トータルでも2-11とひどく離されており、棋聖戦以外で勝利したのは早指しの銀河戦のみです。
渡辺棋王ですが、最新のPCを購入し、さらに序盤研究に磨きをかけています。
しかし、今期の成績は振るわず、棋王戦開幕時点のレーティングでベスト4から陥落しています。
渡辺棋王は作戦家として知られており、後手番のときは「使い捨て作戦」も採用しています。評価値的には少し不利でも、自分だけが知っている局面、もしくは最善手が難しい局面に引きずり込むことで実戦的に勝ちを拾う作戦です。
しかし、藤井竜王には使い捨て作戦は通用しないようで、ここまでかなり苦しい対戦成績となっています。
棋王戦第1局も、評価値的には少し不利な仕掛けだったので、使い捨て作戦だったのかもしれません。
しかし、次は主導権を握れる先手番です。
さあ渡辺棋王は対藤井竜王用の秘策を用意しているでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/48/kiou202302180101.html

ということで、将棋です。
渡辺棋王の先手で角換わりとなりました。
藤井竜王は角換わりを避けることがないので、研究勝負を仕掛けるには先手角換わりは一択なのかもしれません。
待機戦術の後手に対して、渡辺棋王は6八玉形で4筋から仕掛けます。
さてルートに乗ったかと思いましたが、先に長考したのは渡辺棋王でした。47手目での89分は想定外の局面になったと思われます。
藤井竜王が初めて長考したのは62手目で、109分でした。ここから力勝負です。
評価値的には後手有利ですが、渡辺棋王は玉を固めて竜を追い返し、得意の展開に持ち込みます。
じっと駒得を重ねて、主張を作ります。
しかし、藤井竜王の角2枚重ねが受けにくく、さらに時間が切迫してきます。自陣に駒を投資したため攻めが細いのも、時間がない状態では厳しいです。
終盤にはいると徐々に突き放され、最後は藤井竜王に27手詰を読み切られ、132手まで渡辺棋王は無念の投了をしました。

これで藤井竜王は棋王戦2連勝となり、6冠までのこり1勝となりました。
第3局は3月5日(日)、新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われます!

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【書評】門田隆将『康子十九歳 戦禍の日記』 [書評]

戦時中の日本を生き、わずか十九歳で逝った少女の記録です。


康子十九歳 戦渦の日記 (文春文庫)

康子十九歳 戦渦の日記 (文春文庫)

  • 作者: 門田 隆将
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/07/08
  • メディア: 文庫



粟屋康子は、広島市長在職中に原爆で即死した粟屋仙吉と妻の幸代との間に生まれた次女です。
姉、弟2人、妹の7人家族で、愛情豊かな家族に包まれて健やかに成長していました。
戦時中の窮乏生活ももちまえの明るさと前向きさで戦い続け、勤労奉仕でも日本の行く末を案じながら友人たちとの思い出を重ねていきます。
疎開で家族がバラバラとなり、広島にいた父、弟、姪の3人を一気に失います。辛うじて一命をとりとめた母も一か月後に亡くなります。
そして、広島に駆け付けて懸命に母を看病した康子も、原爆症により短い生涯を閉じます。
とにかく、家族の愛情の豊かさと、その家族を一瞬で吹き飛ばした原爆の悲惨さは、涙なしには読めません。
康子は恵まれた家庭に育ちますが、それでも当時の日本人の家族のひとつの姿を、描き出しています。
戦後60年がたち、それでも親友たちが康子のことを忘れず、著者に様々な思いを語ってくれます。
脚色のない、当時の日本人の姿が、ここにあると思います。

家族愛に溢れた戦中の日本人の姿を知りたいひとのために!
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【公募情報】第61回健康川柳(川柳・3/31〆) [公募情報]

年3回の募集ですが、それでも20年以上続いている老舗公募です。

〔主催者HP〕
https://www.kenkoukazoku.co.jp/senryu/

主催者は「にんにく卵黄」で有名な健康家族です。
マスコットキャラもにんにくなので、本公募で受賞するとイラスト化されますが、もちろんニンニクキャラになります。
過去の受賞作を見ると、日常のちょっとしたヒトコマを切り取ったあるある系が強いように感じます。
応募締切は令和5年3月31日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :輝
大  賞:賞品円1万円分、川柳イラスト化
応募締切:令和5年3月31日
応募方法:主催者HP
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