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【映画】トランスフォーマー・ロストエイジ [映画評]

トランスフォーマーシリーズ最高傑作だと思います。


トランスフォーマー/ロストエイジ [Blu-ray]

トランスフォーマー/ロストエイジ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: Blu-ray



前3作とはがらりと出演者を変えた新シリーズの始まりです。
本作の主人公は高校生の娘を持つ貧乏発明家で、金欠でいつも支払いに追われています。
さてストーリーですが、そんな主人公が廃車となっているトラックを買い取ります。
このトラックの正体は、人間の追求から身を隠していたオプティマスプライムです。
前作の惨禍から、人間はオートボットと手を切る選択をします(なぜ、という気がしますが)。
その一方で軍需産業はトランスフォーマーの研究を進め、ディセプコンの残骸からDNAを抽出し、トランスフォーミウムを再プログラムして、不完全ながらトランスフォーマーを作ることに成功します。
軍需産業はいまや敵であるオプティマスプライムを追い求め、貧乏親子はオプティマスプライムをかばって追われる身となります。
そのオプティマスプライムは宇宙の狩人、ロックダウンにつかります。軍需産業は協力の見返りとして、シードという爆弾を手に入れます。
トランスフォーミウムを確保したい軍需産業は、シードという爆弾を手に入れようとします。その爆弾を使うと、周囲がトランスフォーミウムに変化し、大量に手に入れることができます。
軍需産業のボスはシードを確保したものの、使用するのをためらいます。人工的なトランスフォーマーは、実はディセプコンの生まれ変わりであり、操縦できないことに気が付いていました。
ここで貧乏親子と軍需産業の利害は一致して、シードをディセプコンから守ることに一致します。
というのが、ざっくりとしたストーリーです。
この手の映画ではお約束ですが、評論家の評価は悪いです。
ただ、観客目線としては普通に面白い映画だと思います。
前3作は強引に美女を危険地帯に引き出していましたが、今回は親子であり、恋人とイチャイチャするのをイラつきながら娘をこよなく愛する父とすることで、自然と危険地帯を共同で進む理由になっています。
次々と主人公たちに危機が訪れ、いずれも都合よくオートボットたちが寸前で助け出しすぎるところもありますが、許容範囲内でしょう。
なにより、前3作と比べて、主人公たちが積極的な戦力となっているところに好感が持てます。
主人公は基本的にはダメ人間です。まともな仕事はできませんし、序盤で仲間を失ってしまいます。しかし、彼は反省し、以降はオートボットだろうか元敵だろうか、仲間を守るために命を張り続けます。
そうしたテーマにも共感が持てました。アクションも前作のような過剰さが多少は抑えられていると思います。
とはいえ、マイケル・ベイ監督ですから普通に派手なのですが。
製作費2億1千万ドルに対して、興行収入11億ドルですから十分な成功映画だと思います。

トランスフォーマーシリーズファンのために!

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第49期岡田美術館杯女流名人戦第1局(伊藤沙恵女流名人VS西山朋佳女流二冠) [将棋]

伊藤女流名人が初防衛に挑みます。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/

伊藤女流名人は昨年度初めてタイトルを獲得しました。
それまで挑戦すること8回、加藤桃子、里見香奈×6、西山朋佳と負け続け、9回目の挑戦で里見香奈から女流名人を奪取しました。
苦労人という感じがします。
女性ながら奨励会にも在籍経験があり、1級で退会となりましたが、現役女流棋士では元三段の里見香奈、西山朋花、元初段の加藤桃子に次いで4番手に該当します。ちなみにレジェンド中井広恵は奨励会2級です。
元奨励会三段の西山朋佳との対戦成績は3勝10敗と押されています。
しかし、第14期マイナビ杯で西山女王に挑戦したときはフルセットまでもつれ込んでいます。
さあ、初めてタイトルホルダーとして挑戦を受ける立場になった伊藤女流名人ですが、どのような将棋を見せてくれるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/49/joryumeijin202301150101.html

ということで、将棋です。
先手は伊藤女流名人で、対抗形へと進みます。
西山女流二冠の三間飛車に、伊藤女流名人は金無双急戦を採用しますが、いくぞと見せかけて角道を止めて7筋の位を取るじんわりとした方針を取ります。
バランスからの抑え込みを目指すのかと思いきや、隙ありとみたのか突如として仕掛けます。
ぱっと見は後手が美濃囲いの堅陣に収まっているのに対して、先手は金銀が玉から離れているのが気にかかります。
形勢はともかく、実戦的には一歩間違えたら崩壊する先手が勝ちにくい形かと思います。
伊藤女流名人は金を2枚とも飛車側に寄せて盛り上げて必死の防波堤構築ですが、西山女流二冠に飛車切から華麗に捌かれて勝負ありです。
伊藤女流名人も不屈の闘志で指し続けますが、逆転の綾がなく、ちょっと辛い棋譜になってしまったかなと思います。
西山女流二冠が、女流名人奪取に向けて幸先の良い1勝をあげました。

第2局は1月22日(日)に島根県出雲市「出雲文化伝承館 松籟亭」で行われます!
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