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第53期新人王戦第2局(黒田尭之五段VS服部慎一郎五段) [将棋]

黒田五段の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/shinjin/

服部五段はabemaTVトーナメントで爆発しました。
チーム稲葉の一員として優勝したのはもとより、11勝3敗とチームの勝ち頭となり、さらに決勝では3連投3連勝です。
ニンニンンポーズも板についてきました。また、お笑いが好きで、若手四段と組んだ漫才も披露しています。
棋風は将棋界には珍しい受け将棋で、しかも力戦系を好むというかなりの特異キャラです。
系統としては、山崎~糸谷~服部という感じでしょうか。
今期はabemaTVだけでなく、王将戦リーグ入りを果たすなど大躍進の1年です。
新人王戦では初戦に敗れましたが、ここから連勝して、大躍進に花を添えることはできるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/shinjin/kifu/53/shinjin202210240101.html

ということで、将棋です。
オールラウンダーの黒田五段は、先手番で振り飛車穴熊を採用します。
後手の服部五段も居飛車穴熊を採用したので、穴熊対決となります。
穴熊戦は少しの差で形勢が大きく傾くことがありますが、両者はうまくバランスを取り続けます。
攻めたのは居飛車の服部五段です。
後手にと金を許す代わりに桂馬を活用しているのでいい勝負です。
先に穴熊に食いついたのは先手黒田五段で形勢も少しリードしていたようですが、一瞬の隙をついて後手服部五段も食いつきます。
しかし、黒田五段の2三銀が少しすっぽ抜けてしまい、速度が逆転して服部五段がリードを奪います。
ここから黒田五段は怪しい勝負術で30手以上も粘りますが、最後は即詰みに打ち取られて無念の投了となりました。
これで1勝1敗のタイです。

最終第3局は、11月1日(火)関西将棋会館で行われます!
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【公募情報】第38回香大賞(随筆・11/30〆) [公募情報]

主催者は香水メーカーではなく、御香メーカーです。

〔主催者HP〕
http://www.shoyeido.co.jp/contest/

主催者は宝永2年(1705年)創業の御香メーカーの松栄堂です。
本公募は香に関するエッセーの募集ですが、御香に限ったわけではなく、香関係なら何でもОKです。
前回の入賞作品を見ると、食べ物の匂いもあれば、シャンプーもあります。
とにかく様々な香りが並んでいます。
そして、さいごにほっこりする作品が多いイメージです。
制限枚数は2枚、応募締切は令和4年11月30日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:随筆
テーマ :香り
金  賞:30万円
制限枚数:原稿用紙2枚
応募締切:令和4年11月30日
応募方法:郵送
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第12回小説でもどうぞで『倉庫チーフ田中さん』が選外佳作に選ばれました [予選通過]

選外佳作としては2回目(佳作は3回)で、テーマは「休暇」でした。

〔小説でもどうぞ(第12回)〕
https://www.koubo.co.jp/reading/rensai/oubo/douzo/douzo12.html

〔作品:齊藤想『倉庫チーフ田中さん』〕
https://www.koubo.co.jp/reading/rensai/oubo/douzo/douzo12/douzo12_b4.html

今回はテーマをストレートに扱い「休暇を取らない社員」を主人公にしてみました。
真面目だけど仕事はできない。そんな彼に、係長はなんとかして休ませようとします。
本作は技法を2つ使っています。
まずは逆転です。
「仕事をするために出勤する」が普通ですが、主人公の田中さんは……(続きは11月5日発行のメルマガにて)

―――――

という感じで、自分のメルマガでちょっとした解説を書いています。
毎月、創作に役立つミニ知識をメルマガで公開していますので、ぜひとも登録を。
もちろん無料です!

