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第33期女流王位戦第4局(里見香奈女流王位VS西山朋佳女流二冠) [将棋]

里見香奈女流王位の2勝1敗で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/

棋王戦予選で里見香奈女流四冠が快進撃を続けています。
浦野真彦八段、澤田真吾七段、池永五段、富田四段を撃破して予選決勝まで勝ち上がり、さらに古森悠太五段を撃破して女流棋士初の決勝トーナメント進出を決めました。
澤田七段は、現在B級1組(対局時はB級2組)で、王位戦リーグに入って最終的には陥落したものの白組優勝直前まで行きました。
池永天志五段はC級2組ですが、王位戦リーグで紅組優勝という感じで、若手バリバリを破っての決勝トーナメント進出なので価値が高いです。
また、この勝利でプロ入り編入試験の権利を得ました。
現時点では態度を表明せず、いまのところ否定的な雰囲気ですが、編入試験に挑戦となると大きな話題となりそうです。
のりにのっている里見女流四冠ですが、第4局で防衛を決めることはできるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/kifu/33/joryu-oui202206070101.html

ということで、将棋です。
先手の里見女流四冠は、いつもの中飛車ですが、居玉のまま二枚銀を前線に繰り出します。
積極的な自由奔放といいますか、とにかく玉が薄いので指しこなすのが大変です。
対する後手西山白玲は相振り飛車から手堅く高美濃に構えます。
先に仕掛けたのは西山白玲でした。
互角の戦いになれば囲いの差を主張できそうです。
交換した角を盤上に放ち、金銀交換と局面を動かしますが、戦果としてはいまひとつ。
里見女流王位に香車を拾われてどうどうとやってこいと言われてみると、思ったより手がなかったようです。
むしろ、この薄い局面でバランスを取る里見女流王位の指しまわしが光ります。
後手の攻撃に乗じて駒得を重ねると、最後の決め手は端攻めです。
金銀で守りを固めた逆側から一気に攻め、そのまま即詰みに打ち取り、89手まで里見女流王位のまさにイナズマ一閃の勝利です。
これで3勝1敗となり、最強の挑戦者相手に女流王位4連覇、通算8期目の獲得となりました。

里見女流王位おめでとうございます!
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