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【映画】シャーロック・ホームズ シャドウゲーム [映画評]

まるで敏腕スパイのような、ホームズです。


シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2012/07/04
  • メディア: Blu-ray



本作は前作『シャーロック・ホームズ』の続編です。
前作ではホームズのライバル関係だったが途中から味方として協力した女怪盗アイリーンが、序盤早々、モリアーティに毒殺されます。
物語はホームズ最大の悪役であるモリアーティーとの対決です。
モリアーティの目的は、武器供給会社を手中に収めたうえで、和平に傾く世界に大戦を引き起こして、大儲けをすることです。
モリアーティは表の世界では物理学教授です。
ホームズはアイリーンが毒殺される寸前に手紙を抜き取り、その手紙の宛先をヒントに物語は進みます。
ホームズは、女占い師の天井に潜む刺客と大立ち回りを演じたり、ワトソンの新婚旅行の最中に敵から派手に襲われて危機一髪で脱出したり、敵のアジトに忍び込んだり、脱出時に激しく砲撃を受けたりと、この辺りはスパイ映画のノリです。
ホームズ特有の鋭い観察眼による推理もありますが、全体的に控えめです。
整形手術を受けた暗殺犯を探し当てるシーンは、実際に暴いたのはホームズの助言を受けたワトソンではありますが、面白かったです。

独自のシャーロックホームズを見たいひとのために!

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第72期ALSOK王将戦第3局(藤井聡太王将VS羽生善治九段) [将棋]

藤井竜王の1勝1敗で迎えた第3局です。

〔中継サイト〕
https://mainichi.jp/oshosen2023

王将戦雑学です。
「1950年創設「王将戦」の名称を考えたのは誰か?」によると、意外なことに王将戦という名称を誰が考えたのか不明だそうです。
https://news.yahoo.co.jp/byline/matsumotohirofumi/20220107-00276183
北条秀司が原作の映画『王将』が公開されたのが1948年で、王将戦開始が1950年と考えれば、映画が由来かなあと考えるのが自然かと思います。
主催者内部で議論し、木村義雄名人にもお伺いを立てたかとは思いますが、最大公約数的な形で決まったのかなと。
こうして将棋の歴史を掘り起こしてくれるのは、楽しい限りです。
戦前戦後に圧倒的な人気を誇った小説家に、吉川英治がいます。勲章を受けないことで有名でしたが「ファンが喜ぶから」の一言で説得され、ついに勲章を受けた逸話があります。
王将戦も、ファンの期待があって、「王将戦」という名称になったのではないかと、自分は想像しています。
また今日も、将棋の歴史が積み重ねられます。
さあ将棋界を超えた知名度を持ち、歴史に名前を残す2人のタイトル戦の第3局はどのような結果になったでしょうか!

〔棋譜〕
https://mainichi.jp/oshosen2023/230128.html

ということで将棋です。
藤井王将は先手番21連勝中という圧倒的な強さを見せています。
後手番の羽生九段がどのような作戦を採用するか注目されましたが、やや変化球気味の雁木を採用します。
もちろんプロ間でもよく使われている戦法ですが、羽生九段が採用するのは珍しいと思います。
藤井王将は対雁木対策として有力視されている早繰り銀からの速攻を見せます。そこから29手目に藤井王将側から新手が出ます。2六飛と浮く手です。
王将戦の羽生九段は積極的です。交換となった銀を3五に打ち、ディフェンスラインを上げていきます。
局面は互角ながら、後手が金銀がばらけていることと、玉が戦場に近いので流れ弾に当たりやすく、後手勝ちにくい展開かと思います。
羽生九段にこれという悪手はないのですが、形勢が徐々に藤井王将に傾いていきます。いわゆる藤井曲線です。
羽生九段は藤井玉の桂頭を攻めて嫌味を付けてから、76手目に2七銀と勝負手を放ちます。
しかし、28分の考慮で冷静に3八飛車と引かれて勝負ありです。
あとは羽生九段は奇麗に1手差の局面を作り、そして投了しました。
これで藤井王将は先手番をキープし、2勝1敗とリードしました。

王将戦第4局は、2月9日(木)、10日(金)に東京都立川市「SОRANО HОTEL」で行われます!
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