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第7期叡王戦第2局(藤井聡太叡王VS出口若武六段) [将棋]

藤井叡王の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/

叡王戦は短い間にかなり変更されています。
第1期、第2期はエントリー制の一般棋戦で、決勝は三番勝負の五時間。優勝者はコンピューターとの二番勝負が待っていました。
第3期からタイトル戦で、番勝負は七番勝負の変則持ち時間制となります。
第6期から主催者がドワンゴから不二家に変わり、七番勝負が五番勝負に、持ち時間も変則性から4時間チェスクロック式となります。
持ち時間4時間の棋戦としては棋王戦と棋聖戦がありますが、ストップウォッチ式なので、叡王戦が実質的に持ち時間が一番短いタイトル戦になります。
どの棋戦でも創成期には様々な変更があるものですが、叡王戦ほど短い間に大きく変わった例は珍しいかもしれません。
これで落ち着き、しばらくは現状のスタイルで続くのかなと思います。
さあ、最短最速の棋戦で、二人はどのような将棋を見せてくれるのでしょうか!

〔棋譜・千日手局〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/7/eiou202205150101.html

〔棋譜・指直し局〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/7/eiou202205150102.html

ということで、将棋です。
出口六段の先手で始まりましたが、相掛かりでやや藤井良しの中盤で千日手となりました。
後手から打開も可能だったかもしれませんが、先手番を得られるので、藤井叡王としてはこれで良しと判断したのかもしれません。
残り時間もほとんど同じです。
さて指し直し局ですが、相掛かりからお互いに突っ張った乱戦になります。
28手目の局面は2一角から崩すのが習いのある手筋で、出口六段も承知の上で突っ込んだはずですが、選択の余地が限られる手順が続き、またたくまに藤井叡王が優勢となります。
攻めている上に、自玉が安全。さらに駒損もしていない。唯一の懸念は攻め駒の少なさですが、自陣の桂馬を跳ねれば応援が効きそうです。
出口六段も僅かな隙を狙って反撃しますが、藤井叡王は一転して手堅く受けます。
この硬軟織り交ぜた指しては、老練すら感じます。
最後は王手龍取りを決めて、75手までの圧勝劇でした。
出口六段にとっては辛い時間だったかもしれません。

第3局は5月24日(火)に千葉県柏市「三井ガーデンホテル柏の葉 柏の葉カンファレンスセンター」で行われます!
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