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【書評】花田紀凱・門田隆将『「週刊文春」と「週刊新潮」戦うメディアの全内幕』 [書評]

両誌の元名物編集長による対談です。


『週刊文春』と『週刊新潮』 闘うメディアの全内幕 (PHP新書)

『週刊文春』と『週刊新潮』 闘うメディアの全内幕 (PHP新書)

  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2017/12/15
  • メディア: 新書



花田紀凱は週刊文春、門田隆将は週刊新潮の元編集者です。
それぞれ世の中のタブーに切り込み、苦情や批判、訴訟を恐れず雑誌を作り続けてきました。
週刊文春と週刊新潮ではカラーが異なりますが、両者に共通しているのは「言論の自由」を守ろうとする矜持です。
新聞が書く建前に対し、週刊誌は本音で読者に問いかける。
当然ながら週刊誌には様々な場所から圧力や批判を浴びますが、出版社は頑としてはねつける。
これが両氏がいたころの週刊誌の姿でしたが、最近は様子が異なっているようです。
雑誌が売れなくなり、出版社に余裕がなくなり、調査報道にお金と時間をかけられなくなりました。出版社もすぐに謝罪するようになりました。
建前だけがはびこる世界にならないかと、不安になります。

いまの新聞報道の惨状をみると、週刊誌はジャーナリストとしての能力を鍛える場として、とても重要だと思います。
二人からは、そうした週刊誌へ思い、ジャーナリスストとしての強い使命感を持っていることを感じます。

ジャーナリズムについて考えたいひとのために!
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第9回「高橋源一郎小説でもどうぞ」で『桃太郎』が佳作に選ばれました! [受賞報告・自作掲載]

記事のUPを忘れていたので、記録のために掲載です。
3回目の佳作です。

〔高橋源一郎 小説でもどうぞ〕
https://www.koubo.co.jp/reading/rensai/oubo/douzo/douzo09.html

〔作品 齊藤想『ウソの世界』〕
https://www.koubo.co.jp/reading/rensai/oubo/douzo/douzo09/douzo09_a7.html


今回もぴこ山ぴこ蔵さんの『あらすじの森』にあるツール『三題噺・通常版』を活用しています。
https://mori.arasuji.com/

でてきた単語は「七面鳥」「入れ替わり」「お盆」です。
これにテーマの「冒険」を加えます。
いまのところ、「3つ中、2つで設定を作り、残り1つで展開を考える」 が自分の中ではしっくりきています。
本作の場合、「七面鳥」「入れ替わり」で設定を作り、「お盆」で展開を作りました。

(あらすじ)
・お遊戯会の桃太郎で、なぜか、キジを七面鳥を変更せざるを得なくなった。
・しかも、鬼ヶ島ではなく、冥界(お盆からの連想)に攻め込むことになった!

ここからオチを作っていきます。
冥界に攻め込むわけですから、目的は死者を連れて帰ることになります。とはいえお遊戯会に幽霊を出すわけにはいかないので、祖父母にご登場願うことにしました。
すると、全体的なストーリーはハートウォームな話に決定です。
オチが決まれば、あとはいつもの通り、冒頭から調整していきます。オチを活かすために、前半は暗くせずハチャメチャにしてみました。どれだけ混乱したお遊戯会になるのだろうかと心配させておいて、最後に心を温めるさせる作戦です。
この落差が重要といいますか。
なお「園長先生がサルの役」というのは、何回か前に解説したBメロ作戦です。全体的なストーリーには無関係ですが、くすぐりを入れることで、ストーリー展開を円滑にして読者を文章に引き込むことを狙ってます。
自分としてはいろいろな技術をつぎ込んで書いた作品ですが、いかがでしょうか?

―――――

……という感じで自分のメルマガでちょっとした解説を書いています。
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もちろん無料です!

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