【サイトーマガジン】
https://www.arasuji.com/mailmagazine/saitomagazine/

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第35期竜王戦第2局(藤井聡太竜王VS広瀬章人八段) [将棋]

広瀬八段の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

将棋界において、竜王戦と名人戦は別格のタイトルとされています。
永世称号も竜王戦については、連続5期か通算7期と他のタイトル戦と比べて厳しめになっています。
なお、名人戦は通算5期と緩めですが、これはそもそも名人戦に登場するまで最低でも5年かかるという点と、5期以上にすると過去の歴代名人との整合性が問われるからかもしれません。
しかし、タイトル戦が増えたいまの時代ですから、個人的には名人戦も通算7期に変更して竜王戦と合わせても問題ないように思います。
なお、永世竜王の資格保持者は、渡辺明と羽生善治の2名だけです。永世名人は過去33年で谷川浩司、森内俊之、羽生善治の3名誕生しています。
藤井竜王が永世竜王の資格を取るには、最低でもあと4回防衛する必要があります。
さあ、藤井竜王は、防衛に向けての白星をあげることができたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/35/ryuou202210210101.html

ということで、将棋です。
本局もこれでもかとばかりに角換わり。
ですが、後手広瀬八段は3三金型という秘策を用意していました。
何年か前に指されていた形ですが、いつの間にかに見なくなりました。3三金は上部に厚いですが、桂馬に狙われやすいという弱点があります。
しかし、明確に咎めるのも難しい。
というのが当時の感触だったかと記憶しています。
藤井竜王は想定外だったのか、序盤から時間を使います。対する広瀬八段はときおり少考を挟みますが、初めての長考は54手目。ここから激しい攻め合いになったところで1日目が終了です。
後手番で局面互角ですから、広瀬八段としては狙い通りの展開かと思います。
しかし、二日目からの藤井竜王は強かったです。
ややひねった封じ手も想定済みだったようで少考で局面を進め、広瀬八段の4六歩は本筋の手ですがやや温いと見たのか一気に竜王がスパークします。
歩で後手陣を崩すとグイグイ攻め立てます。
局面の均衡が崩れ始めたと思ったら、寄せまで一瞬でした。
まるで魔法を見ているかのように105手まで藤井竜王が後手玉を寄せ切り、これで1勝1敗のタイとなりました。本当に強いです。
広瀬八段としたら、作戦が当たっていただけに痛い敗戦だったと思います。


竜王戦第3局は、10月28、29日(金・土)に静岡県富士宮市野中「割烹旅館 たちばな」で行われます!
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【公募情報】深くてやさしいエピソード大賞(随筆・12/12〆) [公募情報]

黒あめバトンキャンペーンとしての開催です。

〔主催者HP〕
https://www.kasugai.co.jp/kuroame/

黒あめは春日井製菓の看板商品です。
その黒あめを題した公募が、深くてやさしいエピソード大賞です。
テーマはもちろん「深くてやさしいエピソード」です。
受賞すると絵本化され、朗読動画が作成されます。過去受賞作品はHPから見ることができます。
制限文字数は400字以内、応募締切は令和4年12月12日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:随筆
テーマ :深くてやさしいエピソード
激熱賞 :高知県産品詰め合わせ1万円相当
応募締切:令和4年12月18日
応募方法:主催者HP、郵送
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第2期ヒューリック杯白玲戦第7局(西山朋佳白玲VS里見香奈女流五冠) [将棋]

西山白玲の3勝3敗で迎えた決着局です。

〔中継サイト〕
https://www.shogi.or.jp/match/hakurei/

里見香奈女流五冠の棋士編入試験は、3連敗で終了しました。
第1局の徳田四段戦は仕方がありませんが、第2局、第3局は勝機があっただけに残念です。
編入試験の資格を獲得したあたりが調子のピークで、その後は女流棋戦でも星を取りこぼしたり、調子落ちが目立っていました。
女流棋士代表として女流以外の棋戦に参加することも多く、本年度対局数はダントツです。ちょっと消耗してしまったのかな、という気がします。
以前は女流棋戦が少なくて、女流棋士が女流以外の棋戦に参加するメリットは多かったと思います。しかし、ヒューリック杯白玲戦のような順位戦も始まり、abemaTVトーナメントも定例化されるなど対局数はうなぎのぼりです。
そろそろ対局数を制限しないと、せっかっくの才能がつぶされないかと心配です。
将棋界全体として、考えて欲しいなあと、切に願っています。

