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【書評】『私は真犯人を知っている未解決事件30』 [書評]

戦後をにぎわせた事件のルポです。


未解決事件30 私は真犯人を知っている (文春文庫)

未解決事件30 私は真犯人を知っている (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/03/10
  • メディア: 文庫



30もあるので、事件への視点は様々です。
真犯人を知っていると主張する記者もいれば、解決済みの事件のその後を追う記者もいます。
出版が2010年なので、その後に解決した事件もあります。
真犯人を知るというより、戦後犯罪史みたいな感じで読むと良いかもしれません。
個人的には麻生幾氏のリポートである「悪魔の詩」殺人の真相が気にかかります。
「悪魔の詩」が反イスラムとして、イスラム教の指導者が関係者に対する死刑宣告を出したのですが、日本でも本書を翻訳した教授が殺害され、未解決のまま時効となりました。
まさに戦後の闇といったところです。

犯罪史に興味のある人向けに!
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