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/hakurei/kifu/2/hakurei202210210101.html

ということで、将棋です。
最終局で先手を引いたのは西山白玲でした。いつものように相振り飛車となりますが、後手の陣形整備が遅いとみて積極的に仕掛けていきます。
後手陣はバラバラで、いかにも怖い格好です。
そこから西山白玲は端から香交換を狙います。
里見女流五冠は、香車を取られるまでの一瞬の隙をついて7六歩を利かして、先に手にした香車を打ち付けて成香を作ることに成功します。
しかし、局面は互角です。
ここで西山白玲は実戦的に玉を深く引きますが、銀のドリブルから角成に成功した里見女流五冠がはっきり有利に立ちます。
西山白玲は後手陣に嫌味をつけますが、攻め駒不足のためいまひとつ迫力がありません。
76手目の5四歩という歩の攻めが効いてからは、筋に入った気がします。
もう難しい手は必要ありません。
以降は手堅く96手まで先手玉を寄せ切り、里見女流五冠が白玲を奪取して六冠に返り咲きました。
西山白玲は連敗スタートからフルセットまで持ち込んだものの、最後は里見女流五冠のここ一番の勝負強さに一歩届かなかった印象です。
非常に熱のこもった七番勝負だったと思います。

これで里見白玲は通算タイトル数が50期の大台に乗りました。
里見白玲おめでとうございます!
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【書評】門田隆将『新聞という病』 [書評]

産経新聞や正論に執筆したコラムをまとめたものです。


新聞という病

新聞という病

  • 作者: 門田隆将
  • 出版社/メーカー: 産経新聞出版
  • 発売日: 2019/06/07
  • メディア: Kindle版



著者の主張は一貫していて、記者のレベル低下を嘆いています。
記者会見で罠のような質問を投げかけ、失言をまるで大ニュースのように報じる新聞。
取材もせず、憶測だけの記事。
現実から遊離し、理想論だけでかかれる論説。
執筆当時の記事を題材に、だいたいこれらの批判が並んでいますが、ノンフィクションライターである筆者としては、「取材力不足」が一番の問題点だと感じているのかなと思います。
まずあるべき記事があり、その記事に合わせて事実を繋げ合わせる。
すでに新聞社が”事実”を独占できる時代ではないのに、旧態依然のままでかわらない新聞社の姿を嘆いています。
自分の勤務先でも同じような経験があります。
「憶測」だけでありもない「事実」を書かれるのは実はまだいいほうで、「根も葉もないウソ」が突然記事になり、内部的に大問題になったことがあります。
著者の嘆きは、自ら取材するノンフィクションライターだからこその思いなのかもしれません。

人気ノンフィクションライターのコラムを一気読みしたいひとのために!
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【公募情報】人熱々料理エピソードキャンペー(短文、川柳・11/30〆) [公募情報]

求められるのは高知県の食と人にまつわるエピソードです。

〔主催者HP〕
https://kochi-tabi.jp/kanko-campaign/hitoatsuatsu/episode/cp.html#cp

HPがとにかく熱いです。
赤と炎だらけで目がチカチカしますが、主催者が何を求めているのか視覚的に分かりやすくて良いです。
テーマは「高知県の食と人にまつわる熱々なエピソード」で川柳部門とエピソード部門があります。
エピソード部門は30文字以上無制限ですが、普通に考えれば短文の募集なのだと思われます。感覚的には原稿用紙1枚程度でしょうか。
応募締切は令和4年11月30日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:川柳、短文
テーマ :高知県の食と人にまつわる熱々なエピソード
激熱賞 :高知県産品詰め合わせ1万円相当
応募締切:令和4年11月30日
応募方法:主催者HP、郵送
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創作状況【10月中旬】 [ぼくの公募状況]

吉川英治歴史文庫を読書中。いま22冊目。

【第181回のメュー】
◆創作に役立つ作品 ~ 北野勇作 『白昼』 ~
◆小説でもどうぞ!に挑戦中(第12回)
◆W選考委員版・小説でもどうぞ!に挑戦中(第1回)
◆公募情報数点

 メインテーマは不条理系のキモについてです。 
 次回発行は11月5日です。メルマガは無料なので、ドンドン登録してください!
https://www.arasuji.com/mailmagazine/saitomagazine/
 ※ページの下の方に登録フォームがあります。


【ショートショートガーデン】
生物シリーズの第13弾です……。
〔シュレーディンガーの猫〕
https://short-short.garden/S-uCTtGL


【小説でもどうぞ】
今月のテーマ「裏」の推敲を進める。いつものように2作ありますが、うーん、どちらもいまひとつだなあ。
三題噺で上手い組み合わせができなくて、自分の中からアイデアを作ってみたのだが、やはりそれではいまひとつだったのかも。アイデアを生み出す刺激が足りないというか。
来月は田丸式でも使ってみようかな。とにかく、いろいろと試しつつです。
来月のテーマは「約束」です。ふたつ目は書きましたが、かなりさえない。
ふたつ目もアイデアは決めましたが、既読感が強いなあ。少しひねりますが。
とりあえず書いてみて、です。

【yomeba!】
テーマ「箱」の第2作を書こうとして、悪戦苦闘中。アイデアを2つ考えて、ともにボツにする。いちおうショートショートガーデン用として書きましたが。
3つめで、ようやく形になる。
あとはこれを推敲していきます。はい。

【星新一賞】
第9回受賞作の続きを読みます。
・学生部門 優秀賞 『マイコ』中川朝子
主人公は新たな菌を採掘する仕事をしていたところ、知性を持つ細菌に感染します。
その菌は主人公を通して、意思疎通をしますが、知性を持つ菌は、自らの意思で知性を放棄します。
さて、本作ですが、細菌が知性を持ち、しかも感染して主人公と一体化する設定が面白いと思います。
ストーリーとしては、ET系といいますか、異星人との心温まる交流から別れという定番の流れです。
もうひとひねりのオチがあればいいな、と思いました。


【坊っちゃん文学賞】
ストックしてあったアイデアを何個か削る。
わざわざ作品にするレベルにないと判断したもので。
おいおい、思いついたら貯めていきます。


【創元SF短編賞】
基本設定からどう物語にするかを考えていて、本敵の目的を壮大にすることにしました。
この路線ならそこそこいけそうだけど、さて、どうストーリー化するかが問題です。


【その他モロモロ】
・うまい棒川柳でも応募しようかな。11/30締切です。
・泡盛川柳に応募しました。11/1発表です。
・SIer川柳に応募しました。 「JARSIA」15号誌上(2022年10月発行予定)
で発表です。
・第9回朝礼川柳は落選しました。後日、TOP100の発表もあるそうです。
・第18回台所・お風呂の川柳は落選。採用された作品はさすがです。
・宇宙文化創造コンテスト宇宙川柳は落選。数千通も集まった模様。
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【公募情報】第4回猫俳句大賞(俳句・11/30〆) [公募情報]

猫好きによる猫好きのための猫好きによる俳句募集です。

〔主催者HP〕
https://nekohaiku.com/#taisho

今年で第4回になります。
川柳と比べると俳句はハードルが高いです。
それでも前回の応募は8158句で、全国の猫好きがそれだけ多いことを思わせます。
前回の受賞作を読むと、自分には季語が分からない句もあり、意外と川柳寄りでもOKなのかもしれません。
応募締切は令和4年11月30日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:俳句
テーマ :猫
大  賞:賞金10万円
応募締切:令和4年11月30日
応募方法:主催者HP
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